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    北部核試験場「儀式」韓国取材団、元山行き直行便で、「元帥様」の「多目的瀬戸際外交」 (2018年5月23日 「聯合ニュース」)

    23日、トランプ-文在寅会談後の記者会見を聞きながら記事を書いていたら、ニュースが飛び込んできた。

    北朝鮮が、板門店通路を通じて韓国側が再度要請した韓国記者団訪問を受け入れ、記者団はソウル近郊の軍用空港から特別機で元山に向かうことを検討中と。

    『聯合ニュース』、「北, '핵실험장' 南취재진 명단 수령…직항편 원산 이동할듯(종합)」、http://www.yonhapnews.co.kr/politics/2018/05/23/0503000000AKR20180523046352014.HTML?template=2085

    なんとも準備されていたような流れになっている。北朝鮮が、拒否したことは当然、韓国民に対しても国際的にもネガティブな印象を与える。昨夜、某韓国政府関係者と話をする機会があったが、その関係者も「取材団を受け入れないことについて残念だ」と言っていた。さらに、昨日の記事で紹介した、『労働新聞』記者の北京空港における発言も、この流れを知っていたのか、予見したものだったのであろう。『労働新聞』記者が、朝鮮政府の指針に対して「残念だ」というような見解を表明するのは異例と思って見ていたのだが、こういうことだったのだろう。

    ところが、今日になり、北朝鮮が瀬戸際で受け入れれば、これは世界的なニュースとなる。もちろん、韓国民にとっても良いニュースとして受け入れられる。効果絶大だ。

    加えて、北京から元山行きの特別機が直航であったという点は異例であったにせよ、高麗航空機だったし、北京からの空路であれば、平壌までは定期便が運航されており、そこまで特別ではない。もちろん、北京-元山空路は、北朝鮮のカルマ海岸観光地区開発との関係もあり、北朝鮮としては、直行便を飛ばして、多くの中国人観光客を誘致したいと考えているに間違いない。その系では、今回の直行便には大きな意味がある。

    それだけではなく、今回、ソウル-元山間の「特別機」が飛ぶことになれば、今後、北南関係改善の流れの中で、韓国人観光客に金剛山のように元山を開放すれば、今日、飛ぶと思われる「特別機」の直行便が、定期便になる可能性もある。そして、プンゲリ行き列車は、夜走らせることができよう。既に元山入りしている外国人記者には、待ち時間に開発中のカルマ海岸観光地区を存分に取材させ、宣伝してもらえばよい。一方、あまり撮影されたくないキルジュ(あるいはプンゲリ)の町は、団体行動でさっと通過させる。

    実に上手い。「将軍様」の「瀬戸際外交」を上回る、「元帥様」の「多目的瀬戸際外交」とも言える、やり方である。

    トランプ-文会談後のトランプ発言を聞いていると、会談は開催される方向に向かっている。メディアは、「開催されないかもしれない」というトランプ発言を大きく取り上げているが、トランプの発言全体からすれば、「開催されない」可能性よりも、「開催される」可能性が大きいことが伝わってくる。

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    川口智彦

    Author:川口智彦
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    「元帥様」=金正恩朝鮮労働党委員長(上の絵の人物)、2016年12月20日から「最高領導者同志」とも呼ばれる
    「首領様」=金日成主席
    「将軍様」=金正日総書記
    「政治局員候補」=金ヨジョン(「元帥様」の妹)、2018年2月11日から「第1副部長同志」とも
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    우 그림은 충정 담아 아이가 그린 경애하는 김정은원수님이십니다.

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