「<画面音楽>最後の勝利に向かい前に」(2012年6月28日 「朝鮮中央TV」)
最近、北朝鮮で歌われている新しい歌を「朝鮮中央TV」が紹介している。「労働新聞」の6月27日の記事でも「歌『最後の勝利に向けて前に』を大きな感激と興奮の中で頂く血の海歌劇団の関係者、創作家、芸術家たち」という記事が出ている。また、昨夜の「20時報道」のニュースの中にも、リュギョン園建設に動員されている軍人建設者がこの歌を歌いながら「革新を起こしている」というものがあった。
「朝鮮中央TV」:
http://www.uriminzokkiri.com/contents/movie/centertv/streams/_definst_/2012-06-28-14-y.flv
「労働新聞」関連記事:
http://www.rodong.rep.kp/InterKo/index.php?strPageID=SF01_02_01&newsID=2012-06-27-0008&chAction=S&strSearch=%EC%B5%9C%ED%9B%84%20%EC%8A%B9%EB%A6%AC
「20時報道」:
http://www.uriminzokkiri.com/contents/movie/centertv/streams/_definst_/2012-06-28-17.flv
ともかく、この歌はこれから北朝鮮のテーマソングになっていきそうな雰囲気がある。
歌詞を紹介しておく(「朝鮮中央TV」の番組に依拠)。
「労働新聞」に掲載された「最後の勝利に向かい前に」の歌詞と楽譜:
http://www.rodong.rep.kp/InterKo/index.php?strPageID=SF01_02_01&newsID=2012-06-26-0001
「最後の勝利に向かい前に」
作詞:ユンドゥクン
作曲:金ムンヒョン
1.
いざ進め、最後の勝利に向かい前に
一心の千万軍民、精神力を爆発させ
朝鮮は強盛国家、進軍の太鼓鳴り響く
進もう、白頭山大国よ、党中央の呼びかけにしたがい
最後の勝利に向かい、前に、前に
2.
不敗の軍事力で百勝で邁進し
朝鮮は強盛国家、銃隊で支えられる
進もう、白頭山大国よ、先軍の旗を高く掲げ
最後の勝利に向かい、前に、前に
3.
新しい世紀の産業革命ののろしを掲げて
朝鮮は強盛国家、志は邁進する
進もう、白頭山大国よ、太陽旗の祝福を抱き
最後の勝利に向かい、前に、前に
最後の勝利に向かい、前に
*<追記:2012年6月30日>「太陽旗」とは、金日成さんの肖像画が描かれた赤旗。軍事パレードなどでは、キャデラックやメルセデスなど大型乗用車の上に掲載され先頭を行く。金正日さんの肖像画が描かれた同様の旗も併走あるいは後に続くが、こちらも「太陽旗」と呼んでいるのかは不明。北朝鮮では、太陽は金日成さん、光明星は金正日さん。ただし、「光明星旗」という言葉は存在しないようだ。もしかすると、この規定とは関係なく、あのような形状で肖像画が描かれた旗を「太陽旗」と称するのかもしれない。また、「金日成-金正日主義」の登場で、金正日さんが太陽に格上げされた可能性もあり。金日成・金正日が並ぶ金正日逝去後に登場した大型のバッジもその表れと思われる。これにともない将来、二人の肖像画が並んで描かれた「太陽旗」が登場するかもしれない。
曲調は明るい感じである。歌詞の中に「白頭山大国」という言葉が新たに登場している。「白頭山大国」とは、金日成さんから3代続く「白頭の血統」の下で「大国」を建設しようという意味であろう。「最後の勝利」とは「主体偉業」の達成、つまり究極的には朝鮮半島の「主体思想」による統一を言っているのであろう。ただし、その前段として、思想、軍事、経済のうち経済での「強盛国家」化は依然として課題となっているので、「最後の勝利」とはむしろ経済的な「強盛国家」の建設を示しているのかもしれない。
映像では、「不敗の軍事力で百勝で邁進し」の背景で「あの」正体不明の移動式ICBM車両が登場する。運搬用トラックの出所はかなり究明されてきたが、積載しているミサイルについては「張り子」説が有力のようだ。やはり、弾頭にに核爆弾が装着され、移動しながらICBMを発射できるということになれば、北朝鮮の兵器としては最強であろうから、あれこそが北朝鮮自慢の「不敗の軍事力」の象徴ということなのであろう。
白頭山の雲の中を幻想的に走っていくミサイル運搬車両

