「<録画実況>我が党と人民の最高指導者であられる敬愛する金正恩同志をお迎えし盛大に開催された朝鮮少年団創立66周年慶祝朝鮮少年団全国連合団体大会」(2012年6月6日 「朝鮮中央TV」)
金正恩さんが朝鮮人民の前で2回目の演説を朝鮮少年団体大会で行った。演説原稿は、昨日、「朝鮮中央通信」が配信していたが、KCTVの動画は今朝、ウリミンジョクキリで配信が始まった。
http://www.uriminzokkiri.com/contents/movie/centertv/streams/_definst_/2012-06-06-10-1-y.flv
金正恩さんの演説であるが、気のせいか、第1回目よりもうまくなったし、体を揺する動作も小さくなったようだ。演説の内容は、朝鮮少年団創設の経緯、金日成・金正日さんとの関係などを述べた後で、「みなさんは、先軍革命の継承者であり、未来の主人公です。未来の朝鮮は、我が少年団員たちのものであり、みなさんの姿に朝鮮の明日が映っています。我が党は、みなさんに世の中で最も立派な社会主義強盛国家を建設し引き渡そうと努めています」と述べている。
そして、その後で金正恩さんがイメージする「最も立派な社会主義強盛国家」を示しているような次の言葉がある。
「宇宙ロケットが青い空を飛び、CNC機械が並んでいる今日にはもちろんのこと、最先端に至る明日の我が国で、成績が悪い学生は何もできず、祖国の前進についていくことができません。学生少年は、強盛朝鮮のために勉強しようというスローガンを高く掲げ、わずかな時間も無駄にしないように、一生懸命勉強し、また勉強しなければなりません。世界を驚かす未来の世界的な発明家も我が少年団員の中から出なければなりません」
金正恩さんは演説で様々なことをいっているが、子供たちに一生懸命勉強してもらい、北朝鮮の経済建設を先導する人材に育って欲しいと思っているのかもしれない。
そして、演説冒頭で言った先生と父兄に対する感謝の言葉を演説の終わりでも繰り返し「強大なこの国、社会主義祖国のさらなる明るい未来のために、あらゆる努力を傾注している先生と父兄に、もう一度暖かい挨拶をいたします」と述べている。これが、金正恩さんの本来の人柄なのか、それとも演説用に創造されたものなのかは分からないが、少なくとも教師や親に頑張って欲しいと思っていることは間違いないであろう。
演説をする金正恩さん。赤いスカーフは少年団の象徴。

Source: KCTV, http://www.uriminzokkiri.com/contents/movie/centertv/streams/_definst_/2012-06-06-10-1-y.flv
続いて、少年団代表が答礼として詩の朗読をする。もちろん、この詩も事前に金正恩演説を受けて準備されたものであろうが、何ともつまらない。というのは、その内容がほぼ金日成・金正日さんの偉大な業績に終始し、金正恩さんが演説に込めた「強盛国家建設のために頑張って勉強しろ」という素朴な付託にきちんと答えていない。子供たちが作った詩ではないことは明らかであるが、詩の作者は新しい風を感じる感性のない薄っぺらい人間ではないのだろうか。
詩の朗読をする少年団員

Source: KCTV, http://www.uriminzokkiri.com/contents/movie/centertv/streams/_definst_/2012-06-06-10-1-y.flv
金日成・金正日さんの偉大な業績を語る部分では、金正恩さんは両横に座った子供たちと何か話をしている。

Source: KCTV, http://www.uriminzokkiri.com/contents/movie/centertv/streams/_definst_/2012-06-06-10-1-y.flv

Source: KCTV, http://www.uriminzokkiri.com/contents/movie/centertv/streams/_definst_/2012-06-06-10-1-y.flv
会場には、この詩を聞きながら泣いている子供や先生も見受けられた。やはり金日成・金正日さんの話というのは、人々を泣かせるようだ。上に詩の作者の悪口を書いたが、亡き金日成・金正日で人々の感涙を誘い、次に金正恩さんをそれに重ね合わせて持ち出すという演出は一流である。もちろん、カメラが来たので「泣くふりをしている」ということもあろうが、次の写真の金正恩さんの後ろに立つ警護要員と思わしき男性もハンカチで目を拭いていることからして、必ずしも演技ではないのであろう。

