「火星-14」型2次試験発射に使われたミサイルの性能、複数保有の誇示、喜び方 (2017年7月29日)
Savelsberg先生に北朝鮮が公表したデータや動画を提供したところ、次のような返信が来た。同先生、今、米国で休暇中のため、研究室に置いてあるPCで軌道分析などはできないという前提であるが、以下。
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火星-14の(1回目の)発射後、私がBreaking Defenseに書いた論文の中で、ロフテッド軌道でのペイロード重量は約350kgとしていた。今回、北朝鮮はこのペイロードを減らしたか、前回、残っていた重量はバーンアウト後の2段目の燃料の残りだった可能性がある。両方とも、現在の火星-14をより高く飛ばすための方法となり得る。一つ目のオプションは、飛行距離の計算に影響を与えないが、後者は影響がある。今回の火星-14は、私が論文に書いた「軽量型」である可能性が高い。
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公開された映像からは、同じように見える「火星-14」であるが、「2次試験発射」で使われたものには、何らかの改良が施されたのであろうか。
「夜間」にばかり目が行っていたが、思えば、北朝鮮の主張通り、「多発的・連発的」な発射となっており、「火星-14」型の複数保有の誇示も目的であったと思われる。これは、抑止力という意味からも、北朝鮮にとって重要なことである。
今回と前回の発射後の反応を見ると、前回の方が遙かに喜び度が高いように見える。「初成功」という意味もあろうが、今回は「成功して当然」というようなある種の自信も感じられる。
これらは、「2次試験発射」に続く、祝賀行事からも今後、読み取れるであろう。
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火星-14の(1回目の)発射後、私がBreaking Defenseに書いた論文の中で、ロフテッド軌道でのペイロード重量は約350kgとしていた。今回、北朝鮮はこのペイロードを減らしたか、前回、残っていた重量はバーンアウト後の2段目の燃料の残りだった可能性がある。両方とも、現在の火星-14をより高く飛ばすための方法となり得る。一つ目のオプションは、飛行距離の計算に影響を与えないが、後者は影響がある。今回の火星-14は、私が論文に書いた「軽量型」である可能性が高い。
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公開された映像からは、同じように見える「火星-14」であるが、「2次試験発射」で使われたものには、何らかの改良が施されたのであろうか。
「夜間」にばかり目が行っていたが、思えば、北朝鮮の主張通り、「多発的・連発的」な発射となっており、「火星-14」型の複数保有の誇示も目的であったと思われる。これは、抑止力という意味からも、北朝鮮にとって重要なことである。
今回と前回の発射後の反応を見ると、前回の方が遙かに喜び度が高いように見える。「初成功」という意味もあろうが、今回は「成功して当然」というようなある種の自信も感じられる。
これらは、「2次試験発射」に続く、祝賀行事からも今後、読み取れるであろう。