FC2ブログ

    トランプ、NATO事務総長との記者会見で北朝鮮について発言 (2018年5月17日 「ホワイトハウス」)

    17日、トランプがNATO事務総長との共同記者会見で、北朝鮮について発言、以下。

    *************
    北朝鮮は、まるで何事も起きなかったように、実際に我々に日時やその他のことについて話しかけている。会談が実現すれば、それはとても特別な日になるだろうし、素晴らしいことが起こるだろう。我々は、まもなくそれを目にすることになる。

    リビアモデルは、我々が考えているモデルとは全く違う。リビアの場合、我々はその国を滅ぼした(decimated)。カダフィを生かしておくという取引はなかった。リビアモデルは、全く異なる取引である。金正恩は、北朝鮮におり、北朝鮮を統治している。彼の国はとても豊かになるだろうし、朝鮮の人々は驚くほど勤勉である。韓国見れば分かるが、それは、北朝鮮の産業について、彼らがやっていること、とても一生懸命働く信じられないような人々という点で、「韓国モデル(a South Korean model)」である。

    しかし、リビアモデルは全異なるモデルである。我々は、その国を破壊し、我々はカダフィに「お前を保護してやる、お前に軍事力を与えてやる」などとは言わなかった。我々は、彼を破壊したかったのだ。我々は同じことをイラクに対しても行った。

    そうするべきだったかというと、私ははじめから反対だった。我々は7兆ドルを、信じられるか、7兆ドルを中東で使った。まるで、窓から金を捨てたようにだ。

    我々はインフラ建設をし、空港を改善したのだが、我々は7兆ドルを中東で使った。そして、今、このざまだ。悲しいことだ。

    カダフィに使ったモデルは、完全な破壊だった。奴を叩きたかったのだ。もし、(北朝鮮との)取引が成立しなければ、そのモデルが恐らく使われるであろう。しかし取引が成立すれば、金正恩はとても、とても幸せになり、私は、彼がとても幸せになると信じている。つまり、これは逆だということだ。ジョン・ボルトンが言ったのは、我々は問題に直面するということだ。それは、その国(北朝鮮)に核を持たせることができないことだ。その意味においては事実だ。

    シリアを見れば、完全な破壊であることが分かる。我々は、(北朝鮮に対して)いろいろなことをする。また、彼(金正恩)もいろいろなことをすると思う。実際、我々はとても良い関係にある。会談は行われると想定されるし、何らかの結果が出るとも想定される。彼(金正恩)はとても強力な体制保障を受けられるだろう。シリアは何の保障も受けられなかった。シリアを見ろ、中東を見ろ、イラクを見ろ、リビアを見ろ。リビアは何の保障も受けなかった。(北朝鮮とは)全く逆の話だ。リビアは完全な破壊だった。我々はそのような計画を立て、実行した。

    彼(金正恩)は、とても適切な体制保障を受けられるし、どうなるのかは今後目にすることになる。私は、彼(金正恩)ができる最も良いことは、取引をすることだ。

    しかし私は、様々な理由から、中国も我々と貿易問題を持ったが、北朝鮮は我々と貿易問題を抱えたことがないのだが、習近平が金正恩に影響を与えていると感じている。習近平は金正恩に影響を与えているはずだ。数週間前、突然、金正恩は中国に行き、「こんにちは」と習近平主席に挨拶をするために2回目の訪問をした。彼らは、米国の金でかなりの部分が作られた空母の就航式に参加したのであろう。
    ********************

    トランプは、「取引が成立するなら」という条件で、リビアモデルを完全に否定している。そして、リビアモデルを「国の完全な破壊」であり、体制保障もないと断言している。そもそも、リビアモデルでは、「体制保障をカダフィと約束していない」としている。一方、北朝鮮とは、「取引」の時点で「体制保障」が含まれると述べている。

    そして、中東には7兆ドル使ったが「窓からばらまいたようなものだ」と批判しつつ、朝鮮人民は「驚くほど勤勉だ」と述べている。「韓国モデル」という言葉を使っているが、韓国人同様に勤勉な朝鮮人民であれば、中東のように米国が無駄遣いをすることなく、北朝鮮を経済的に豊かな国にすることができ、米国との貿易関係も成立すると述べている。

    このあたりの発想は、不動産屋トランプでなければできない発想であろう。つまり、核を放棄した北朝鮮が、米国が無駄金を使うことなく豊かになり、さらに米国と良好な貿易ができれば、米国は儲かる。まさに「米国第一主義」のトランプらしい考えだ。

    最後の方で、中国についても少し言及している。中国が、北朝鮮の態度に影響を与えていると言いたいのだろうが、トランプらしからずというか、むしろトランプらしいというのか、途中で話を誤魔化している。つまり、これまで北朝鮮に影響力を行使しろと中国に言ってきたのはまさに自分であり、その影響力を行使した結果が今日であり、若干行き過ぎた影響力だという認識はあるものの、現状ではそれを受け入れざるを得ないと思っているのであろう。

    「元帥様」と朝鮮人民を持ち上げたトランプ発言を北朝鮮はどのように受け止めたのであろうか。「取引が成立しなければ、リビアと同じ目に遭う」という脅しに反応するのか、無視するのか、注目したい。


    Source: White House, You Tube, 2018/05/17

    コメントの投稿

    非公開コメント

    プロフィール

    川口智彦

    Author:川口智彦
    「크는 아바이(成長するオッサン)」

    ブログの基本用語:
    「元帥様」=金正恩朝鮮労働党委員長(上の絵の人物)、2016年12月20日から「最高領導者同志」とも呼ばれる
    「首領様」=金日成主席
    「将軍様」=金正日総書記
    「政治局員候補」=金ヨジョン(「元帥様」の妹)、2018年2月11日から「第1副部長同志」とも
    「白頭の血統」=金一族
    「大元帥様達」=「首領様」と「将軍様」
    「女史」=李雪主夫人(2018.07.26より「同志」に)

    우 그림은 충정 담아 아이가 그린 경애하는 김정은원수님이십니다.

          dprknow

    最新記事
    最新コメント
    最新トラックバック
    月別アーカイブ
    カテゴリ
    Visitors
    検索フォーム
    RSSリンクの表示
    リンク
    QRコード
    QR