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    「朝鮮民主主義人民共和国外務省スポークスマン談話」:朝鮮戦争休戦協定締結59周年に際して(2012年7月25日 「朝鮮中央通信」)

    北朝鮮外務省スポークスマンが朝鮮戦争休戦協定59周年に際して発表した談話の内容を「朝鮮中央通信」が配信した。

    「談話」は、「朝鮮停戦協定が締結されたてから59年が過ぎたが、戦争は未だに法的に終結されていない」という一文から始まる。実に重たい一文である。

    以下では、米国が朝鮮半島から米軍を撤退させないばかりか、「核兵器をはじめとした現代的な武装装備を南朝鮮に大々的に搬入し」ているとした上で、「米国が朝鮮半島で平和協定締結を断固として避け、交戦状態を持続させていること自体が、対北朝鮮敵対視政策の最も代表的な現れである」と米国を非難している。

    そして、「世界的に最も敏感な軍事的対峙状態が造り出されている朝鮮半島で、第二の朝鮮戦争が起こらないのは、我々の先軍政治、自衛的な核戦力の戦争抑止効果と分けては考えることができ」ず、「核抑止力を持たない国は、制度転覆を謀る敵対勢力の軍事的干渉策動に例外なく潰されているのが、現世紀の厳然とした現実である」と、北朝鮮の制度が維持されている源泉を核兵器とし、国名こそ明らかにしていないが米国により政権が潰されたイラクやリビアの例を挙げている。

    よって、「世界最大の核保有国である米国が我々を敵対視する限り、我々は絶対に核抑止力をまず手放すことはできないであろう」と、米国に「敵対視」をやめることを強く求めている。しかし、北朝鮮が「敵対視」をどのように規定しているのかは明確にされていない。それは、2.29合意にも明らかなように、それに栄養援助が付随するとしても、米国が「敵対視」しないと宣言することこそが重要なように思われる。

    一方で、「我々は依然として対話と交渉を通じた問題解決を主張するが、米国が敵対視政策を放棄しない限り、そのいかなる対話も『対話のための対話』にしかなり得ないということが、ここ60年を停戦史の総和である」としている。そうした色合いが強いのは事実であるが、「対話のための対話」を続けることもやめてしまえば何も起きないし、「対話のための対話」をする中で関係改善に向けてのいくつかの合意はなされてきたことも事実である。ただ、その合意が国際状況やそれぞれの国の国内政治に翻弄されながら、実行されなかったり、中断されてしまったのが不幸である。

    「談話」は最後で、「我々には米国と平和協定を締結し、問題を解決する方法も、朝鮮半島から戦争の火種を取り除くことで恒久的な平和を実現する方法もある」とし、「戦争の火種を取り除く」という表現を使いながら、韓国政権打倒をにおわせ、その「選択は、米国がしなければならない」としている。

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    川口智彦

    Author:川口智彦
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    2021年1月11日から「総秘書同志」
    「首領様」=金日成主席
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