「朝鮮で7、8月に多くの雨が降る見込み」(2012年6月8日 「朝鮮中央通信」)
「朝鮮中央通信」は、「北朝鮮の今年の梅雨は、7月上旬頃に始まり8月中旬までで、西海岸と東海岸中部、南部の一部地方に集中豪雨を伴い比較的多くの雨を降らせるであろう」と「気象水門局署長 朴・スンニョ」さんの言葉を引用しながら伝えた。朴さんは、北朝鮮のお天気「オバサン」(気象学者)で、「20時報道」にも時々登場して気象解説をしている。朴さんは、「東海岸の北部地方では今月から、南部地方では7~8月に断続的な低温現象がある」とも述べている。
農業生産に必要な降雨量が回復するのは良いことだが、「集中豪雨」とも言っているので、今度は洪水が心配される。干ばつと洪水のダブルパンチということになると、北朝鮮の農業生産へのダメージは相当に大きくなる。北朝鮮では、干ばつ対策として河川から水路で引き水を確保しようとしているが、臨時に作った水路に大量の水が流れ込めば、溢れ出すことは容易に想像される。また、異常低温も農業生産に影響を与えるであろう。北朝鮮当局には、90年代の悲劇を繰り返さぬよう、適切な措置を講じて欲しいものである。
農業生産に必要な降雨量が回復するのは良いことだが、「集中豪雨」とも言っているので、今度は洪水が心配される。干ばつと洪水のダブルパンチということになると、北朝鮮の農業生産へのダメージは相当に大きくなる。北朝鮮では、干ばつ対策として河川から水路で引き水を確保しようとしているが、臨時に作った水路に大量の水が流れ込めば、溢れ出すことは容易に想像される。また、異常低温も農業生産に影響を与えるであろう。北朝鮮当局には、90年代の悲劇を繰り返さぬよう、適切な措置を講じて欲しいものである。