「<記録映画>敬愛する金正恩同志がチャンジョン通りに建った児童百貨店と住宅を視察された」(2012年5月31日 「朝鮮中央TV」)
金正恩さんの動静に関する報道は実に早い。5月30日に行った視察を31日には報道し、ウリミンジョクキリには6月1日朝には掲載されている。金正恩さんの新しいスタイルを強調するという目的の他に、動画処理技術の向上(もちろん、これは世界的な動向で、個人所有のPCでもリニア編集をストレスなくできる時代になった)や金正恩さんが細かな編集や処理にこだわらず、映ったままを出させているのかもしれない。
これが、児童百貨店の内部である。まだ、未完成ということで一部に工事用の支柱などが残っている。なんでも、3階建ての店舗のようで、ここを子供用品で埋め尽くすという説明である。イメージとしては、トイザラスであろうか。しかし、埋め尽くすための商品はどうするのであろうか。やはりここも商品のほとんどがmade in Chinaになるのであろうか。
Source: KCTV, http://www.uriminzokkiri.com/contents/movie/centertv/streams/_definst_/2012-06-01-11-y.flv
次にやってきたのが一番高層の住宅のペントハウスのようである。
Source: KCTV, http://www.uriminzokkiri.com/contents/movie/centertv/streams/_definst_/2012-06-01-11-y.flv
報道では、ペントハウスとは明言していないが、ナレーションで45階と言っているし、エレベーターが45階に昇っていく様子を映し出している。それにしても、エレベーターの表示が主体の国としてはよろしくない。「F」とは何事か。朝鮮語で「층」(階の意味)と表示して欲しいものである。表示器のLEDのセグメントを増やすなりして、是非とも頑張って欲しいところである。まさか、中国製をそのまま使っているということはあるまい。エレベーターであるが、少なくとも制御部分でなく本体については、北朝鮮の工場で製造している様子が、過去に「20時報道」で紹介されている。
Source: KCTV, http://www.uriminzokkiri.com/contents/movie/centertv/streams/_definst_/2012-06-01-11-y.flv
さすがにペントハウスは広い。4LDKか5LDKはありそうな上、各部屋は10畳以上ありそうである。誰が住むのだろうか。社会主義国ではあってはならないような気もするが、それが社会主義国の現実であり、一方で資本主義化の兆候ともいえよう(期待ではあるが)。
Source: KCTV, http://www.uriminzokkiri.com/contents/movie/centertv/streams/_definst_/2012-06-01-11-y.flv
金正恩さんは、ペントハウスのベランダから怖々と身を乗り出して下の方を少しだけ眺めた。そして直ぐに、笑いながら同行者たちに何かをいっている。「高いなぁ」と言っているのか、「怖いなぁ」と言っているのか、同行者たちはそれを聞いて笑っている(読唇術を試みたが、さすがに私には無理だった)。金正日さんが飛行機に乗らなかった一つの理由として、高所恐怖症であったと言われているが、金正恩さんはそれほどではないにせよ、高いところは怖いのであろうか。
Source: KCTV, http://www.uriminzokkiri.com/contents/movie/centertv/streams/_definst_/2012-06-01-11-y.flv
続いて、金正恩さんは、普通の住居も視察しているようである。下の写真のように、エレベータの直ぐ脇にあり、ペントハウスと比べると狭いことが分かる。
Source: KCTV, http://www.uriminzokkiri.com/contents/movie/centertv/streams/_definst_/2012-06-01-11-y.flv
キッチンの様子であるが、ペントハウスのそれとあまり変わらない。窓越しに外の様子が見られるが、道を歩く人が見えているので、2階か3階であろう。ペントハウスだけ見て満足するのではなく、普通の住居もきちんと視察するところなど、私は評価する。
Source: KCTV, http://www.uriminzokkiri.com/contents/movie/centertv/streams/_definst_/2012-06-01-11-y.flv
平壌の高層住宅建設については、いろいろな批判はあるものの、凱旋門のような記念碑ではなく住居としての実用性がある分だけよいのではないだろうか。もちろん、KCTVが映し出していない室内もこれほどまでにきちんとできあがっているのかは分からない。高層住宅建設は、金正日さんのアイディアであるが、朝鮮人民がよく使う表現を借りれば「将軍様が生きておられれば、これをご覧になりどれほど喜ばれたことでしょうか」ということになろう。
<追記:2012年7月4日>
金正恩さんが訪ねたこの部屋に入居した人を紹介する記事「ここが、まさに私の家です」が「朝鮮中央通信」に出た。内容は、いかにこの住宅が素晴らしく、平凡な労働者が「一銭も払うことなく」素晴らしい住宅に住める社会主義制度を称賛するものである。たいした話ではないが、記事によると2階の部屋ということで、上の記事に書いた「2階か3階」という観察が的中していたのが、私としては嬉しかった。
一方、「朝鮮中央TV」の「20時報道」によると、45階のペントハウスには中区被服工場の労働者が入居したと紹介している。この労働者は、「テレビで見ていたときは、私が住めるとは想像もしなかった」と言っているが、私も「平凡な労働者」が住むとは思わなかった。事実如何について確認するすべもないが、党か軍の幹部が入居するのではという予想は外れたのであろうか。
