「氷河期を好むのか」:朝米対話について述べながらも、対北人権非難を排撃、まず非核化優先を、拉致問題と人権を結びつけるのは得策ではない (2018年4月28日 「uriminzokkiri」)
28日、uriminzokkiriにアップロードされた動画。北朝鮮メディアとしては、対外向けではあるとはいえ、恐らく初めて、朝米対話や朝米会談について具体的に述べているところが注目される。一方で、今後開催されることになる朝米首脳会談で、人権問題が取り上げられることについて、警戒心も露わにしている。
動画の中で言っているように、北朝鮮の「人権問題」は、北朝鮮の体制否定に繋がる可能性があり、それは非核化の代償として北朝鮮が求めている体制保障と真っ向からぶつかる問題である。その点からして、北朝鮮の人権問題と非核化を同時に扱うことは、現実的に不可能だと思われる。この動画では、トランプに対する非難どころか、トランプを指す米当局者という表現も使われていないので、米国の政治家の北朝鮮人権問題発言を指す形式を取ってはいるものの、朝米会談で人権には触れないことを求めていることが分かる。
非核化だけでも平坦な道ではないのだから、人権問題を扱うにしても、非核化後にするする方が良い。国際社会における北朝鮮の状況が改善し、国際社会に開かれた国になっていけば、自ずと人権状況が改善していく可能性もある。
それとの関連でいえば、日本人拉致問題を北朝鮮人権問題と結びつけて扱うのは得策ではない。繰り返し書いているように、日本人拉致問題は、日本特有の問題として、日朝関係の枠組みの中で、独自に解決していく道を模索すべきである。
日本語字幕付き。
Source: uriminzokkiri, 2018/04/28
動画の中で言っているように、北朝鮮の「人権問題」は、北朝鮮の体制否定に繋がる可能性があり、それは非核化の代償として北朝鮮が求めている体制保障と真っ向からぶつかる問題である。その点からして、北朝鮮の人権問題と非核化を同時に扱うことは、現実的に不可能だと思われる。この動画では、トランプに対する非難どころか、トランプを指す米当局者という表現も使われていないので、米国の政治家の北朝鮮人権問題発言を指す形式を取ってはいるものの、朝米会談で人権には触れないことを求めていることが分かる。
非核化だけでも平坦な道ではないのだから、人権問題を扱うにしても、非核化後にするする方が良い。国際社会における北朝鮮の状況が改善し、国際社会に開かれた国になっていけば、自ずと人権状況が改善していく可能性もある。
それとの関連でいえば、日本人拉致問題を北朝鮮人権問題と結びつけて扱うのは得策ではない。繰り返し書いているように、日本人拉致問題は、日本特有の問題として、日朝関係の枠組みの中で、独自に解決していく道を模索すべきである。
日本語字幕付き。
Source: uriminzokkiri, 2018/04/28