「米国はオバマの対朝鮮政策破産から教訓を得なければならない」:トランプ新政権に対し「平和共存かICBM」かと選択を迫る (2017年1月25日 「労働新聞」)
25日付けの『労働新聞』に掲載された「論評」には、トランプ政権に宛てたメッセージが込められている。
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「米国でオバマ執権期間が終わった。オバマと彼の手下共は権力の座から全て退き、それぞれの道を歩んでいる」
미국에서 오바마집권기간이 끝났다.오바마와 그의 떨거지들은 권력의 자리에서 모두 떨어져나와 뿔뿔이 제 갈길을 가고있다.
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と始まる「論評」では、オバマ政権の対北朝鮮政策を
************
「オバマ政権が、朝鮮に対する核威嚇恐喝の度数を極度に高めて得たものはあるのだろうか。それはただ、米国の一方的な対朝鮮核威嚇恐喝の歴史に終止符を打ったことだけだ」
오바마행정부가 조선에 대한 핵위협공갈의 도수를 극도로 높이여 얻은것이 있는가.없다.도리여 미국의 일방적인 대조선핵위협공갈의 력사에 종지부만 찍어놓았다.
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とし、オバマ政権の対北朝鮮政策を専門家は、
************
「総評は落第、完全な破産である」
총평은 락제, 완전한 파산이다.
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であると断じている。そして、「専門家」の言葉としながら、新米政権は、
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「オバマ政権の失敗した対朝鮮政策にそのまま乗っては絶対にならない」
오바마행정부의 실패한 대조선정책을 그대로 답습해서는 절대로 안된다는것이다.
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と警告している。そして、その理由として、
***********
「オバマ政権の執権機関は、1期、2期を合わせて8年であった。決して短い時間ではない。オバマ政権は、4年を周期を通して、自分の任期内に、朝鮮を弱体化、崩壊させるための米国の世紀的目的を達成しようと愚かに画策した。『待つ戦略』として知られる荒唐無稽な『戦略的忍耐』政策を実施したのは、オバマ一味のこうした野望の発現であった。それにより、核威嚇恐喝の度数をさらに高め、制裁を執拗に持続的に増大させる一方、我々の『威嚇』を持ち出し、周辺国を制裁圧迫に引き込むための旋風を機会がある毎に巻き起こした。そして、静かに座って棚ぼた式に結果を得ることができると愚かに妄想した」
오바마행정부의 집권기간은 1기, 2기를 다 합쳐 8년이였다.결코 짧은 기간은 아니다.오바마정권은 4년을 주기로 련속 이어진 자기 임기내에 조선을 약화, 붕괴시키기 위한 미국의 세기적목적을 달성해보려고 어리석게 획책하였다.《기다리는 전략》이라고 알려진 황당한 《전략적인내》정책을 내든것은 오바마패당의 이러한 야망을 반영한것이였다.그에 따라 핵위협공갈의 도수를 더욱 높이고 제재를 끈질기게 지속적으로 증대시키는 한편 우리의 《위협》을 부각시켜 주변나라들을 제재압박에 끌어들이기 위한 선풍을 계기때마다 일으켰다.그러면 가만히 앉아 호박이 넝쿨채로 떨어지는것과 같은 결과를 얻을수 있으리라고 어리석게 망상하였다.
************
と「周辺国」、つまり中国も巻き込んで対北朝鮮制裁を強化したことを批判した上で、
************
「しかし、その画策は全て水泡と化した。オバマ執権機関、我が国は4回の核実験と3回の人工地球衛星発射で大成功する偉大な成果を得た」
하지만 그 계책은 모두 물거품이 되고말았다.
오바마집권기간에 우리 나라는 4차례의 핵시험과 3차례의 인공지구위성발사에서 대성공하는 위대한 성과들을 거두었다.
************
と、オバマ政権の「圧迫政策」に全く効果がなかったと主張している。そして、朝鮮は他国と違い、
***********
「普通の国なら、既に崩壊して余るほどの時間に、朝鮮は驚くように、この惑星の不死神となり、根強く立ち上がっている。」
웬만한 나라같으면 이미 붕괴되고도 남았을 그 시간에 조선은 놀랍게도 이 행성의 불사신이 되여 억척같이 일떠서고있는것이다.
