モランボン一座、黄海北道サリウォン市で11月30日初公演、黄炳瑞が出てこないが新人民軍総政治局長もいない、「火星-15」動画も、バーニアクラスタがない新型エンジン (2017年12月2日 「朝鮮中央TV」)
2日、「朝鮮中央TV」の「20時報道」でモランボン一座が11月30日に黄海北道のサリウォン市で初公演を開催したと伝えた。これまでのパターン同様、3日間のインターバルを置いてとなる。
9月13日:「江原の地で初公演」、元山市 9月13日~21日(9日間)
移動・休日:2日
9月25日:「咸興市で初公演」 9月24日~30日(7日間)
移動・休日:3日
10月5日:「新義州市で初公演」 10月4日~14日(11日間)
移動・休日:3日
10月19日:「江界市で初公演」 10月18日~29日(12日間)
移動・休日:3日
11月2日:「平安南道で初公演」:アンジュ市 11月2日~12日(11日間)
移動・休日:3日
11月16日:「南浦市公演」 11月16日~26日(11日間)
移動・休日:3日
11月30日:「黄海北道サリウォン市で初公演」 11月30日~
「火星-15試験発射成功」を祝賀する公演を大々的に開催することになると思うのだが、30日から11日間公演を続けると12月10日までサリウォン市に留まることになり、「火星-15試験発射成功」公演のタイミングとしては遅すぎるような気がする。「朝鮮中央TV」では、昨夜も発射成功を祝賀する「軍民連合大会」が1日に開催された様子や人民の声を紹介する特集番組を組んでいる。
黄炳瑞がずっと出てきていない。過去記事にも書いたように、10月、11月は「火星-15」発射まで軍関係の「現地指導」がなかったので、黄炳瑞が同行しなかった可能性もあったのだが、今回は「軍民連合大会」なので、人民軍総政治局長は壇上に並ぶべきだと思う。『労働新聞』HPで黄炳瑞が内容に含まれる記事を検索すると、10月13日の「カン・バンソク革命学年創立70周年記念報告大会」の記事を最後にその後、名前がない。既に、韓国メディアを中心に失脚や粛清説が出回っているが、失脚や粛清をされたのであれば、早々、人民軍総政治局長という要職に誰かを任命するはずであるが、それも現時点では公開されていない。「将軍様」の命日までは、こうした重要人事はきちんとするはずであり、諸行事に参加する要人紹介の際の肩書きでいずれ確認できると思う。もちろん、黄炳瑞は失脚も粛清もされておらず、単なる病気の可能性もある。

Source: KCTV, 2017/12/02
話をモランボン一座に戻すと、今後、「火星-15」に貢献した「国防科学戦士」が平壌に招待されて市中パレード、元帥様も参加する中で宴会というパターンになろう。モランボン一座が平壌にいれば、会場でミニ公演が開催され、その後、大規模な公演が劇場で開催されるという流れになるはずで、サリウォン市で11日間も公演をしている余裕はないはずだ。サリウォンから平壌は近いので、公演のために平壌に戻ることは可能だろうから、そうする可能性もあるし、平壌公演を口実にサリウォン公演の期間を短縮する可能性もある。あるいは、ツアーに参加していない「もう一つの国宝的楽団」である「青峰楽団」に「火星-15」祝賀公演をやらせる可能性もあるが、大慶事であることからすると、「青峰楽団」単独ではどう考えても物足りない。
いずれにせよ、来週には何か動きがあるのだと思う。
今一つ映像が鮮明ではないのだが、サリウォン公演では、早速、「火星-15」の発射映像が使われているようだ。

Source: KCTV, 2017/12/02
「20時報道」では、ほんの一瞬しか見せていないので「火星-15」ではなく、7月28日夜間に発射された「火星-14」の可能性もあるが、噴出されている炎の形状からは、「火星-15」のようにも見える。昨日、例のSavelsberg先生も参加する国際シンポジウムの司会をやっていたのだが、「火星-14」と「火星-15」の決定的な違いの一つとして、「火星-15」には、軌道調整用のバーニアクラスタが装着されていない点だとのこと。「火星-15」の場合は、バーニアクラスタを使わず、メインエンジンの角度を調整することで軌道調整をやっているとすると、北朝鮮にとっては新技術となると分析されていた。
下は、7月28日に発射された「火星-14」。中央の炎とは別に、周囲に細くあるのがバーニアクラスタからの噴射。

