「自力自強がもたらした貴重な果実-第32回全国科学技術祝典場を訪問し-(2)」:「衛星情報」をデジタル処理して地形図、アルミ缶の飲料 (2017年4月29日 「朝鮮中央TV」)
29日、「朝鮮中央TV」で「自力自強がもたらした貴重な果実-第32回全国科学技術祝典場を訪問し-(2)」という番組が放送された。

Source: KCTV, 2017/04/29
「科学技術重視」と書かれた「祝典」のポスター。

Source: KCTV, 2017/04/29
「国家資源開発省」のブースでの説明は、さらっとしているが、よく聞けば、北朝鮮の衛星が機能しているかのようなことを言っている。
「衛星から地形情報を受信し、コンピューターを利用して、デジタル地質図作成の第1工程である、地形図のデジタル化実現と・・・」

Source: KCTV, 2017/04/29
「地形情報処理システムによる測量作業の現代化」と書かれたポスター。

Source: KCTV, 2017/04/29
どの衛星なのかは分からないが、北朝鮮が打ち上げた「地球観測衛星」の一つの目的が、これであったはずである。
暖房用ボイラーのコーナーでは、見せたくないポスターもあったようだ。ポスターのタイトルにボカシが入れてる。

Source: KCTV, 2017/04/29
「炭酸ジュース」として紹介されている製品。放送では、「炭酸ガスの含有量を増やす工夫がされた」と工場の係員が説明しているが、それよりもアルミ缶を使っているところが北朝鮮では画期的ではないだろうか。アルミの生産工程では、アルミナを電気分解してアルミニウムにするので、大量の電力が必要であるとされている。そのため、北朝鮮では、ガラス瓶やペットボトル、紙パックが飲料のコンテイナーとして使われているが、アルミ缶は、見た記憶がない。また、アルミ缶に入れられる飲料は、基本的には炭酸ガスの内圧でアルミ缶の形状を保持することができる、炭酸飲料に限られるとされている。日本の場合、この問題を技術的に解決し、現在では炭酸飲料以外でもアルミ缶が使われているそうだ。しかし北朝鮮では、そもそも電力不足でアルミ生産が大変なのに加え、アルミ缶の形状を維持できるような充分な炭酸ガスが含まれた飲料がこれまで生産できなかったのかもしれない。しかし、炭酸ガス含有量を増やすことができるようになり、それがアルミ缶使用に繋がっているのではないだろうか。

Source: KCTV, 2017/04/29
説明をする女性。

Source: KCTV, 2017/04/29
<参考>
一般社団法人日本アルミニウム協会、「アルミニウムのできるまで」、https://www.aluminum.or.jp/basic/alumiprocess.html
サントリーお客様センター、「アルミ缶とスチール缶に分けている理由はありますか?」、http://www.suntory.co.jp/customer/faq/001967.html
この番組シリーズの(1)を見落としているので、追って確認する。

Source: KCTV, 2017/04/29
「科学技術重視」と書かれた「祝典」のポスター。

Source: KCTV, 2017/04/29
「国家資源開発省」のブースでの説明は、さらっとしているが、よく聞けば、北朝鮮の衛星が機能しているかのようなことを言っている。
「衛星から地形情報を受信し、コンピューターを利用して、デジタル地質図作成の第1工程である、地形図のデジタル化実現と・・・」

Source: KCTV, 2017/04/29
「地形情報処理システムによる測量作業の現代化」と書かれたポスター。

Source: KCTV, 2017/04/29
どの衛星なのかは分からないが、北朝鮮が打ち上げた「地球観測衛星」の一つの目的が、これであったはずである。
暖房用ボイラーのコーナーでは、見せたくないポスターもあったようだ。ポスターのタイトルにボカシが入れてる。

Source: KCTV, 2017/04/29
「炭酸ジュース」として紹介されている製品。放送では、「炭酸ガスの含有量を増やす工夫がされた」と工場の係員が説明しているが、それよりもアルミ缶を使っているところが北朝鮮では画期的ではないだろうか。アルミの生産工程では、アルミナを電気分解してアルミニウムにするので、大量の電力が必要であるとされている。そのため、北朝鮮では、ガラス瓶やペットボトル、紙パックが飲料のコンテイナーとして使われているが、アルミ缶は、見た記憶がない。また、アルミ缶に入れられる飲料は、基本的には炭酸ガスの内圧でアルミ缶の形状を保持することができる、炭酸飲料に限られるとされている。日本の場合、この問題を技術的に解決し、現在では炭酸飲料以外でもアルミ缶が使われているそうだ。しかし北朝鮮では、そもそも電力不足でアルミ生産が大変なのに加え、アルミ缶の形状を維持できるような充分な炭酸ガスが含まれた飲料がこれまで生産できなかったのかもしれない。しかし、炭酸ガス含有量を増やすことができるようになり、それがアルミ缶使用に繋がっているのではないだろうか。

Source: KCTV, 2017/04/29
説明をする女性。

Source: KCTV, 2017/04/29
<参考>
一般社団法人日本アルミニウム協会、「アルミニウムのできるまで」、https://www.aluminum.or.jp/basic/alumiprocess.html
サントリーお客様センター、「アルミ缶とスチール缶に分けている理由はありますか?」、http://www.suntory.co.jp/customer/faq/001967.html
この番組シリーズの(1)を見落としているので、追って確認する。