***********
と評し、
*************
「オバマ政権が退任した時刻を基準とし、朝米の勝敗関係を見ると、朝鮮は勝利者となり明るく笑っており、米国は敗者となり泣きっ面をしている」
오바마정권이 퇴임한 시각을 기준으로 조미의 승패관계를 보면 조선은 승리자가 되여 환하게 웃고있고 미국은 패자가 되여 울상을 하고있다.
*************
と断じている。そしてそうした現実は、
************
「振り返れば、米国の敗北は、決してオバマ政権の失策によってだけ将来されたものではないといえる」
돌이켜보면 미국의 패배는 결코 오바마정권의 실책에 의해서만 초래되였다고 말할수 없다.
***********
として、こうした失策はトルーマンから始まり、
************
「最近では、冷戦終息後、我々の平和的確活動を問題視しながら、第2の朝鮮戦争を挑発しようと画策したクリントン政権から続いているといわなければならない」
가깝게는 랭전종식후 우리의 평화적핵활동을 문제시하면서 제2의 조선전쟁을 도발하려고 획책한 클린톤집권때부터 있다고 해야 할것이다.
************
と微妙にヒラリーの夫を批判している。
その上で、
**************
「見た通り、時間は歴史的に朝鮮のもの、我々のものとなってきた。米国の時間引き延ばし戦術は、我々に絶対通用せず、それにしがみつけばつくほど、我々の自衛的確抑止力はさらに強化される」
보다싶이 시간은 력사적으로 조선의것, 우리의것으로 되여왔다.미국의 시간끌기전술은 우리에게 절대로 통하지 않으며 그에 매달릴수록 우리의 자위적핵억제력은 더욱 강해지게 될것이다.
**************
と、トランプ新政権に「忍耐戦略」を止揚し、北朝鮮と対話することを求めている。
北朝鮮では、24日付けの『労働新聞』に掲載された「<社説>江原道精神で自力自強の戦勝砲声を力強く鳴り響かせよう (강원도정신으로 자력자강의 승전포성을 힘차게 울려나가자)」を当面(恐らく、「光明星節」まで)のスローガンとして使っているが、 この「論評」でも「自力自強」を主張しながら、
**************
「我々の革命の歴史は、自強力で開拓され、勝ち取ってきた世界で最も誇り高く、自慢すべき歴史である。自強力で外国勢力の圧力と威嚇恐喝を打ち倒し、経済的繁栄と奇跡をもたらすのは、我々の輝かしい伝統、変わることない闘争方式となっている」
우리 혁명의 력사는 자강력으로 개척되고 승승장구하여온 세상에서 가장 긍지높고 자랑스러운 력사이다.자강력으로 외세의 압력과 위협공갈을 물리치고 경제적번영과 기적을 안아오는것은 우리의 빛나는 전통, 변할수 없는 투쟁방식으로 되고있다.
*************
と述べている。「自力自強」の朝鮮に対しては、いかなる「制裁」も通用しないし、すればするほど強くなるということを言いたいのであろう。そして、「自強力第一主義」の朝鮮に対しては、以下のように対応するしかないと、トランプ新政権に訴える形で「論評」を結んでいる。
***********
「現在、米国には選択の余地がほとんどない。もちろん、米軍部は、我が共和国を短時間に奇襲的に核先制打撃し、焦土化しようという各種の戦争計画を持っている。しかし、その短い時間に米国を最終滅亡に陥れるとてつもない事態をもたらすことになるかもしれないという不安感と恐怖心が米軍部の手足を強く縛っている。」・・・
현재 미국에는 선택의 여지가 거의나 없다.
물론 미군부는 우리 공화국을 짧은 시간내에 기습적으로 핵선제타격하여 초토화시켜보려는 각종 전쟁계획들을 가지고있다.그런데 그 짧은 시간이 미국을 최후멸망에 빠뜨리는 엄청난 사태를 빚어내는것으로 될수 있다는 불안감과 공포심이 미군부의 발목을 세차게 휘감고있다. ・・・・
「我々が計画した大陸間弾道ロケット試験発射は、米国本土が我々の核の拳に握られていることを世界にはっきりと示す事変的な契機となるであろう。時間は、米支配層に米国の最後の滅亡と朝鮮との平和的共存という2つの道のうち、どちらかの道を選ぶことを時々刻々求めている。過ぎ去った時間は取り戻せない。米国は、今でも大胆に対朝鮮敵対視政策を撤回する英断を下さなければならない」
우리가 계획한 대륙간탄도로케트시험발사는 미국본토가 우리의 핵주먹안에 들어있다는것을 온 세계에 똑똑히 보여주는 사변적인 계기로 될것이다.
