「<記録映画>災い転じて福を成すの奇跡的勝利」:被害の様子、肖像画を死守 (2017年1月2日 「朝鮮中央TV」)
少し前になるが、1月2日、「朝鮮中央TV」で「咸鏡北道北部水害」の被害から復旧までを紹介する「記録映画」が放送された。私は、2日には見落としていたが、24日に再放送で視聴した。
水害被害が発生したとき、北朝鮮はほとんど被害の様子を紹介する写真を公開しなかった。しかし、この「記録映画」の中では、援助に入った国際機関が撮影して公開した以上に悲惨な状況を見せている。このように悲惨な状況を見せられるのは、ビフォー・アフターを見せたいのと同時に、復旧がそれなりにうまくいったことを示しているのではないかと思う。
動画の冒頭ではまた、「首領決死擁護」をした「英雄」を紹介している。過去記事では、漁船が沈没する際に肖像画を「死守した」という話を紹介したことがあるが、今回もこの「記録映画」ではその種の話がたくさん紹介されている。漁船にも肖像画用のケースが設置されていたが、今回の「記録映画の中」でも、赤い肖像画用のケースらしきものが紹介されており、それを抱えて濁流の中に立つ柳の木に体をロープで巻き付けて肖像画を守ったという逸話も紹介されている。
たかが絵、しかも何万枚も印刷されているであろう絵をなぜそこまでして守るのか。保身なのか、打算なのか、それとも本当に「首領決死擁護」なのか、依然としてよく分からない。
番組の冒頭約6分。日本語字幕付き。
Source: KCTV, 2017/01/02
水害被害が発生したとき、北朝鮮はほとんど被害の様子を紹介する写真を公開しなかった。しかし、この「記録映画」の中では、援助に入った国際機関が撮影して公開した以上に悲惨な状況を見せている。このように悲惨な状況を見せられるのは、ビフォー・アフターを見せたいのと同時に、復旧がそれなりにうまくいったことを示しているのではないかと思う。
動画の冒頭ではまた、「首領決死擁護」をした「英雄」を紹介している。過去記事では、漁船が沈没する際に肖像画を「死守した」という話を紹介したことがあるが、今回もこの「記録映画」ではその種の話がたくさん紹介されている。漁船にも肖像画用のケースが設置されていたが、今回の「記録映画の中」でも、赤い肖像画用のケースらしきものが紹介されており、それを抱えて濁流の中に立つ柳の木に体をロープで巻き付けて肖像画を守ったという逸話も紹介されている。
たかが絵、しかも何万枚も印刷されているであろう絵をなぜそこまでして守るのか。保身なのか、打算なのか、それとも本当に「首領決死擁護」なのか、依然としてよく分からない。
番組の冒頭約6分。日本語字幕付き。
Source: KCTV, 2017/01/02