中国、北朝鮮からの石炭輸入再開か、石炭船と思われる船、入港後、北朝鮮へ (2017年3月17日)
Marine Trafficは、ほぼ毎日見ているが、竜口港沖に1ヶ月近く停泊していた北朝鮮船籍船が、一斉に動き出した。
下の図で、北朝鮮の南浦に向かっている船は、北朝鮮船籍船である。航行軌跡を付けてあるのは、「元山2」という船で、2月半ば頃から竜口沖に停泊していた。中国向けの石炭を積載した船で、中国が北朝鮮からの石炭輸入を「一時停止」した影響を受け、石炭埠頭港沖でずっと停泊していたものと思われる。軌跡は1隻にしか付けられないが、周囲にいる南浦に向かう船もこの「元山2」と一緒に竜口沖に停泊していた船である(全てかどうかは確認できず)。

Source: Marine Traffic, 2017/30/17 1245JSTm http://www.marinetraffic.com/
この動きを見たとき、いよいよ北朝鮮が中国での石炭荷下ろしを諦めて船を帰港させたのかと思ったが、どうやらそうではないようだ。下の図は、「ジンフン2」という船の航行軌跡である。この埠頭では、石炭と鉄鉱石を扱っているので、積荷が石炭であるとは断定できないが、過去記事でも見たように、鉄鉱石を積載していると思われる船は順次入港させていたので、沖合に停泊させられていたこの船の積荷は石炭で、他の船同様、入港を許可されたのであろう。黄色のマーカーが付いている船も北朝鮮船籍船で、石炭・鉄鉱石埠頭周辺にいる。

Source: Marine Traffic, 2017/03/17 1215JST, http://www.marinetraffic.com/
こうしたことからすると、中国が北朝鮮からの石炭輸入一時停止措置を全面的になのか部分的になのかは不明ながら、解除した可能性がある。引き続き、竜口以外の石炭埠頭の様子と北朝鮮を出港する船をワッチする必要はあるが、解除の可能性としては高い。
解除の理由は不明ながら、韓国へのTHAAD配備への抗議、中国が提案した米韓軍事演習と北朝鮮の核・ミサイル活動の同時停止案に北朝鮮が合意したことなどが考えられる。中国としては、中国の「建設的」な提案に米国が同意しないのであれば、中国も北朝鮮からの石炭輸入を継続するという意思表明ではないだろうか。
下の図で、北朝鮮の南浦に向かっている船は、北朝鮮船籍船である。航行軌跡を付けてあるのは、「元山2」という船で、2月半ば頃から竜口沖に停泊していた。中国向けの石炭を積載した船で、中国が北朝鮮からの石炭輸入を「一時停止」した影響を受け、石炭埠頭港沖でずっと停泊していたものと思われる。軌跡は1隻にしか付けられないが、周囲にいる南浦に向かう船もこの「元山2」と一緒に竜口沖に停泊していた船である(全てかどうかは確認できず)。

Source: Marine Traffic, 2017/30/17 1245JSTm http://www.marinetraffic.com/
この動きを見たとき、いよいよ北朝鮮が中国での石炭荷下ろしを諦めて船を帰港させたのかと思ったが、どうやらそうではないようだ。下の図は、「ジンフン2」という船の航行軌跡である。この埠頭では、石炭と鉄鉱石を扱っているので、積荷が石炭であるとは断定できないが、過去記事でも見たように、鉄鉱石を積載していると思われる船は順次入港させていたので、沖合に停泊させられていたこの船の積荷は石炭で、他の船同様、入港を許可されたのであろう。黄色のマーカーが付いている船も北朝鮮船籍船で、石炭・鉄鉱石埠頭周辺にいる。

Source: Marine Traffic, 2017/03/17 1215JST, http://www.marinetraffic.com/
こうしたことからすると、中国が北朝鮮からの石炭輸入一時停止措置を全面的になのか部分的になのかは不明ながら、解除した可能性がある。引き続き、竜口以外の石炭埠頭の様子と北朝鮮を出港する船をワッチする必要はあるが、解除の可能性としては高い。
解除の理由は不明ながら、韓国へのTHAAD配備への抗議、中国が提案した米韓軍事演習と北朝鮮の核・ミサイル活動の同時停止案に北朝鮮が合意したことなどが考えられる。中国としては、中国の「建設的」な提案に米国が同意しないのであれば、中国も北朝鮮からの石炭輸入を継続するという意思表明ではないだろうか。