시간은 미지배층에 미국의 최후멸망과 조선과의 평화적공존이라는 두 길중 한길을 택할것을 분분초초 요구하고있다.흘러간 시간은 되돌려세울수 없다.
미국은 이제라도 대담하게 대조선적대시정책을 철회할 용단을 내려야 한다.(끝)
********************
興味深いのは、「我々が計画した大陸間弾道弾ロケット試験発射」と言っている点だ。「元帥様」は、「2017新年の辞」で、「最終段階に入った」と言っていたが、既に「最終段階」は通り過ぎて「計画した」状態になっていると言っている。
韓国は、米新政権に圧力を掛けるように、「大陸間弾道弾ロケット試験発射」が明日にでもあるようなことを言っているが、北朝鮮のこうした主張を見ると、直ぐには「大陸間弾道弾ロケット」は使わないような気がする。当面は、「米国第一主義」のトランプ新政権に対して、「米国の労働者、米国の家族」の不利益になる潜在的可能性を取り除く最もコストがかからない方法を提示しているのではないだろうか。やはり、トランプ就任演説を受けて書いた記事にあるように、北朝鮮は「朝鮮との平和的共存」の道を選ぶよう、トランプ新政権にシグナルを送っているのだと思う。
問題は、トランプ政権をどこで見切るのか。また、「光明星節」の「祝砲」をどうやって打ち上げるかである。
『労働新聞』、「미국은 오바마의 대조선정책파산에서 교훈을 찾아야 한다」」、http://www.rodong.rep.kp/ko/index.php?strPageID=SF01_02_01&newsID=2017-01-25-0033
『労働新聞』、「강원도정신으로 자력자강의 승전포성을 힘차게 울려나가자」、http://www.rodong.rep.kp/ko/index.php?strPageID=SF01_02_01&newsID=2017-01-24-0001
<追記>
しかし、思えば、北朝鮮に「大陸間弾道弾ロケット」など発射する能力があるのだろうか。米国の報道を見ていても、色々な専門家が様々な見解を出している。例えば、北朝鮮が「中長距離弾道ロケット」として発射したものが、事実上のICBMであるという人もいるし、北朝鮮がICBMを保有するには最低でも5年はかかると言っている専門家もいる。
ただ、北朝鮮がICBM的な発射をしているのは、「事実上のミサイル発射」と叩かれている「平和的人工地球衛星発射」だけである。10月の「中長距離弾道ロケット」は相当な高度に達したといわれているが、結局は空高く飛ばして、日本海に落としている。もし、北朝鮮が10月の発射同様、上空高く打ち上げて日本海に落とし、「大陸間弾道弾の実験成功」と言っても、西側は、どれほどそれを文字通り受け取るのであろうか。
逆に、北朝鮮が「光明星ロケット」のようなコースで、「大陸間弾道弾」だと謳って発射すれば、「事実上のミサイル」どころか「本当のミサイル」と騒がれるであろう。もし、北朝鮮が「人工地球衛星発射」だと言いつつ、「事実上のミサイル」発射実験をしているのであれば、次回も「人工地球衛星発射」と言いつつ、新型エンジンを搭載して発射すればよいだけである。事実、「元帥様」は、「2017新年の辞」で、「静止衛星」を打ち上げるための「新型強力エンジン」を搭載したロケットを打ち上げると言っている。
そう考えると、北朝鮮の「大陸間弾道弾発射実験」は何をさしているのかよく分からない。韓国メディアは移動式車両から発車する準備ができているようなことを書いているが、「光明星ロケット」が「事実上のミサイル」で、固定式の発射台から発射しなくてはならないのであれば、移動式車両から「光明星-4」よりも飛距離が必要な大陸間弾道弾ミサイルなど発射できるのであろうか。
そんなことを考えると、「大陸間弾道弾発射試験」も何を指してそうするのかという点から始まり、かなり曖昧であり、米国新政権に対するブラフの側面が強いのだと思う。
トランプは次々と大統領令に署名をしている。北朝鮮に関する発言はないようだが、マティス米国防長官が来月、日韓を訪れるという。当面、北朝鮮は日本や韓国での彼の発言からトランプの対北朝鮮政策を見極めるつもりであろう。「狂犬」と言われている彼がどのようなことを言うのかは、さすがの「白頭山霊将」もハラハラしながら見守っているのだと思う。
ブラフは掛けてあるので、しばらくは「戦略的忍耐」を北朝鮮が発揮しなければならないのかもしれない。
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「米国でオバマ執権期間が終わった。オバマと彼の手下共は権力の座から全て退き、それぞれの道を歩んでいる」
미국에서 오바마집권기간이 끝났다.오바마와 그의 떨거지들은 권력의 자리에서 모두 떨어져나와 뿔뿔이 제 갈길을 가고있다.
