「敬愛する最高領導者金正恩同志が朝鮮人民軍戦略軍の中長距離戦略弾道ロケット発射訓練を指導された」:朝鮮中央TV報道、発射シーンは食傷気味、発射場所は事前準備が必要 (2017年8月30日 「朝鮮中央TV」)
30日、「朝鮮中央TV」で放送された、29日の「火星ー12」発射訓練報道。
日本語字幕付き。
Source: KCTV, 2017/08/30
<追記: 2017/08/30 1715>
発射場所は、スナン空港かどうか迷っていたが、「朝鮮中央TV」で公開された写真を見ると「元帥様」を背中から見て右側(東側)の空が明るくなっているので、滑走路の北端にミサイルを置いて発射したものと思われる。
スナン空港。北側の滑走路を使用。

Source: Google Earth
位置関係。右側のタクシー走路の可能性もあるが、ミサイル横の草の生え方からすると、こちらだと思う。

Source: Google Earth
<追記2: 2017/08/30 1830>
Savelsberg先生に動画のurlをお送りしたら、早速コメントを頂けた。まず、この動画で残念なのは、カメラがミサイルを追いかけているために、ミサイル発射時の加速を推測できないということらしい。ミサイルの加速度を以前発射された「火星ー12」や「火星ー14」と比較することで、ミサイルに使われているエンジンやミサイルの重量を推測できるという。発射から層積雲と思われる雲を突き抜けるまでの時間(私の計測では44秒)から何か分からないのか質問してみた。
一方、静止画からはいくつかの興味深い点が確認できたという。まず、下の写真に見られるように、過去の「火星-12」や「火星ー14」の発射時と同様に、地面の上にコンクリートで作られたプラットフォームがあるという点である。つまり、ミサイル自体はTELで自由に輸送できるにしても、発射地点にこのコンクリート製プラットフォームを事前に作っておく必要があり、それが、発射視点を限定させるため、「完全な移動式ミサイルではない」というのがSavelsberg先生の見解である。

Source: KCTV, 2017/08/30
また、今回のTELはタイヤが露出しているので、タイヤのサイズから「火星ー12」の直系が予測できそうだとしている。

Source: KCTV, 2017/08/30
日本語字幕付き。
Source: KCTV, 2017/08/30
<追記: 2017/08/30 1715>
発射場所は、スナン空港かどうか迷っていたが、「朝鮮中央TV」で公開された写真を見ると「元帥様」を背中から見て右側(東側)の空が明るくなっているので、滑走路の北端にミサイルを置いて発射したものと思われる。
スナン空港。北側の滑走路を使用。

Source: Google Earth
位置関係。右側のタクシー走路の可能性もあるが、ミサイル横の草の生え方からすると、こちらだと思う。

Source: Google Earth
<追記2: 2017/08/30 1830>
Savelsberg先生に動画のurlをお送りしたら、早速コメントを頂けた。まず、この動画で残念なのは、カメラがミサイルを追いかけているために、ミサイル発射時の加速を推測できないということらしい。ミサイルの加速度を以前発射された「火星ー12」や「火星ー14」と比較することで、ミサイルに使われているエンジンやミサイルの重量を推測できるという。発射から層積雲と思われる雲を突き抜けるまでの時間(私の計測では44秒)から何か分からないのか質問してみた。
一方、静止画からはいくつかの興味深い点が確認できたという。まず、下の写真に見られるように、過去の「火星-12」や「火星ー14」の発射時と同様に、地面の上にコンクリートで作られたプラットフォームがあるという点である。つまり、ミサイル自体はTELで自由に輸送できるにしても、発射地点にこのコンクリート製プラットフォームを事前に作っておく必要があり、それが、発射視点を限定させるため、「完全な移動式ミサイルではない」というのがSavelsberg先生の見解である。

Source: KCTV, 2017/08/30
また、今回のTELはタイヤが露出しているので、タイヤのサイズから「火星ー12」の直系が予測できそうだとしている。

Source: KCTV, 2017/08/30