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    サッカーE-1、朝鮮女子優勝 (2017年12月16日 「朝鮮中央TV」)

    16日、日本で15日開催された日本対北朝鮮のサッカーE-1女子決勝戦で、北朝鮮チームが日本チームに勝ち、優勝したと「朝鮮中央TV」が報じた。

    Stv_013569521.jpg
    Source: KCTV, 2017/12/16

    試合のデータ:
    JFA.jp, http://www.jfa.jp/match/EAFF_E1_Football_Championship_2017/m/match_page/m5.html#page-title

    男子は決勝で日本チームが韓国チームに敗れ、朝鮮半島は南北でE-1を制したことになる。

    して、朝鮮チームには優勝賞金は出さないことにしたそうだ。

    **************
    「われわれ(東アジア連盟)としては国際情勢、国連決議を踏まえて支払うことはできないと決めている」

    『日刊スポーツ』、「北朝鮮には大会賞金支払わず、田嶋幸三会長が明言」、https://www.nikkansports.com/soccer/news/201712070000640.html
    **************

    「国連決議」のどの条項が、スポーツの試合で優勝したチームへの賞金支払いを拒むのかは直ぐには思い当たらないが、いずれかの条項に準じてということなのであろう。同記事によると女子優勝チームへの賞金は750万円ほどになるようであるが、確かにこの金は一度は北朝鮮政府の金庫に入り、そこから選手に何割かが分配されることになる。

    「税金のない地上の楽園」である社会主義国北朝鮮では収入は先に国庫に入り、その一部が選手に分配され、収入の一部を人々が税金として国庫に納める資本主義国とは流れが逆になっている。

    しかして、750万円のどれだけが選手の懐に入り(現金とは限らず、物納も含め)、どれだけ核・ミサイル開発に流れるのかなど誰も分からない。1万円かも知れないし、740万円かも知れない。ただそれは、サッカー選手への賞金に限らず、朝鮮人民が得たあらゆる収入について言い得ることであり、サッカー賞金だけ特別扱いしても仕方がない。

    そして、仮に740万円が核・ミサイル開発に使われたとして、何が変わるのであろうか。

    日本は仮にも2020年にオリンピックを開催する国である。かつて、政治的な理由で東西両陣営がそれぞれオリンピック参加をボイコットしたことがあった。そんな歴史を繰り返さないためにも、スポーツと政治ははっきりと分けるべきである。

    象徴的な意味で北朝鮮の核・ミサイル開発への抗議と、2020年オリンピック開催国としてのスポーツにおける政治的中立性という象徴的な意味を天秤に掛けたとき、金額からしても、後者を優先すべきではないだろうか。

    安倍が吹かせた「北風」がこんなところでも逆風となっている。

    千葉に応援に行けなかったのが悔やまれる。

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    川口智彦

    Author:川口智彦
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    「元帥様」=金正恩朝鮮労働党委員長(上の絵の人物)、2016年12月20日から「最高領導者同志」とも呼ばれる
    2021年1月11日から「総秘書同志」
    「首領様」=金日成主席
    「将軍様」=金正日総書記
    「政治局員候補」=金ヨジョン(「元帥様」の妹)、2018年2月11日から「第1副部長同志」とも
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