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と始まる「論評」では、オバマ政権の対北朝鮮政策を
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「オバマ政権が、朝鮮に対する核威嚇恐喝の度数を極度に高めて得たものはあるのだろうか。それはただ、米国の一方的な対朝鮮核威嚇恐喝の歴史に終止符を打ったことだけだ」
오바마행정부가 조선에 대한 핵위협공갈의 도수를 극도로 높이여 얻은것이 있는가.없다.도리여 미국의 일방적인 대조선핵위협공갈의 력사에 종지부만 찍어놓았다.
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とし、オバマ政権の対北朝鮮政策を専門家は、
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「総評は落第、完全な破産である」
총평은 락제, 완전한 파산이다.
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であると断じている。そして、「専門家」の言葉としながら、新米政権は、
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「オバマ政権の失敗した対朝鮮政策にそのまま乗っては絶対にならない」
오바마행정부의 실패한 대조선정책을 그대로 답습해서는 절대로 안된다는것이다.
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と警告している。そして、その理由として、
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「オバマ政権の執権機関は、1期、2期を合わせて8年であった。決して短い時間ではない。オバマ政権は、4年を周期を通して、自分の任期内に、朝鮮を弱体化、崩壊させるための米国の世紀的目的を達成しようと愚かに画策した。『待つ戦略』として知られる荒唐無稽な『戦略的忍耐』政策を実施したのは、オバマ一味のこうした野望の発現であった。それにより、核威嚇恐喝の度数をさらに高め、制裁を執拗に持続的に増大させる一方、我々の『威嚇』を持ち出し、周辺国を制裁圧迫に引き込むための旋風を機会がある毎に巻き起こした。そして、静かに座って棚ぼた式に結果を得ることができると愚かに妄想した」
오바마행정부의 집권기간은 1기, 2기를 다 합쳐 8년이였다.결코 짧은 기간은 아니다.오바마정권은 4년을 주기로 련속 이어진 자기 임기내에 조선을 약화, 붕괴시키기 위한 미국의 세기적목적을 달성해보려고 어리석게 획책하였다.《기다리는 전략》이라고 알려진 황당한 《전략적인내》정책을 내든것은 오바마패당의 이러한 야망을 반영한것이였다.그에 따라 핵위협공갈의 도수를 더욱 높이고 제재를 끈질기게 지속적으로 증대시키는 한편 우리의 《위협》을 부각시켜 주변나라들을 제재압박에 끌어들이기 위한 선풍을 계기때마다 일으켰다.그러면 가만히 앉아 호박이 넝쿨채로 떨어지는것과 같은 결과를 얻을수 있으리라고 어리석게 망상하였다.
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と「周辺国」、つまり中国も巻き込んで対北朝鮮制裁を強化したことを批判した上で、
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「しかし、その画策は全て水泡と化した。オバマ執権機関、我が国は4回の核実験と3回の人工地球衛星発射で大成功する偉大な成果を得た」
하지만 그 계책은 모두 물거품이 되고말았다.
오바마집권기간에 우리 나라는 4차례의 핵시험과 3차례의 인공지구위성발사에서 대성공하는 위대한 성과들을 거두었다.
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と、オバマ政権の「圧迫政策」に全く効果がなかったと主張している。そして、朝鮮は他国と違い、
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「普通の国なら、既に崩壊して余るほどの時間に、朝鮮は驚くように、この惑星の不死神となり、根強く立ち上がっている。」
웬만한 나라같으면 이미 붕괴되고도 남았을 그 시간에 조선은 놀랍게도 이 행성의 불사신이 되여 억척같이 일떠서고있는것이다.
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と評し、
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「オバマ政権が退任した時刻を基準とし、朝米の勝敗関係を見ると、朝鮮は勝利者となり明るく笑っており、米国は敗者となり泣きっ面をしている」
오바마정권이 퇴임한 시각을 기준으로 조미의 승패관계를 보면 조선은 승리자가 되여 환하게 웃고있고 미국은 패자가 되여 울상을 하고있다.