Source: KCTV,http://www.uriminzokkiri.com/contents/movie/centertv/streams/_definst_/2012-06-28-14-y.flv
ともかくも、軍事はもういいので、是非とも経済建設という「最後の勝利に向かい」邁進して欲しいものである。
「朝鮮中央TV」:
http://www.uriminzokkiri.com/contents/movie/centertv/streams/_definst_/2012-06-28-14-y.flv
「労働新聞」関連記事:
http://www.rodong.rep.kp/InterKo/index.php?strPageID=SF01_02_01&newsID=2012-06-27-0008&chAction=S&strSearch=%EC%B5%9C%ED%9B%84%20%EC%8A%B9%EB%A6%AC
「20時報道」:
http://www.uriminzokkiri.com/contents/movie/centertv/streams/_definst_/2012-06-28-17.flv
ともかく、この歌はこれから北朝鮮のテーマソングになっていきそうな雰囲気がある。
歌詞を紹介しておく(「朝鮮中央TV」の番組に依拠)。
「労働新聞」に掲載された「最後の勝利に向かい前に」の歌詞と楽譜:
http://www.rodong.rep.kp/InterKo/index.php?strPageID=SF01_02_01&newsID=2012-06-26-0001
「最後の勝利に向かい前に」
作詞:ユンドゥクン
作曲:金ムンヒョン
1.
いざ進め、最後の勝利に向かい前に
一心の千万軍民、精神力を爆発させ
朝鮮は強盛国家、進軍の太鼓鳴り響く
進もう、白頭山大国よ、党中央の呼びかけにしたがい
最後の勝利に向かい、前に、前に
2.
不敗の軍事力で百勝で邁進し
朝鮮は強盛国家、銃隊で支えられる
進もう、白頭山大国よ、先軍の旗を高く掲げ
最後の勝利に向かい、前に、前に
3.
新しい世紀の産業革命ののろしを掲げて
朝鮮は強盛国家、志は邁進する
進もう、白頭山大国よ、太陽旗の祝福を抱き
最後の勝利に向かい、前に、前に
最後の勝利に向かい、前に
*<追記:2012年6月30日>「太陽旗」とは、金日成さんの肖像画が描かれた赤旗。軍事パレードなどでは、キャデラックやメルセデスなど大型乗用車の上に掲載され先頭を行く。金正日さんの肖像画が描かれた同様の旗も併走あるいは後に続くが、こちらも「太陽旗」と呼んでいるのかは不明。北朝鮮では、太陽は金日成さん、光明星は金正日さん。ただし、「光明星旗」という言葉は存在しないようだ。もしかすると、この規定とは関係なく、あのような形状で肖像画が描かれた旗を「太陽旗」と称するのかもしれない。また、「金日成-金正日主義」の登場で、金正日さんが太陽に格上げされた可能性もあり。金日成・金正日が並ぶ金正日逝去後に登場した大型のバッジもその表れと思われる。これにともない将来、二人の肖像画が並んで描かれた「太陽旗」が登場するかもしれない。
曲調は明るい感じである。歌詞の中に「白頭山大国」という言葉が新たに登場している。「白頭山大国」とは、金日成さんから3代続く「白頭の血統」の下で「大国」を建設しようという意味であろう。「最後の勝利」とは「主体偉業」の達成、つまり究極的には朝鮮半島の「主体思想」による統一を言っているのであろう。ただし、その前段として、思想、軍事、経済のうち経済での「強盛国家」化は依然として課題となっているので、「最後の勝利」とはむしろ経済的な「強盛国家」の建設を示しているのかもしれない。
映像では、「不敗の軍事力で百勝で邁進し」の背景で「あの」正体不明の移動式ICBM車両が登場する。運搬用トラックの出所はかなり究明されてきたが、積載しているミサイルについては「張り子」説が有力のようだ。やはり、弾頭にに核爆弾が装着され、移動しながらICBMを発射できるということになれば、北朝鮮の兵器としては最強であろうから、あれこそが北朝鮮自慢の「不敗の軍事力」の象徴ということなのであろう。
白頭山の雲の中を幻想的に走っていくミサイル運搬車両

Source: KCTV,http://www.uriminzokkiri.com/contents/movie/centertv/streams/_definst_/2012-06-28-14-y.flv
ともかくも、軍事はもういいので、是非とも経済建設という「最後の勝利に向かい」邁進して欲しいものである。