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    「PAC3 高知駐屯地にまず配備、北朝鮮のミサイル発射に備え」:予告されて配備が現実 (2017年8月12日 「TBS系」)

    「先手必敗」というコメントに返信を書いていたら、長くなったので、記事にすることにした。

    朝米にとって「先手必敗」という状況の中で、慌てているのが「追従勢力」である。日本政府は、北朝鮮に名指しされた県にPAC-3配備を進めているという報道があった。

    『TBS系』、「PAC3 高知駐屯地にまず配備、北朝鮮のミサイル発射に備え」、https://news.yahoo.co.jp/pickup/6250207

    万が一に備えること自体は悪いことではないが、それでも結局、日本のミサイル防衛というのは、公然と予告されてやっと対応できるレベルであることが露呈した形である。これは、北朝鮮がさんざん予告した上で発射した「地球観測衛星打ち上げロケット」の時も同じであったが、今回は「地球観測衛星」ではないく、ミサイル、もしかしたら核弾頭が装着されたミサイルなので危機のレベルは違う。

    まだ中国にいるが、会議で立ち話をした日本を研究している中国人研究者に「日本は、いよいよ集団的自衛権を行使することになりますね」と言われた。実は、私も日本メディアで報じられた記事のヘッドラインを読んだときは、そう思った。しかし、中を読んでいくと、領空通過は黙認、本体や部品等が日本領域に落下したときのみ迎撃するということのようだ。これは、正しい判断である。

    ゴルフの「お友達」トランプ様のために、始まってもいない戦争に自ら進み出て、日本列島からグアムに至るどの海域に着弾するのかもわからない北朝鮮のミサイルを撃ち落とせば、北朝鮮は日本に対して報復するであろう。同じゴルフの「お友達」でも加計とは異なる次元の話である。

    ミサイルを撃ち落とすのであれば、韓国に配備されているTHAAD、日本海か東シナ海に展開する米軍の迎撃ミサイル、さらには、公開されていないX兵器でも使って米軍に撃ち落としてもらえばよい。

    グアムでは、核攻撃された際に取るべき行動に関する指示が出されたそうだ。日本の新聞に出た記事だけを読んだが、核を甘く見ているとしか思えない内容である。核攻撃されたらどうするのか、自分たちが核実験場にした広島や長崎の市民に聞いてみるがよい。それこそ、「fire and fury」の中で焼き尽くされる運命しかない。

    『ロイター』、「米領グアム、核攻撃受けた場合の緊急策発表 知事『脅威高まっていない』」、https://news.yahoo.co.jp/pickup/6250200

    「元帥様」、1994年を再現しようとしているような気がする。「大元帥様達」の「偉業」の中で、「元帥様」ができていないのは、これだけである。ただ、「大元帥様達」の時との絶対的な違いは、「元帥様」が核も米本土に到達するミサイルを手にしていることである。こうした状況を「元帥様」がどう考えるのか。自信過剰になれば、周辺国を巻き込んで自滅することになるし、そのまま引き下がれば「偉業」は達成することができない。

    だとすると、形的にはwin-winになるように(「大元帥様達」の時もそうだった)、収束させていくしかないのだが、不動産王とのブラフ合戦の裏で、そういう動きが進行していることに期待するしかない。米国務長官ティラーソンがトランプの発言を取り繕っているところなどからして、外交は機能していると思うのだが。

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    川口智彦

    Author:川口智彦
    「크는 아바이(成長するオッサン)」

    ブログの基本用語:
    「元帥様」=金正恩朝鮮労働党委員長(上の絵の人物)、2016年12月20日から「最高領導者同志」とも呼ばれる
    2021年1月11日から「総秘書同志」
    「首領様」=金日成主席
    「将軍様」=金正日総書記
    「政治局員候補」=金ヨジョン(「元帥様」の妹)、2018年2月11日から「第1副部長同志」とも
    「白頭の血統」=金一族
    「大元帥様達」=「首領様」と「将軍様」
    「女史」=李雪主夫人(2018.07.26より「同志」に)

    우 그림은 충정 담아 아이가 그린 경애하는 김정은원수님이십니다.


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