文ジョンイン外交・安保特別補佐官、キーリゾルブexercise(演習)とトクスリtraining(訓練)を分ける (2018年3月1日 NCNK)
1日、YouTubeに韓国の文ジョンイン大統領外交・安保特別補佐官が米国のNCNK(The National Committee on North Korea)に招かれて行ったスピーチと質疑応答が掲載された。同特別補佐官は、延世大学 元教授ということもあり、時として韓国政府の立場と個人的見解を混同するような発言をし、韓国政府を慌てさせる。
動画の中でも個人的見解と断りつつ、踏み込んだ発言をしている。焦点となるのは、4月に延期されている米韓軍事演習であるが、同特別補佐官は、「exercise(演習)を実施することは米国との合意事項」としながらも、机上演習中心のキーリゾルブはexercise(演習)とトクスリtraining(訓練)は別物という解釈をしながら、多くの兵力を投入し、北朝鮮を刺激する可能性が高いトクスリと机上演習のキーリゾルブを分離できるという考えを示した。
これまで、キーリゾルブとトクスリはワンセットして実施されてきたが、キーリゾルブだけを予定どおりに実施するというやり方で、北朝鮮を納得させる方法はあり得る。それとの関係で、米国は平昌冬期オリンピック開催中にハワイで「対北朝鮮戦時作戦点検訓練」を行っている。トクスリをこれに置き換える意図があるのかは不明ながら、これらの訓練が今後の朝鮮半島情勢に大きな影響を与えることは間違いない。
『聯合ニュース』、「미국, 지난주 북한 겨냥 비밀 전시작전 계획 점검(종합)」、http://www.yonhapnews.co.kr/bulletin/2018/03/01/0200000000AKR20180301050651009.HTML?from=search
文在寅は、昨日、トランプと電話会談を行い、北朝鮮への特使派遣の意志を伝え、トランプも特使派遣には特に反対はせず、米韓の緊密な連携を求めたとのことである。文在寅特使が誰になるのかは、来週早々に発表されるとのことであるが、北朝鮮で誰と会い米北対話と関連した非核化の問題と米韓合同演習の問題について、どのような話し合いが行われるのかが注目される。
『聯合ニュース』、「'특사카드'로 운전대 고쳐잡은 文대통령…북미대화 '중재' 가속」、http://www.yonhapnews.co.kr/politics/2018/03/02/0501000000AKR20180302052400001.HTML?template=2085
文ジョンインのNCNKいおけるスピーチは以下で(英語)。延世大学 セブランス病院理事長(米国人)の話もおもしろい。「北朝鮮の医師は非常に優秀であるが、彼らには医療機材を渡せば何でもできる」とし、北朝鮮で結核が蔓延している問題にも触れ、結核に必要な薬が不足しており、「継続的に投与しなければならない抗結核薬が不足しているので、医師は途中で投与を止めなければならない。しかし、病院に来る患者の希望を失わせないために、関係のない薬を投与し、状況をさらに悪化させている」という悲劇的状況についても証言している。
Source: NCNK/YouTube
動画の中でも個人的見解と断りつつ、踏み込んだ発言をしている。焦点となるのは、4月に延期されている米韓軍事演習であるが、同特別補佐官は、「exercise(演習)を実施することは米国との合意事項」としながらも、机上演習中心のキーリゾルブはexercise(演習)とトクスリtraining(訓練)は別物という解釈をしながら、多くの兵力を投入し、北朝鮮を刺激する可能性が高いトクスリと机上演習のキーリゾルブを分離できるという考えを示した。
これまで、キーリゾルブとトクスリはワンセットして実施されてきたが、キーリゾルブだけを予定どおりに実施するというやり方で、北朝鮮を納得させる方法はあり得る。それとの関係で、米国は平昌冬期オリンピック開催中にハワイで「対北朝鮮戦時作戦点検訓練」を行っている。トクスリをこれに置き換える意図があるのかは不明ながら、これらの訓練が今後の朝鮮半島情勢に大きな影響を与えることは間違いない。
『聯合ニュース』、「미국, 지난주 북한 겨냥 비밀 전시작전 계획 점검(종합)」、http://www.yonhapnews.co.kr/bulletin/2018/03/01/0200000000AKR20180301050651009.HTML?from=search
文在寅は、昨日、トランプと電話会談を行い、北朝鮮への特使派遣の意志を伝え、トランプも特使派遣には特に反対はせず、米韓の緊密な連携を求めたとのことである。文在寅特使が誰になるのかは、来週早々に発表されるとのことであるが、北朝鮮で誰と会い米北対話と関連した非核化の問題と米韓合同演習の問題について、どのような話し合いが行われるのかが注目される。
『聯合ニュース』、「'특사카드'로 운전대 고쳐잡은 文대통령…북미대화 '중재' 가속」、http://www.yonhapnews.co.kr/politics/2018/03/02/0501000000AKR20180302052400001.HTML?template=2085
文ジョンインのNCNKいおけるスピーチは以下で(英語)。延世大学 セブランス病院理事長(米国人)の話もおもしろい。「北朝鮮の医師は非常に優秀であるが、彼らには医療機材を渡せば何でもできる」とし、北朝鮮で結核が蔓延している問題にも触れ、結核に必要な薬が不足しており、「継続的に投与しなければならない抗結核薬が不足しているので、医師は途中で投与を止めなければならない。しかし、病院に来る患者の希望を失わせないために、関係のない薬を投与し、状況をさらに悪化させている」という悲劇的状況についても証言している。
Source: NCNK/YouTube