「『スピーチをやめていただけないか』平和大使の演説に圧力かけた国、中国だった 外務省の公電には黒塗り」:核兵器禁止条約に署名せず、中国に足元を見られる為体 (2017年11月16日 「西日本新聞」)
『西日本新聞』によると、「複数の政府関係者への取材」から、ジュネーブ軍縮会議で核兵器廃絶を世界に訴えてきた日本の高校生平和大使の演説が今年は見送るよう圧力をかけたのは中国であることが判明したという。
『西日本新聞』、「『スピーチをやめていただけないか』平和大使の演説に圧力かけた国、中国だった 外務省の公電には黒塗り」、https://news.yahoo.co.jp/pickup/6261379
この記事の第1報を読んだときは、例によってまた日本は米国に追従したのだと思っていたが、米国どころか中国に言われて引っ込めたというのは何とも情けない。
ただでさえ緊張するスピーチ会場で、予期せぬ混乱が発生し、高校生に心理的負担をかけないようにという教育的配慮は十分に理解できるが、核廃絶とは直接的には無関係な「日本の第2次大戦での被害強調」を理由にスピーチ中止を求める中国の横暴を素直に受け入れてしまうというのは、米国に追従する以上に無様だと言わざるを得ない。
やはり日本政府は、核兵器禁止条約に署名をしなかったことに対する負い目を感じており、もしかするとこういう結果になってよかったと本当は思っているのではないかとさえ疑ってしまう。
高校生がどのようなスピーチを準備していたのかは分からないが、昨今の国際情勢からすれば、日本や米国が大喜びするような、北朝鮮の核開発を非難する内容が含まれていたとしても不思議ではない。
公平性、公正性に欠ける核保有の歪が、このようなところでも露呈した形だ。
高校生が準備したスピーチは、是非ともほかの形で公開して欲しい。
『西日本新聞』、「『スピーチをやめていただけないか』平和大使の演説に圧力かけた国、中国だった 外務省の公電には黒塗り」、https://news.yahoo.co.jp/pickup/6261379
この記事の第1報を読んだときは、例によってまた日本は米国に追従したのだと思っていたが、米国どころか中国に言われて引っ込めたというのは何とも情けない。
ただでさえ緊張するスピーチ会場で、予期せぬ混乱が発生し、高校生に心理的負担をかけないようにという教育的配慮は十分に理解できるが、核廃絶とは直接的には無関係な「日本の第2次大戦での被害強調」を理由にスピーチ中止を求める中国の横暴を素直に受け入れてしまうというのは、米国に追従する以上に無様だと言わざるを得ない。
やはり日本政府は、核兵器禁止条約に署名をしなかったことに対する負い目を感じており、もしかするとこういう結果になってよかったと本当は思っているのではないかとさえ疑ってしまう。
高校生がどのようなスピーチを準備していたのかは分からないが、昨今の国際情勢からすれば、日本や米国が大喜びするような、北朝鮮の核開発を非難する内容が含まれていたとしても不思議ではない。
公平性、公正性に欠ける核保有の歪が、このようなところでも露呈した形だ。
高校生が準備したスピーチは、是非ともほかの形で公開して欲しい。