Source: KCTV, 2017/07/29
9月13日:「江原の地で初公演」、元山市 9月13日~21日(9日間)
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9月25日:「咸興市で初公演」 9月24日~30日(7日間)
移動・休日:3日
10月5日:「新義州市で初公演」 10月4日~14日(11日間)
移動・休日:3日
10月19日:「江界市で初公演」 10月18日~29日(12日間)
移動・休日:3日
11月2日:「平安南道で初公演」:アンジュ市 11月2日~12日(11日間)
移動・休日:3日
11月16日:「南浦市公演」 11月16日~26日(11日間)
移動・休日:3日
11月30日:「黄海北道サリウォン市で初公演」 11月30日~
「火星-15試験発射成功」を祝賀する公演を大々的に開催することになると思うのだが、30日から11日間公演を続けると12月10日までサリウォン市に留まることになり、「火星-15試験発射成功」公演のタイミングとしては遅すぎるような気がする。「朝鮮中央TV」では、昨夜も発射成功を祝賀する「軍民連合大会」が1日に開催された様子や人民の声を紹介する特集番組を組んでいる。
黄炳瑞がずっと出てきていない。過去記事にも書いたように、10月、11月は「火星-15」発射まで軍関係の「現地指導」がなかったので、黄炳瑞が同行しなかった可能性もあったのだが、今回は「軍民連合大会」なので、人民軍総政治局長は壇上に並ぶべきだと思う。『労働新聞』HPで黄炳瑞が内容に含まれる記事を検索すると、10月13日の「カン・バンソク革命学年創立70周年記念報告大会」の記事を最後にその後、名前がない。既に、韓国メディアを中心に失脚や粛清説が出回っているが、失脚や粛清をされたのであれば、早々、人民軍総政治局長という要職に誰かを任命するはずであるが、それも現時点では公開されていない。「将軍様」の命日までは、こうした重要人事はきちんとするはずであり、諸行事に参加する要人紹介の際の肩書きでいずれ確認できると思う。もちろん、黄炳瑞は失脚も粛清もされておらず、単なる病気の可能性もある。

Source: KCTV, 2017/12/02
話をモランボン一座に戻すと、今後、「火星-15」に貢献した「国防科学戦士」が平壌に招待されて市中パレード、元帥様も参加する中で宴会というパターンになろう。モランボン一座が平壌にいれば、会場でミニ公演が開催され、その後、大規模な公演が劇場で開催されるという流れになるはずで、サリウォン市で11日間も公演をしている余裕はないはずだ。サリウォンから平壌は近いので、公演のために平壌に戻ることは可能だろうから、そうする可能性もあるし、平壌公演を口実にサリウォン公演の期間を短縮する可能性もある。あるいは、ツアーに参加していない「もう一つの国宝的楽団」である「青峰楽団」に「火星-15」祝賀公演をやらせる可能性もあるが、大慶事であることからすると、「青峰楽団」単独ではどう考えても物足りない。
いずれにせよ、来週には何か動きがあるのだと思う。
今一つ映像が鮮明ではないのだが、サリウォン公演では、早速、「火星-15」の発射映像が使われているようだ。

Source: KCTV, 2017/12/02
「20時報道」では、ほんの一瞬しか見せていないので「火星-15」ではなく、7月28日夜間に発射された「火星-14」の可能性もあるが、噴出されている炎の形状からは、「火星-15」のようにも見える。昨日、例のSavelsberg先生も参加する国際シンポジウムの司会をやっていたのだが、「火星-14」と「火星-15」の決定的な違いの一つとして、「火星-15」には、軌道調整用のバーニアクラスタが装着されていない点だとのこと。「火星-15」の場合は、バーニアクラスタを使わず、メインエンジンの角度を調整することで軌道調整をやっているとすると、北朝鮮にとっては新技術となると分析されていた。
下は、7月28日に発射された「火星-14」。中央の炎とは別に、周囲に細くあるのがバーニアクラスタからの噴射。

Source: KCTV, 2017/07/29