「祖国のニュースを伝える栄誉と誇りを持って-平壌郵便局の幹部と従業員-」:「電子郵便」、固定電話も依然として (2016年12月31日 「朝鮮中央TV」)
2016年12月31日、初回放送され、昨夜(6日)も放送されていた「平壌郵便局」を紹介する番組。北朝鮮の郵便事情を垣間見ることができ、おもしろい。

Source: KCTV, 2016/12/31
平壌郵便局本局 「偉大な金正恩同志に従い、最後の勝利に向かい前進!」というスローガンが掲げられている。韓国では「郵逓局」と呼んでいる。

Source: KCTV, 2016/12/31
平壌郵便局

Source: KCTV, 2016/12/31
郵便ポスト 赤字で「手紙」と書かれ、ポストには「郵便」と書かれている。ポストに投函される手紙が北朝鮮における郵便のロゴなのだろうか。

Source: KCTV, 2016/12/31
郵便局には次のような分所がある。
駅前逓信分所

Source: KCTV, 2016/12/31
ソチャン逓信分所

Source: KCTV, 2016/12/31
キョグ逓信分所

Source: KCTV, 2016/12/31
いずれの「逓信分所」を見ても、カウンターに電話機が置かれている。本局(下写真)でも同様に「市内電話」という看板の下に電話機が置かれたカウンターがある。雰囲気的には、市内通話は無料のような感じがする。

Source: KCTV, 2016/12/31
一方、「市外通話」については、ブースから電話している。こちらは、恐らく料金がかかるのであろう。交換手を通して、繋いでもらい、その後、料金を支払うシステムではないだろうか。遠い昔、日本だったか韓国だったか忘れてしまったが、郵便局のカウンターから市外電話を掛けた記憶がうっすらとある。私の職場も、90年代初めぐらいまでは、研究室からの市外電話は交換手を通して掛けていた。交換手の人件費と市外電話料金を天秤に掛けたとき、人件費が上回った時点でこの制度を止めたようだ。しかし国際電話は、事務所からしか掛けられない仕組みになっている(本質的に、教員は信用されていない)。事務所で頭を下げて国際電話をするのも面倒なので、私は大概はスカイプの電話機能を使っているが(柳京ホテルを予約するときとか・・)。

Source: KCTV, 2016/12/31
おもしろいのは、「電子郵便」というコーナーがあることだ。日本郵便で言えば、レタックスだろうか。レタックスは、祝電や弔電など、形式的に使われているが、平壌の「電子郵便」は実用的に使われている雰囲気がある。動画を見ていると、手紙が書かれた紙を局員に手渡し、局員がそれを端末から打ち込んでいるように見える。ネットインフラが不備な地域への急な手紙は、「電子郵便」を使うという仕組みなのだろう。日本におけるかつての「電報」の長文対応版なのであろう。

Source: KCTV, 2016/12/31
車庫に並ぶ「通信車」。車庫は、自分たちで建てたという。

Source: KCTV, 2016/12/31
「通信車」について話す、「運転士(ウンジョンサ)」。北朝鮮では「運転手(ウンジョンス)」という呼称が一般的であるが、この番組では「運転士」を使っている。

Source: KCTV, 2016/12/31
また、郵便配達員は、「逓送員」と呼ばれているようだ。

Source: KCTV, 2016/12/31
「逓送員」の重要な役割は、郵便配達以上に、「党の声」である「労働新聞」などの新聞を配達することのようだ。写真は、新聞を配達する「逓送員」。鞄には「郵便」と書かれている。

Source: KCTV, 2016/12/31
平壌でも羅先でも、郵便局に行く機会はなかった。北朝鮮に入国させてもらえる機会があれば、郵便局にも行ってみたいものである。
<追記>想定外のアクセスがこの動画にあったので、日本語字幕を追加しておいた。
Source: KCTV, 2016/12/31

Source: KCTV, 2016/12/31
平壌郵便局本局 「偉大な金正恩同志に従い、最後の勝利に向かい前進!」というスローガンが掲げられている。韓国では「郵逓局」と呼んでいる。

Source: KCTV, 2016/12/31
平壌郵便局

Source: KCTV, 2016/12/31
郵便ポスト 赤字で「手紙」と書かれ、ポストには「郵便」と書かれている。ポストに投函される手紙が北朝鮮における郵便のロゴなのだろうか。

Source: KCTV, 2016/12/31
郵便局には次のような分所がある。
駅前逓信分所

Source: KCTV, 2016/12/31
ソチャン逓信分所

Source: KCTV, 2016/12/31
キョグ逓信分所

Source: KCTV, 2016/12/31
いずれの「逓信分所」を見ても、カウンターに電話機が置かれている。本局(下写真)でも同様に「市内電話」という看板の下に電話機が置かれたカウンターがある。雰囲気的には、市内通話は無料のような感じがする。

Source: KCTV, 2016/12/31
一方、「市外通話」については、ブースから電話している。こちらは、恐らく料金がかかるのであろう。交換手を通して、繋いでもらい、その後、料金を支払うシステムではないだろうか。遠い昔、日本だったか韓国だったか忘れてしまったが、郵便局のカウンターから市外電話を掛けた記憶がうっすらとある。私の職場も、90年代初めぐらいまでは、研究室からの市外電話は交換手を通して掛けていた。交換手の人件費と市外電話料金を天秤に掛けたとき、人件費が上回った時点でこの制度を止めたようだ。しかし国際電話は、事務所からしか掛けられない仕組みになっている(本質的に、教員は信用されていない)。事務所で頭を下げて国際電話をするのも面倒なので、私は大概はスカイプの電話機能を使っているが(柳京ホテルを予約するときとか・・)。

Source: KCTV, 2016/12/31
おもしろいのは、「電子郵便」というコーナーがあることだ。日本郵便で言えば、レタックスだろうか。レタックスは、祝電や弔電など、形式的に使われているが、平壌の「電子郵便」は実用的に使われている雰囲気がある。動画を見ていると、手紙が書かれた紙を局員に手渡し、局員がそれを端末から打ち込んでいるように見える。ネットインフラが不備な地域への急な手紙は、「電子郵便」を使うという仕組みなのだろう。日本におけるかつての「電報」の長文対応版なのであろう。

Source: KCTV, 2016/12/31
車庫に並ぶ「通信車」。車庫は、自分たちで建てたという。

Source: KCTV, 2016/12/31
「通信車」について話す、「運転士(ウンジョンサ)」。北朝鮮では「運転手(ウンジョンス)」という呼称が一般的であるが、この番組では「運転士」を使っている。

Source: KCTV, 2016/12/31
また、郵便配達員は、「逓送員」と呼ばれているようだ。

Source: KCTV, 2016/12/31
「逓送員」の重要な役割は、郵便配達以上に、「党の声」である「労働新聞」などの新聞を配達することのようだ。写真は、新聞を配達する「逓送員」。鞄には「郵便」と書かれている。

Source: KCTV, 2016/12/31
平壌でも羅先でも、郵便局に行く機会はなかった。北朝鮮に入国させてもらえる機会があれば、郵便局にも行ってみたいものである。
<追記>想定外のアクセスがこの動画にあったので、日本語字幕を追加しておいた。
Source: KCTV, 2016/12/31