「マレイシア副保健相、金正男の遺体について」:マレイシアの法律では引き取り手がない遺体はマレイシアに埋葬と (2017年3月11日 「The Star」)
11日のThe Starによると、金正男の遺体を引き受けたマレイシア副保健相が、今後、遺体をどのようにするのかについては「時間を掛けて決める」とした上で、「マレイシアの法律では、引き取り手がない遺体はマレイシアに埋葬する」と述べた。
The Star, Jong-nam murder: Health Ministry undecided on next step, Read more at http://www.thestar.com.my/news/nation/2017/03/11/jong-nam-health-ministry/#gPaLBRxA8lBeiTq6.99
今後、金正男の家族が何らかの形で遺体の引き取りを求めてくる可能性はあるが、マレイシア保健省はDNA照合を求めるのかどうか。昨日書いた記事のように、遺体移送に関わる安全性の問題も生じる。北朝鮮当局が再び遺体の引き取りを要請するにしても、遺体は北朝鮮が主張する「金チョル」ではないことは確定したので、金正男の遺体として引き取らなければならない。金正男の家族同様、血縁者であることの証明をマレイシア保健省が求めれば、「元帥様」、「副部長同志」、金正哲いずれかのDNAサンプルが必要となり、対外的には遺体が「元帥様」の母親が異なる兄であることを公式に認めることになるので、北朝鮮としてはやりたくないであろう。
これまで、捜査を法に基づき公正に進めてきているマレイシアとしては、頭の痛い問題であろう。
The Star, Jong-nam murder: Health Ministry undecided on next step, Read more at http://www.thestar.com.my/news/nation/2017/03/11/jong-nam-health-ministry/#gPaLBRxA8lBeiTq6.99
今後、金正男の家族が何らかの形で遺体の引き取りを求めてくる可能性はあるが、マレイシア保健省はDNA照合を求めるのかどうか。昨日書いた記事のように、遺体移送に関わる安全性の問題も生じる。北朝鮮当局が再び遺体の引き取りを要請するにしても、遺体は北朝鮮が主張する「金チョル」ではないことは確定したので、金正男の遺体として引き取らなければならない。金正男の家族同様、血縁者であることの証明をマレイシア保健省が求めれば、「元帥様」、「副部長同志」、金正哲いずれかのDNAサンプルが必要となり、対外的には遺体が「元帥様」の母親が異なる兄であることを公式に認めることになるので、北朝鮮としてはやりたくないであろう。
これまで、捜査を法に基づき公正に進めてきているマレイシアとしては、頭の痛い問題であろう。