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と断じている。そしてそうした現実は、
************
「振り返れば、米国の敗北は、決してオバマ政権の失策によってだけ将来されたものではないといえる」
돌이켜보면 미국의 패배는 결코 오바마정권의 실책에 의해서만 초래되였다고 말할수 없다.
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として、こうした失策はトルーマンから始まり、
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「最近では、冷戦終息後、我々の平和的確活動を問題視しながら、第2の朝鮮戦争を挑発しようと画策したクリントン政権から続いているといわなければならない」
가깝게는 랭전종식후 우리의 평화적핵활동을 문제시하면서 제2의 조선전쟁을 도발하려고 획책한 클린톤집권때부터 있다고 해야 할것이다.
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と微妙にヒラリーの夫を批判している。
その上で、
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「見た通り、時間は歴史的に朝鮮のもの、我々のものとなってきた。米国の時間引き延ばし戦術は、我々に絶対通用せず、それにしがみつけばつくほど、我々の自衛的確抑止力はさらに強化される」
보다싶이 시간은 력사적으로 조선의것, 우리의것으로 되여왔다.미국의 시간끌기전술은 우리에게 절대로 통하지 않으며 그에 매달릴수록 우리의 자위적핵억제력은 더욱 강해지게 될것이다.
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と、トランプ新政権に「忍耐戦略」を止揚し、北朝鮮と対話することを求めている。
北朝鮮では、24日付けの『労働新聞』に掲載された「<社説>江原道精神で自力自強の戦勝砲声を力強く鳴り響かせよう (강원도정신으로 자력자강의 승전포성을 힘차게 울려나가자)」を当面(恐らく、「光明星節」まで)のスローガンとして使っているが、 この「論評」でも「自力自強」を主張しながら、
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「我々の革命の歴史は、自強力で開拓され、勝ち取ってきた世界で最も誇り高く、自慢すべき歴史である。自強力で外国勢力の圧力と威嚇恐喝を打ち倒し、経済的繁栄と奇跡をもたらすのは、我々の輝かしい伝統、変わることない闘争方式となっている」
우리 혁명의 력사는 자강력으로 개척되고 승승장구하여온 세상에서 가장 긍지높고 자랑스러운 력사이다.자강력으로 외세의 압력과 위협공갈을 물리치고 경제적번영과 기적을 안아오는것은 우리의 빛나는 전통, 변할수 없는 투쟁방식으로 되고있다.
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と述べている。「自力自強」の朝鮮に対しては、いかなる「制裁」も通用しないし、すればするほど強くなるということを言いたいのであろう。そして、「自強力第一主義」の朝鮮に対しては、以下のように対応するしかないと、トランプ新政権に訴える形で「論評」を結んでいる。
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「現在、米国には選択の余地がほとんどない。もちろん、米軍部は、我が共和国を短時間に奇襲的に核先制打撃し、焦土化しようという各種の戦争計画を持っている。しかし、その短い時間に米国を最終滅亡に陥れるとてつもない事態をもたらすことになるかもしれないという不安感と恐怖心が米軍部の手足を強く縛っている。」・・・
현재 미국에는 선택의 여지가 거의나 없다.
물론 미군부는 우리 공화국을 짧은 시간내에 기습적으로 핵선제타격하여 초토화시켜보려는 각종 전쟁계획들을 가지고있다.그런데 그 짧은 시간이 미국을 최후멸망에 빠뜨리는 엄청난 사태를 빚어내는것으로 될수 있다는 불안감과 공포심이 미군부의 발목을 세차게 휘감고있다. ・・・・
「我々が計画した大陸間弾道ロケット試験発射は、米国本土が我々の核の拳に握られていることを世界にはっきりと示す事変的な契機となるであろう。時間は、米支配層に米国の最後の滅亡と朝鮮との平和的共存という2つの道のうち、どちらかの道を選ぶことを時々刻々求めている。過ぎ去った時間は取り戻せない。米国は、今でも大胆に対朝鮮敵対視政策を撤回する英断を下さなければならない」
우리가 계획한 대륙간탄도로케트시험발사는 미국본토가 우리의 핵주먹안에 들어있다는것을 온 세계에 똑똑히 보여주는 사변적인 계기로 될것이다.
