『労働新聞』HPにやっと掲載された「火星-15」の写真 (2017年11月29日 「労働新聞」)
タイムスタンプでは「29日」となっているが、昨夜0時過ぎに確認した時点ではなかったので、30日未明に掲載されたと思われる大量(42枚)の「火星-15」型試験発射関連の写真が『労働新聞』HPにアップロードされている。記事は、昨夜、「朝鮮中央通信」を引用して訳出した「元帥様」の「指導」の様子を伝えるものへの添付となっている。
以下のソースは全て、『労働新聞』、「국가핵무력완성의 력사적대업 실현새형의 대륙간탄도로케트시험발사 대성공
경애하는 최고령도자 김정은동지께서 대륙간탄도로케트 《화성-15》형시험발사를 지도하시였다」、http://www.rodong.rep.kp/ko/index.php?strPageID=SF01_02_02&newsID=2017-11-29-0003_photo


機体に書かれた番号が、今回は意味ありげだ。11111701だが、1桁目の1はNo.1(最高)の1だとして、1と1+1=2で12月、1と7で17日、12月17日は、「将軍様」の命日となる。下4桁だけだと、1月と7+0+1=8で、1月8日、「元帥様」の誕生日となる。この種の数字ゲームが好きな韓国メディアがもっと良いコンビネーションを報じることであろう。



ガッツポーズの「元帥様」。


また、エンジンも「新型」としているが、夜間のであることを差し引いても、噴出される炎が太くなっているように見える。この辺りは、今後、発射シーンの動画が公開されれば、さらに詳しく分析できると思う(今夜、動画を見ながらSavelsberg先生と検討することにしている)。




「新型」であり、「どっしりとした胴体」と同記事にも書かれているように、「火星-14」型と比べると確かに大きい。また、北朝鮮が自力で開発したという9軸TELもかなりの大きさとなっている。起立式発射台の下には事前に準備されたと思われるコンクリート構築物が見られるが、この構造物が発射する際に必ず必要になってくるとなると、TELの移動性能を制限するものとなる(Savelsberg先生もこの点を「火星-14」型発射の写真から指摘している)。
これだけの写真を『労働新聞』で公開しているので、今日の「朝鮮中央TV」放送では、動画が期待できると思う。
また、29日付けの『労働新聞』紙面には、「火星-15」の写真は1枚も掲載されていない。平壌時間12時の「重大報道」を聞いて喜ぶ朝鮮人民の様子が紹介されているだけである。この紙面のアップロードも30日未明に行われたものと思われるので、朝鮮でのペーパー・ベースの『労働新聞』発行も早くても夜、もしかすると事実上、30日未明だった可能性がある。
11月29日付け『労働新聞』の1面だと思ったのだが、日付を見れば30日だった。コメントで教えて頂いたのだが、私が見た時間帯は通常、前日分なので29日とばかり決めつけていた。コメントへの返信にも書いたとおり、29日の紙バージョンpdfは、僅か数時間(5~6時間)しかHPに掲載されていなかったことになる。ダウンロードし損ねたのが無念だ。

<追記: 2017/11/30 1014>
今、米国務省定例記者会見のスクリプトを読んでいるところだが、記者が発射されたミサイルの数について質問している。報道官は、「知っている限りでは1つ」と答えているが、下の「元帥様」が見ている地図には2本の赤い線が描かれている。地図の地点を特定しようとしばらくGoogle Earthを眺めていたが、地図が切り取られているようで、特定することができなかった。もしかすると、ミサイルの全軌道を示すために複数の地図が並べられているのかも知れないが、2本の線は気になる。2本の線の要所要所には四角で囲まれた説明のようなものが書かれているが、切り離し地点なのかもしれない。拡大しただけでは読み取ることができない。

以下のソースは全て、『労働新聞』、「국가핵무력완성의 력사적대업 실현새형의 대륙간탄도로케트시험발사 대성공
경애하는 최고령도자 김정은동지께서 대륙간탄도로케트 《화성-15》형시험발사를 지도하시였다」、http://www.rodong.rep.kp/ko/index.php?strPageID=SF01_02_02&newsID=2017-11-29-0003_photo


機体に書かれた番号が、今回は意味ありげだ。11111701だが、1桁目の1はNo.1(最高)の1だとして、1と1+1=2で12月、1と7で17日、12月17日は、「将軍様」の命日となる。下4桁だけだと、1月と7+0+1=8で、1月8日、「元帥様」の誕生日となる。この種の数字ゲームが好きな韓国メディアがもっと良いコンビネーションを報じることであろう。



ガッツポーズの「元帥様」。


また、エンジンも「新型」としているが、夜間のであることを差し引いても、噴出される炎が太くなっているように見える。この辺りは、今後、発射シーンの動画が公開されれば、さらに詳しく分析できると思う(今夜、動画を見ながらSavelsberg先生と検討することにしている)。




「新型」であり、「どっしりとした胴体」と同記事にも書かれているように、「火星-14」型と比べると確かに大きい。また、北朝鮮が自力で開発したという9軸TELもかなりの大きさとなっている。起立式発射台の下には事前に準備されたと思われるコンクリート構築物が見られるが、この構造物が発射する際に必ず必要になってくるとなると、TELの移動性能を制限するものとなる(Savelsberg先生もこの点を「火星-14」型発射の写真から指摘している)。
これだけの写真を『労働新聞』で公開しているので、今日の「朝鮮中央TV」放送では、動画が期待できると思う。
また、

<追記: 2017/11/30 1014>
今、米国務省定例記者会見のスクリプトを読んでいるところだが、記者が発射されたミサイルの数について質問している。報道官は、「知っている限りでは1つ」と答えているが、下の「元帥様」が見ている地図には2本の赤い線が描かれている。地図の地点を特定しようとしばらくGoogle Earthを眺めていたが、地図が切り取られているようで、特定することができなかった。もしかすると、ミサイルの全軌道を示すために複数の地図が並べられているのかも知れないが、2本の線は気になる。2本の線の要所要所には四角で囲まれた説明のようなものが書かれているが、切り離し地点なのかもしれない。拡大しただけでは読み取ることができない。
