「<テレビ連続劇>懲罰 -第5・6部-」(2012年7月16日 「朝鮮中央TV」)
今も第7部と8部をダウンロードしている。これまで、テレビドラマシリーズをこれほどタイムリーにuriminzokkiriがアップロードしたのか、調べてみないと分からないが、私としてはとても嬉しい。
これまで、あまり「白頭3大将軍」の話は出てこなかったが、第5話の中では、逮捕した「日帝のスパイ」が逃亡したときに、金正淑さんが嵐の中、陣頭に立って捜索に行った話や、金日成さんが自分の誕生日に、金正淑さんが準備した誕生日の食べ物に箸もつけずに人民の心配をしたという逸話が紹介されている。「日帝のスパイ」事件については、それなりに自然にストーリーの中に埋め込まれているが、「誕生日逸話」はかなり無理がある。ま、ここが北朝鮮のテレビドラマである。
今回は、金日成特別列車の編成を探らせるために鉄道総局に潜入させていたスパイが保安隊に顔を見られ、山小屋に隠されていたのだが、そのスパイから南の組織の情報が漏洩するのを恐れ、組織がこのスパイの暗殺を謀る。そこで、金銭万能主義の「資本主義的」写真店主に金をつかませて暗殺を依頼する。暗殺の方法は、スパイに毒入りウィスキーを飲ませるという手法なのだが、なんとそのウィスキーボトルが「サントリーオールド」だった。「サントリーオールド」について調べてみたところ、1950年の発売で、このテレビドラマの時代背景である1946~1947年頃には存在しなかった。「日帝」のウィスキーボトルだから使ったのか、それしか小道具がなかったのかは分からないが、時代考証が甘い(朝鮮人民がそれを知るよしもないし、どうでもよいのであろうが)。
誤認逮捕をしたという理由で保安隊員の資格を一時停止された主人公は、この暗殺事件を阻止しようとする場面で活躍をし、保安隊員として復活する。暗殺を指示された写真店主は、保安隊に連行され取り調べを受ける。米国映画に登場する北朝鮮であれば、写真店主を逆さ吊りにして殴る蹴るの暴行を加えられ、鼻の穴から水を入れられた上、電気拷問にかけられ、自白を迫るという設定になろう。しかし、このドラマの中では整然とした取調室で取調官と向かい合い座り、書記もいる環境で淡々と取り調べられる。取調官は、おおむね丁寧な言葉で写真店主に自白を迫る。現実は、米国映画とこのドラマの中間ぐらいなのであろうが、おもしろい(いすを蹴る、机を叩く、髪の毛をつかむなど、日本の刑事ドラマぐらいであろうか)。
さて、ダウンロードも完了したので、続きを見よう。
これまで、あまり「白頭3大将軍」の話は出てこなかったが、第5話の中では、逮捕した「日帝のスパイ」が逃亡したときに、金正淑さんが嵐の中、陣頭に立って捜索に行った話や、金日成さんが自分の誕生日に、金正淑さんが準備した誕生日の食べ物に箸もつけずに人民の心配をしたという逸話が紹介されている。「日帝のスパイ」事件については、それなりに自然にストーリーの中に埋め込まれているが、「誕生日逸話」はかなり無理がある。ま、ここが北朝鮮のテレビドラマである。
今回は、金日成特別列車の編成を探らせるために鉄道総局に潜入させていたスパイが保安隊に顔を見られ、山小屋に隠されていたのだが、そのスパイから南の組織の情報が漏洩するのを恐れ、組織がこのスパイの暗殺を謀る。そこで、金銭万能主義の「資本主義的」写真店主に金をつかませて暗殺を依頼する。暗殺の方法は、スパイに毒入りウィスキーを飲ませるという手法なのだが、なんとそのウィスキーボトルが「サントリーオールド」だった。「サントリーオールド」について調べてみたところ、1950年の発売で、このテレビドラマの時代背景である1946~1947年頃には存在しなかった。「日帝」のウィスキーボトルだから使ったのか、それしか小道具がなかったのかは分からないが、時代考証が甘い(朝鮮人民がそれを知るよしもないし、どうでもよいのであろうが)。
誤認逮捕をしたという理由で保安隊員の資格を一時停止された主人公は、この暗殺事件を阻止しようとする場面で活躍をし、保安隊員として復活する。暗殺を指示された写真店主は、保安隊に連行され取り調べを受ける。米国映画に登場する北朝鮮であれば、写真店主を逆さ吊りにして殴る蹴るの暴行を加えられ、鼻の穴から水を入れられた上、電気拷問にかけられ、自白を迫るという設定になろう。しかし、このドラマの中では整然とした取調室で取調官と向かい合い座り、書記もいる環境で淡々と取り調べられる。取調官は、おおむね丁寧な言葉で写真店主に自白を迫る。現実は、米国映画とこのドラマの中間ぐらいなのであろうが、おもしろい(いすを蹴る、机を叩く、髪の毛をつかむなど、日本の刑事ドラマぐらいであろうか)。
さて、ダウンロードも完了したので、続きを見よう。