시간은 미지배층에 미국의 최후멸망과 조선과의 평화적공존이라는 두 길중 한길을 택할것을 분분초초 요구하고있다.흘러간 시간은 되돌려세울수 없다.
미국은 이제라도 대담하게 대조선적대시정책을 철회할 용단을 내려야 한다.(끝)
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興味深いのは、「我々が計画した大陸間弾道弾ロケット試験発射」と言っている点だ。「元帥様」は、「2017新年の辞」で、「最終段階に入った」と言っていたが、既に「最終段階」は通り過ぎて「計画した」状態になっていると言っている。
韓国は、米新政権に圧力を掛けるように、「大陸間弾道弾ロケット試験発射」が明日にでもあるようなことを言っているが、北朝鮮のこうした主張を見ると、直ぐには「大陸間弾道弾ロケット」は使わないような気がする。当面は、「米国第一主義」のトランプ新政権に対して、「米国の労働者、米国の家族」の不利益になる潜在的可能性を取り除く最もコストがかからない方法を提示しているのではないだろうか。やはり、トランプ就任演説を受けて書いた記事にあるように、北朝鮮は「朝鮮との平和的共存」の道を選ぶよう、トランプ新政権にシグナルを送っているのだと思う。
問題は、トランプ政権をどこで見切るのか。また、「光明星節」の「祝砲」をどうやって打ち上げるかである。
『労働新聞』、「미국은 오바마의 대조선정책파산에서 교훈을 찾아야 한다」」、http://www.rodong.rep.kp/ko/index.php?strPageID=SF01_02_01&newsID=2017-01-25-0033
『労働新聞』、「강원도정신으로 자력자강의 승전포성을 힘차게 울려나가자」、http://www.rodong.rep.kp/ko/index.php?strPageID=SF01_02_01&newsID=2017-01-24-0001
<追記>
しかし、思えば、北朝鮮に「大陸間弾道弾ロケット」など発射する能力があるのだろうか。米国の報道を見ていても、色々な専門家が様々な見解を出している。例えば、北朝鮮が「中長距離弾道ロケット」として発射したものが、事実上のICBMであるという人もいるし、北朝鮮がICBMを保有するには最低でも5年はかかると言っている専門家もいる。
ただ、北朝鮮がICBM的な発射をしているのは、「事実上のミサイル発射」と叩かれている「平和的人工地球衛星発射」だけである。10月の「中長距離弾道ロケット」は相当な高度に達したといわれているが、結局は空高く飛ばして、日本海に落としている。もし、北朝鮮が10月の発射同様、上空高く打ち上げて日本海に落とし、「大陸間弾道弾の実験成功」と言っても、西側は、どれほどそれを文字通り受け取るのであろうか。
逆に、北朝鮮が「光明星ロケット」のようなコースで、「大陸間弾道弾」だと謳って発射すれば、「事実上のミサイル」どころか「本当のミサイル」と騒がれるであろう。もし、北朝鮮が「人工地球衛星発射」だと言いつつ、「事実上のミサイル」発射実験をしているのであれば、次回も「人工地球衛星発射」と言いつつ、新型エンジンを搭載して発射すればよいだけである。事実、「元帥様」は、「2017新年の辞」で、「静止衛星」を打ち上げるための「新型強力エンジン」を搭載したロケットを打ち上げると言っている。
そう考えると、北朝鮮の「大陸間弾道弾発射実験」は何をさしているのかよく分からない。韓国メディアは移動式車両から発車する準備ができているようなことを書いているが、「光明星ロケット」が「事実上のミサイル」で、固定式の発射台から発射しなくてはならないのであれば、移動式車両から「光明星-4」よりも飛距離が必要な大陸間弾道弾ミサイルなど発射できるのであろうか。
そんなことを考えると、「大陸間弾道弾発射試験」も何を指してそうするのかという点から始まり、かなり曖昧であり、米国新政権に対するブラフの側面が強いのだと思う。
トランプは次々と大統領令に署名をしている。北朝鮮に関する発言はないようだが、マティス米国防長官が来月、日韓を訪れるという。当面、北朝鮮は日本や韓国での彼の発言からトランプの対北朝鮮政策を見極めるつもりであろう。「狂犬」と言われている彼がどのようなことを言うのかは、さすがの「白頭山霊将」もハラハラしながら見守っているのだと思う。
ブラフは掛けてあるので、しばらくは「戦略的忍耐」を北朝鮮が発揮しなければならないのかもしれない。