チョ・ヨンウォンは何者なのか?、最高人民会議 (2018年4月11日 「朝鮮中央TV」)
10日、「朝鮮中央TV」で放送された政治局会議の動画は非常に興味深い。以前もチョ・ヨンウォンについては、「元帥様」に演壇上で何回も呼び出されたり、「第1副部長同志」と一緒に「元帥様」を出迎えたりと、非常に「元帥様」に近い位置にいるだけではなく、「最高尊厳」に対する緊張感が他の幹部と比べて少ないとということを書いた。やはり、かなり肩書き上は「副部長」(ただし「組織指導部副部長」は、韓国情報で北朝鮮メディアには出ていない)であるが、それ以上の関係がありそうでならない。10日に放送された政治局会議の動画でもそれが見とれる。
チョ・ヨンウォンは、ファイルから紙のような物を出して、「元帥様」の方に歩いて行く。動画はここでカットされてしまうが、雰囲気としては、「元帥様」が読み上げる資料を彼が持って来て、「元帥様」の机の上に置いているのであろう。「1号文書」と呼ぶのかどうかは分からないが、こうした重要文書を運ぶ、場合によっては他の幹部に先だって目にしているチョ・ヨンウォンは、書類を運ぶ秘書以上の位置にいると思われる。

Source: KCTV, 2018/04/10
それとの関係で、この写真もとても興味深い。「元帥様」を中心に、政治局員が座り、その回りに候補が座っているという図である。もちろん、「候補」の「第1副部長同志」もしっかりと出席している。それと、労働党マークが掲げられている壁の色もいつもと違う気がした。大体は、赤い壁なのだが、今回は白い壁である。以前にもあったのかもしれないが、「赤」が見えない部屋というのも「朝鮮労働党」らしくない。

Source: KCTV, 2018/04/10
アナウンスでは、参加者は、「政治局委員、政治局候補委員、内閣副総理達(傍聴)」と言っている。チョ・ヨンウォンは公開されているデータでは、これら三者のいずれにも属さない。それにもかかわらず、「政治局員候補」の後ろに座って、会議に参加しているということは、「元帥様」の文字通り「第1秘書」格であることが分かる。なぜこのような特別待遇がされているのか、以前、「第1副部長同志の夫ではないか」と書いたが、依然としてその可能性は捨てがたい。張成沢と金敬姫の来歴をきちんと調べては、張成沢も格としては、死刑になる前の数年を除き、金敬姫の下にずっと置かれてきたはずである。

Source: KCTV, 2018/04/10
きっと今頃、最高人民会議が始まっているであろうが、会議の最中、チョ・ヨンウォンが「元帥様」に呼び出され、チョロチョロと動き回る様子が目に浮かぶ。場合によっては、人事で格上げされるのかも知れない。今日は9時(PST)から「朝鮮中央TV」の放送が始まっている。予告を見る限りでは、特別な番組はないが、いつもと違うところでは、この「政治局会議」報道が1度も入っていない。通常、「元帥様」の「革命活動報道」は数日間、繰り返し放送されるが、「政治局会議」は、昨日3回放送されただけである。今日の「最高人民会議」との関連があるのだろうが、重要な番組も組まれていないので、「特別報道」のようなものが入ってくるのかもしれない。
今は、モランボン楽団の『高くたなびけ我々の党旗』流している。
チョ・ヨンウォンは、ファイルから紙のような物を出して、「元帥様」の方に歩いて行く。動画はここでカットされてしまうが、雰囲気としては、「元帥様」が読み上げる資料を彼が持って来て、「元帥様」の机の上に置いているのであろう。「1号文書」と呼ぶのかどうかは分からないが、こうした重要文書を運ぶ、場合によっては他の幹部に先だって目にしているチョ・ヨンウォンは、書類を運ぶ秘書以上の位置にいると思われる。

Source: KCTV, 2018/04/10
それとの関係で、この写真もとても興味深い。「元帥様」を中心に、政治局員が座り、その回りに候補が座っているという図である。もちろん、「候補」の「第1副部長同志」もしっかりと出席している。それと、労働党マークが掲げられている壁の色もいつもと違う気がした。大体は、赤い壁なのだが、今回は白い壁である。以前にもあったのかもしれないが、「赤」が見えない部屋というのも「朝鮮労働党」らしくない。

Source: KCTV, 2018/04/10
アナウンスでは、参加者は、「政治局委員、政治局候補委員、内閣副総理達(傍聴)」と言っている。チョ・ヨンウォンは公開されているデータでは、これら三者のいずれにも属さない。それにもかかわらず、「政治局員候補」の後ろに座って、会議に参加しているということは、「元帥様」の文字通り「第1秘書」格であることが分かる。なぜこのような特別待遇がされているのか、以前、「第1副部長同志の夫ではないか」と書いたが、依然としてその可能性は捨てがたい。張成沢と金敬姫の来歴をきちんと調べては、張成沢も格としては、死刑になる前の数年を除き、金敬姫の下にずっと置かれてきたはずである。

Source: KCTV, 2018/04/10
きっと今頃、最高人民会議が始まっているであろうが、会議の最中、チョ・ヨンウォンが「元帥様」に呼び出され、チョロチョロと動き回る様子が目に浮かぶ。場合によっては、人事で格上げされるのかも知れない。今日は9時(PST)から「朝鮮中央TV」の放送が始まっている。予告を見る限りでは、特別な番組はないが、いつもと違うところでは、この「政治局会議」報道が1度も入っていない。通常、「元帥様」の「革命活動報道」は数日間、繰り返し放送されるが、「政治局会議」は、昨日3回放送されただけである。今日の「最高人民会議」との関連があるのだろうが、重要な番組も組まれていないので、「特別報道」のようなものが入ってくるのかもしれない。
今は、モランボン楽団の『高くたなびけ我々の党旗』流している。