「朝鮮中央放送」の3220KHzでの謎の変調電信、<追記2>3222KHzに本体がいた (2017年1月24日 「朝鮮中央放送」)
<追記2>
今夜も電信が聞こえている。今夜は、3222KHzにA1の本体が聞こえている。どうやら3220KHzにいる「朝鮮中央放送」のキャリアとうまく重なり合い、3222KHzにいるA1がAMモードにしてもA2のように聞こえているだけのようだ。
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24日夜、何となく短波を受信していた。例によって、HMAは3154KHzで電源電圧が不安定なようなピューピューとした音を出しながら、高速で乱数を送信していた。
冬なのでローバンドの調子が良く、3MHz帯以下で色々な電波が聞こえている。放送は、朝鮮、韓国、中国ぐらいしか聞こえないのだが、謎の電信はたくさん聞こえておもしろかった。
中でも、「朝鮮中央放送」が咸興送信機(5KW)を使って送信している3220KHzでは、珍しい「変調電信(A2)」らしきものが聞こえた。詳細は、YouTubeの動画の字幕に入れてあるが、受信機を電信モードにするとビート音になってしまい聞こえない電信が、AMモードにするときちんと聞こえる。また、A1であれば、周波数を動かすとトーンが変わるのだが、それも変化しない(A2なので当然であるが)。
3220KHzは、色々な局が使っている周波数なので、必ずしも「朝鮮中央放送」とは限らないが、拙宅のアンテナの性能からすると、そんなに遠方の局は聞こえないはずなので、やはり「朝鮮中央放送」だと思う。
「朝鮮中央放送」だとすると、咸興送信機(5KW)を使ってモールスコードで乱数を送信しているということになるのだが、なんともおもしろい。「平壌放送」の「探査隊員」向けの音声による「乱数放送」よりもリアルな感じがする。しかも、途中で「K(受信しますどうぞ)」を発信して、しばらく受信状態に入っているようなので、別の周波数に相手局がいるのかもしれない。
しばらく、この周波数には注目する必要があるのかもしれない。
Source: KCBS?, 23JST頃 2017/01/24 3220KHz
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<追記>
「変調電信」について検索していたら、「米国陸軍航空隊用無線装置SCR-183/283」という古い米軍用通信機に関する記事があった。
横浜旧軍無線通信資料館、http://www.yokohamaradiomuseum.com/
灯台下暗しとはまさにこのことで、日帰りで行ける距離にこんな博物館があるとは知らなかった。近日中に行ってみたいと思う。
その中にある上記の米軍無線装置の資料が興味深い。送信は、A1、A2、A3に対応しているが、受信側はA1は受信できないと書いてある。これを読みながら、「朝鮮中央放送」がA2電文を送っている理由が推測できた。つまり、電文を受信しているのは、専用の通信機ではなく、普通のAMラジオだとすると、A1は復調できない。しかし、A2であれば普通に受信できる。モールス受信のトレーニングを受けた工作員であれば、怪しまれないように通常のAM短波ラジオを所持しているだけで、モールスによる電文を受信することができる。
こう考えれば、敢えてA2を使う意味はありそうだ。
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その後、3000KHz付近を聞いていたら、USBで航空無線の洋上管制が聞こえた。初めて聞いたが、VHFの管制とはひと味違う感じでおもしろかった。
今夜も電信が聞こえている。今夜は、3222KHzにA1の本体が聞こえている。どうやら3220KHzにいる「朝鮮中央放送」のキャリアとうまく重なり合い、3222KHzにいるA1がAMモードにしてもA2のように聞こえているだけのようだ。
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24日夜、何となく短波を受信していた。例によって、HMAは3154KHzで電源電圧が不安定なようなピューピューとした音を出しながら、高速で乱数を送信していた。
冬なのでローバンドの調子が良く、3MHz帯以下で色々な電波が聞こえている。放送は、朝鮮、韓国、中国ぐらいしか聞こえないのだが、謎の電信はたくさん聞こえておもしろかった。
中でも、「朝鮮中央放送」が咸興送信機(5KW)を使って送信している3220KHzでは、珍しい「変調電信(A2)」らしきものが聞こえた。詳細は、YouTubeの動画の字幕に入れてあるが、受信機を電信モードにするとビート音になってしまい聞こえない電信が、AMモードにするときちんと聞こえる。また、A1であれば、周波数を動かすとトーンが変わるのだが、それも変化しない(A2なので当然であるが)。
3220KHzは、色々な局が使っている周波数なので、必ずしも「朝鮮中央放送」とは限らないが、拙宅のアンテナの性能からすると、そんなに遠方の局は聞こえないはずなので、やはり「朝鮮中央放送」だと思う。
「朝鮮中央放送」だとすると、咸興送信機(5KW)を使ってモールスコードで乱数を送信しているということになるのだが、なんともおもしろい。「平壌放送」の「探査隊員」向けの音声による「乱数放送」よりもリアルな感じがする。しかも、途中で「K(受信しますどうぞ)」を発信して、しばらく受信状態に入っているようなので、別の周波数に相手局がいるのかもしれない。
しばらく、この周波数には注目する必要があるのかもしれない。
Source: KCBS?, 23JST頃 2017/01/24 3220KHz
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<追記>
「変調電信」について検索していたら、「米国陸軍航空隊用無線装置SCR-183/283」という古い米軍用通信機に関する記事があった。
横浜旧軍無線通信資料館、http://www.yokohamaradiomuseum.com/
灯台下暗しとはまさにこのことで、日帰りで行ける距離にこんな博物館があるとは知らなかった。近日中に行ってみたいと思う。
その中にある上記の米軍無線装置の資料が興味深い。送信は、A1、A2、A3に対応しているが、受信側はA1は受信できないと書いてある。これを読みながら、「朝鮮中央放送」がA2電文を送っている理由が推測できた。つまり、電文を受信しているのは、専用の通信機ではなく、普通のAMラジオだとすると、A1は復調できない。しかし、A2であれば普通に受信できる。モールス受信のトレーニングを受けた工作員であれば、怪しまれないように通常のAM短波ラジオを所持しているだけで、モールスによる電文を受信することができる。
こう考えれば、敢えてA2を使う意味はありそうだ。
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その後、3000KHz付近を聞いていたら、USBで航空無線の洋上管制が聞こえた。初めて聞いたが、VHFの管制とはひと味違う感じでおもしろかった。