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    「 「金リョンフィを家族の懐に帰せ」:平壌からソウルにネット映像通話 (2017年4月29日 「uriminzokkiri」)

    29日、uriminzokkiriに北朝鮮から中国を経て韓国に入り、北朝鮮への帰国を希望している金リョンフィを扱う動画が掲載された。この人は、何回かuriminzokkiriで取り上げられ、拙ブログで取り上げたような気もするが、よく覚えていない。

    今回は、金リョンフィの娘と夫を招き、「民族通信特派員」がインタビューをするという企画である。昨日は、この人が「南朝鮮に誘拐・拉致された12人の朝鮮食堂従業員」の家族や友人に対するインタビューをする動画が紹介されていたが、家族や友人が涙するというこれまでにある情景以外には、特段新しいものがなかった。

    しかし、金リョンフィ企画では、平壌のホテルからソウルの金リョンフィにインターネットを使って通話するということになっている。通話は、その場でするわけではなく、「特派員」が自分の部屋から自分のノートパソコンを使って通話している様子をuriminzokkiriのカメラマンが撮影し、その様子を動画に編集して家族に見せるという設定である。

    電話の向こうの声が金リョンフィなのかどうかは確認できないが、家族の様子からは、そうだったのかもしれない。金リョンフィの声が聞ける韓国発の動画はたくさんアップロードされているはずなので、それを聞けば確認できよう。

    「特派員」は、「5分後に娘さんとご主人に会うことになっている」と言いながら電話を掛け、金リョンフィに彼らに伝える「簡単な」メッセージを求めている。金は「南朝鮮で闘っている」、「(夫には)ただただありがとう」、「(両親には)健康に気をつけて」などの当たり障りのないメッセージを託す。

    そして、電話を切った後、わざわざ窓の外の平壌の風景を写し、「平壌のホテルから」と念を押している。

    この動画では、初めに「5分後に・・会う」と言っておきながら、途中から「何時間後に」と話が変わっている。「5分後に」夫と娘、「何時間後に」両親ということなのかもしれないが、何となく不自然である。

    韓国側がブロックしていないとすれば、北朝鮮側がブロックしない限り、スカイプなどを使ったネット・フォーンでのソウルとの通話は可能であろうが、その映像が本当に平壌からだったのかは、もちろん定かではない。

    この点について、北朝鮮が外国人に提供しているインターネット・サービス(Kory Link)で、海外、とりわけソウルとの通話ができるのかということには興味がある。もちろん、技術的には可能であっても、普通の観光客が平壌からソウルに電話をするなどというのは、下手をすれば「国家転覆剤」で最悪、死刑になる危険な行為であることは間違いない。

    30分近い長い動画であるが、後半は、金リョンフィのビデオメッセージとそれを見ながら悲しむ家族の姿なので、カットしてある。
    電話が終わるまでの約4分間に日本語字幕を付けてある。

    Source: uriminzokkiri, 2017/04/29

    字幕は途中で終わっているが、フルバージョンはこちら。

    Source: uriminzokkiri, 2017/04/29

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    Author:川口智彦
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