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    李ジョンチョルは、入管法違反で強制追放 (2017年3月2日 「The Star」)

    2日、The Starが伝えたところによると、マレイシア法務大臣が、マレイシア警察に拘束されている北朝鮮国籍の李ジョンチョルを金正男事件については証拠不十分、マレイシア入国に際して過去記事に書いたマレイシアのTOMBO会社が発行した偽の就業契約書類を使った入管法違反で、強制追放にすると述べたと伝えた。

    The Star, AG: N. Korean suspect in Jong-nam murder to be deported, Read more at http://www.thestar.com.my/news/nation/2017/03/02/ag-north-korean-suspect-to-be-deported/#DjkO03eKK96sbvTI.99

    強制追放されれば、当然、北朝鮮に即刻帰国することになるはずだが、現在、マレイシアと北朝鮮間には直行便がないので、中国(恐らく北京)経由の帰国となるので、しばらくは記者に追い回されるであろう。北朝鮮外交官が同行するものと思われる。

    想定内だったのかも知れないが、北朝鮮にとっては「マレイシア当局が、充分な証拠もないまま共和国公民を拘束した」と非難する口実ができた。李ジョンチョルは帰国後英雄になるのかどうかは不明ながら、二度と海外には出られない身となるであろう。

    残るは、2等書記官と高麗航空社員だが、2等書記官はこのまま出てくることなく、マレイシアがペルソナ・ノン・グラータで強制追放(これも想定内)、民間人の高麗航空社員は、マレイシア当局が李ジョンチョルの一件で弱気になり拘束を諦めるのか、逮捕されて無罪になるのか、有罪となって「反逆者」扱いにされるのか、はたまた消えてしまうのか。「消える」パターンは、大使館内で調査中に自殺、大使館内で本当に消えてしまう、あるいはとっくに消えているなど、いくつかのパターンがあり得る。

    また同紙は別の記事で、マレイシア政府が、マレイシアに入国する北朝鮮国民に対するノービザ入国を6日より中止するとしたと報じた。北朝鮮も報復措置をするのであろうが、そもそもノービザ措置の恩恵を受けているマレイシア人などほとんどいないので、マレイシアにとっては、痛くもかゆくもない話であろう。

    The Star, Zahid: No more visa-free travel for North Korean visitors, Read more at http://www.thestar.com.my/news/nation/2017/03/02/zahid-north-korea-visa/#VPZRJmaTkhAmB6wm.99

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