煙台市福山区の石炭・鉄鋼埠頭に北朝鮮船舶、2万トン級も、中国は石炭輸入再開か (2017年5月21日)
黄海での北朝鮮船舶の動きも活発になっている。南浦から出入港する船舶がたくさん確認できるだけではなく、昨日記事にした、竜口港に停泊している17000トンの貨物船や石炭・鉄鋼埠頭に着岸しているバルク貨物船がいるだけではなく、煙台市福山区の石炭・鉄鋼埠頭に北朝鮮船舶2隻が着岸し、沿岸には多くの北朝鮮船舶が停泊、さらにはもう1隻の17000トンの貨物船KATHERINA(CATHERINA)も石炭・鉄鋼港埠頭に着岸後、南浦に向けて航行している。
やはり、中国が石炭輸入中断を発表した2月から4月までの状況とは、違っている。こうした多くの船の動き、しかも大型船を投入していることからすると、中国が北朝鮮からの石炭輸入を再開し、北朝鮮は、中断期間に蓄積された石炭を一気に輸出するために大型船を運航させている可能性がある。
山東半島。煙台市という文字の左上の緑の丸が福山区の石炭埠頭。そこから真っ直ぐ左に向かった半島にある赤丸が竜口港の石炭・鉄鋼埠頭。

Source: Google Earth
煙台市福山区の石炭・鉄鋼埠頭付近の北朝鮮船舶(黄色でマーク)と17000トンの貨物船KATHERINA。KATHERINAの航跡の左端が上のGoogle Earth上に緑でマークした煙台市福山区の石炭・鉄鋼埠頭になる。北朝鮮のバルク貨物船UN BONG1(3600トン)とKWANG MYONG(6600トン)が埠頭に接岸している(埠頭にある2つの黄色マーク)。

Source: Marine Traffic, 2017/05/21 10:00JST
煙台市福山港の石炭・鉄鋼埠頭。黄色いマークがある船が停泊していた位置にKATHERINAは接岸していた。石炭の山と鉄鋼の山の中間付近なのでどちらを降ろしていたのかは不明であるが、この写真に写っている船(KATHERINAではない)は、石炭を降ろしている。

Source: Google Earth
KATHERINAは、2015年12月時点ではマルタ船籍となっていた。北朝鮮以外の船会社が所有していたものを北朝鮮が2015年に新たに購入したのか、元々北朝鮮が所有している船で、安保理制裁決議などの影響を受け、船籍を北朝鮮に移さざるを得なかったのかは不明。

Source: Marine Traffic
2月の石炭輸入中断後、入港拒否された北朝鮮船舶が1ヶ月以上港外に停泊しており、その後、「人道的支援」を受けるために接岸、北朝鮮に戻った。その後、4月は、北朝鮮船舶が1隻もいない期間が長く続いたが、5月になってからぼちぼちと現れ始め、21日現在は1隻が石炭・鉄鋼埠頭に接岸中、4隻が港外で停泊している。港外にいる船も、順次接岸しているので、2月の状況とは異なっている。

Source: Marine Traffic, 2017/05/21 1030JST
やはり、中国が石炭輸入中断を発表した2月から4月までの状況とは、違っている。こうした多くの船の動き、しかも大型船を投入していることからすると、中国が北朝鮮からの石炭輸入を再開し、北朝鮮は、中断期間に蓄積された石炭を一気に輸出するために大型船を運航させている可能性がある。
山東半島。煙台市という文字の左上の緑の丸が福山区の石炭埠頭。そこから真っ直ぐ左に向かった半島にある赤丸が竜口港の石炭・鉄鋼埠頭。

Source: Google Earth
煙台市福山区の石炭・鉄鋼埠頭付近の北朝鮮船舶(黄色でマーク)と17000トンの貨物船KATHERINA。KATHERINAの航跡の左端が上のGoogle Earth上に緑でマークした煙台市福山区の石炭・鉄鋼埠頭になる。北朝鮮のバルク貨物船UN BONG1(3600トン)とKWANG MYONG(6600トン)が埠頭に接岸している(埠頭にある2つの黄色マーク)。

Source: Marine Traffic, 2017/05/21 10:00JST
煙台市福山港の石炭・鉄鋼埠頭。黄色いマークがある船が停泊していた位置にKATHERINAは接岸していた。石炭の山と鉄鋼の山の中間付近なのでどちらを降ろしていたのかは不明であるが、この写真に写っている船(KATHERINAではない)は、石炭を降ろしている。

Source: Google Earth
KATHERINAは、2015年12月時点ではマルタ船籍となっていた。北朝鮮以外の船会社が所有していたものを北朝鮮が2015年に新たに購入したのか、元々北朝鮮が所有している船で、安保理制裁決議などの影響を受け、船籍を北朝鮮に移さざるを得なかったのかは不明。

Source: Marine Traffic
2月の石炭輸入中断後、入港拒否された北朝鮮船舶が1ヶ月以上港外に停泊しており、その後、「人道的支援」を受けるために接岸、北朝鮮に戻った。その後、4月は、北朝鮮船舶が1隻もいない期間が長く続いたが、5月になってからぼちぼちと現れ始め、21日現在は1隻が石炭・鉄鋼埠頭に接岸中、4隻が港外で停泊している。港外にいる船も、順次接岸しているので、2月の状況とは異なっている。

Source: Marine Traffic, 2017/05/21 1030JST