Source: KCTV, http://www.uriminzokkiri.com/contents/movie/centertv/streams/_definst_/2012-06-06-10-1-y.flv
最後に、少年団員が金正恩さんに誓いの言葉を述べている。こちらの内容もおもしろくないが、繰り返し「知・徳・体」を述べている。知と体は勉学や体育であるが、「徳」というのは指導者や党に対して忠実な人間になろうという意味であろう。そもそも、少年団組織というのは、そういう人間を育成するための組織であろうから、当然といえば当然かもしれない。金正恩さんも「組織生活や組織活動をしっかりやれ」と言っているが、実態として何をやっているのか詳しく知りたい。
http://www.uriminzokkiri.com/contents/movie/centertv/streams/_definst_/2012-06-06-10-1-y.flv
金正恩さんの演説であるが、気のせいか、第1回目よりもうまくなったし、体を揺する動作も小さくなったようだ。演説の内容は、朝鮮少年団創設の経緯、金日成・金正日さんとの関係などを述べた後で、「みなさんは、先軍革命の継承者であり、未来の主人公です。未来の朝鮮は、我が少年団員たちのものであり、みなさんの姿に朝鮮の明日が映っています。我が党は、みなさんに世の中で最も立派な社会主義強盛国家を建設し引き渡そうと努めています」と述べている。
そして、その後で金正恩さんがイメージする「最も立派な社会主義強盛国家」を示しているような次の言葉がある。
「宇宙ロケットが青い空を飛び、CNC機械が並んでいる今日にはもちろんのこと、最先端に至る明日の我が国で、成績が悪い学生は何もできず、祖国の前進についていくことができません。学生少年は、強盛朝鮮のために勉強しようというスローガンを高く掲げ、わずかな時間も無駄にしないように、一生懸命勉強し、また勉強しなければなりません。世界を驚かす未来の世界的な発明家も我が少年団員の中から出なければなりません」
金正恩さんは演説で様々なことをいっているが、子供たちに一生懸命勉強してもらい、北朝鮮の経済建設を先導する人材に育って欲しいと思っているのかもしれない。
そして、演説冒頭で言った先生と父兄に対する感謝の言葉を演説の終わりでも繰り返し「強大なこの国、社会主義祖国のさらなる明るい未来のために、あらゆる努力を傾注している先生と父兄に、もう一度暖かい挨拶をいたします」と述べている。これが、金正恩さんの本来の人柄なのか、それとも演説用に創造されたものなのかは分からないが、少なくとも教師や親に頑張って欲しいと思っていることは間違いないであろう。
演説をする金正恩さん。赤いスカーフは少年団の象徴。

Source: KCTV, http://www.uriminzokkiri.com/contents/movie/centertv/streams/_definst_/2012-06-06-10-1-y.flv
続いて、少年団代表が答礼として詩の朗読をする。もちろん、この詩も事前に金正恩演説を受けて準備されたものであろうが、何ともつまらない。というのは、その内容がほぼ金日成・金正日さんの偉大な業績に終始し、金正恩さんが演説に込めた「強盛国家建設のために頑張って勉強しろ」という素朴な付託にきちんと答えていない。子供たちが作った詩ではないことは明らかであるが、詩の作者は新しい風を感じる感性のない薄っぺらい人間ではないのだろうか。
詩の朗読をする少年団員

Source: KCTV, http://www.uriminzokkiri.com/contents/movie/centertv/streams/_definst_/2012-06-06-10-1-y.flv
金日成・金正日さんの偉大な業績を語る部分では、金正恩さんは両横に座った子供たちと何か話をしている。

Source: KCTV, http://www.uriminzokkiri.com/contents/movie/centertv/streams/_definst_/2012-06-06-10-1-y.flv

Source: KCTV, http://www.uriminzokkiri.com/contents/movie/centertv/streams/_definst_/2012-06-06-10-1-y.flv
会場には、この詩を聞きながら泣いている子供や先生も見受けられた。やはり金日成・金正日さんの話というのは、人々を泣かせるようだ。上に詩の作者の悪口を書いたが、亡き金日成・金正日で人々の感涙を誘い、次に金正恩さんをそれに重ね合わせて持ち出すという演出は一流である。もちろん、カメラが来たので「泣くふりをしている」ということもあろうが、次の写真の金正恩さんの後ろに立つ警護要員と思わしき男性もハンカチで目を拭いていることからして、必ずしも演技ではないのであろう。

Source: KCTV, http://www.uriminzokkiri.com/contents/movie/centertv/streams/_definst_/2012-06-06-10-1-y.flv
最後に、少年団員が金正恩さんに誓いの言葉を述べている。こちらの内容もおもしろくないが、繰り返し「知・徳・体」を述べている。知と体は勉学や体育であるが、「徳」というのは指導者や党に対して忠実な人間になろうという意味であろう。そもそも、少年団組織というのは、そういう人間を育成するための組織であろうから、当然といえば当然かもしれない。金正恩さんも「組織生活や組織活動をしっかりやれ」と言っているが、実態として何をやっているのか詳しく知りたい。