「20時報道」:
http://www.uriminzokkiri.com/contents/movie/centertv/streams/_definst_/2012-07-03-17.flv
これが、児童百貨店の内部である。まだ、未完成ということで一部に工事用の支柱などが残っている。なんでも、3階建ての店舗のようで、ここを子供用品で埋め尽くすという説明である。イメージとしては、トイザラスであろうか。しかし、埋め尽くすための商品はどうするのであろうか。やはりここも商品のほとんどがmade in Chinaになるのであろうか。
Source: KCTV, http://www.uriminzokkiri.com/contents/movie/centertv/streams/_definst_/2012-06-01-11-y.flv
次にやってきたのが一番高層の住宅のペントハウスのようである。
Source: KCTV, http://www.uriminzokkiri.com/contents/movie/centertv/streams/_definst_/2012-06-01-11-y.flv
報道では、ペントハウスとは明言していないが、ナレーションで45階と言っているし、エレベーターが45階に昇っていく様子を映し出している。それにしても、エレベーターの表示が主体の国としてはよろしくない。「F」とは何事か。朝鮮語で「층」(階の意味)と表示して欲しいものである。表示器のLEDのセグメントを増やすなりして、是非とも頑張って欲しいところである。まさか、中国製をそのまま使っているということはあるまい。エレベーターであるが、少なくとも制御部分でなく本体については、北朝鮮の工場で製造している様子が、過去に「20時報道」で紹介されている。
Source: KCTV, http://www.uriminzokkiri.com/contents/movie/centertv/streams/_definst_/2012-06-01-11-y.flv
さすがにペントハウスは広い。4LDKか5LDKはありそうな上、各部屋は10畳以上ありそうである。誰が住むのだろうか。社会主義国ではあってはならないような気もするが、それが社会主義国の現実であり、一方で資本主義化の兆候ともいえよう(期待ではあるが)。
Source: KCTV, http://www.uriminzokkiri.com/contents/movie/centertv/streams/_definst_/2012-06-01-11-y.flv
金正恩さんは、ペントハウスのベランダから怖々と身を乗り出して下の方を少しだけ眺めた。そして直ぐに、笑いながら同行者たちに何かをいっている。「高いなぁ」と言っているのか、「怖いなぁ」と言っているのか、同行者たちはそれを聞いて笑っている(読唇術を試みたが、さすがに私には無理だった)。金正日さんが飛行機に乗らなかった一つの理由として、高所恐怖症であったと言われているが、金正恩さんはそれほどではないにせよ、高いところは怖いのであろうか。
Source: KCTV, http://www.uriminzokkiri.com/contents/movie/centertv/streams/_definst_/2012-06-01-11-y.flv
続いて、金正恩さんは、普通の住居も視察しているようである。下の写真のように、エレベータの直ぐ脇にあり、ペントハウスと比べると狭いことが分かる。
Source: KCTV, http://www.uriminzokkiri.com/contents/movie/centertv/streams/_definst_/2012-06-01-11-y.flv
キッチンの様子であるが、ペントハウスのそれとあまり変わらない。窓越しに外の様子が見られるが、道を歩く人が見えているので、2階か3階であろう。ペントハウスだけ見て満足するのではなく、普通の住居もきちんと視察するところなど、私は評価する。
Source: KCTV, http://www.uriminzokkiri.com/contents/movie/centertv/streams/_definst_/2012-06-01-11-y.flv
平壌の高層住宅建設については、いろいろな批判はあるものの、凱旋門のような記念碑ではなく住居としての実用性がある分だけよいのではないだろうか。もちろん、KCTVが映し出していない室内もこれほどまでにきちんとできあがっているのかは分からない。高層住宅建設は、金正日さんのアイディアであるが、朝鮮人民がよく使う表現を借りれば「将軍様が生きておられれば、これをご覧になりどれほど喜ばれたことでしょうか」ということになろう。
<追記:2012年7月4日>
金正恩さんが訪ねたこの部屋に入居した人を紹介する記事「ここが、まさに私の家です」が「朝鮮中央通信」に出た。内容は、いかにこの住宅が素晴らしく、平凡な労働者が「一銭も払うことなく」素晴らしい住宅に住める社会主義制度を称賛するものである。たいした話ではないが、記事によると2階の部屋ということで、上の記事に書いた「2階か3階」という観察が的中していたのが、私としては嬉しかった。
一方、「朝鮮中央TV」の「20時報道」によると、45階のペントハウスには中区被服工場の労働者が入居したと紹介している。この労働者は、「テレビで見ていたときは、私が住めるとは想像もしなかった」と言っているが、私も「平凡な労働者」が住むとは思わなかった。事実如何について確認するすべもないが、党か軍の幹部が入居するのではという予想は外れたのであろうか。
「20時報道」:
http://www.uriminzokkiri.com/contents/movie/centertv/streams/_definst_/2012-07-03-17.flv