「私たちの家の話の創作過程」:『私たちの家の話』のモデルも登場する特集、主役のベク・ソルミは「軍医」役でもあった (2017年1月1日 「朝鮮中央TV」)
2017年1月1日の番組予告を見ていたとき、『私たちの家の話』の再放送があるのかと思ったが、そうではなく、この映画制作のエピソードだった。
おもしろいのは、「愛育院などがたくさんあるにもかかわらず、敢えてこんな映画を作る必要があるのか」という話である。私もこの映画を見たとき、北朝鮮はこの矛盾をどのように説明するのかに関心があった。現実には、この映画のモデル、チャン・ジョンアのみならず、「愛育院」などに収容しきれない孤児を引き取って育てている人々はたくさんいるはずである。直接的には、チャン・ジョンアを称賛する内容となっているが、間接的には、孤児を引き取って育てている全ての人々への賛辞を込めた映画だったのではないだろうか。
一方、こうした「社会主義大家庭」の風潮が、個人主義が蔓延し始めた都市部を中心に崩れ始めていることに対する警鐘でもあるような気がする。主人公のチャン・ジョンアが生まれ育ったのも、平壌ではなく、地方都市のカンソンであった。
どこかで見たような気がしながら見ていたのだが、過去記事で紹介した「ガス車」を開発する人民大隊長と軍医の淡い恋のストーリーに登場する女性は、『私たちの家の話』の主役、ベク・ソルミであった。「とある映画で軍医役を務めていた」とこの特集番組の中で言っているが、それがこの映画だとは思わなかった。こちらの映画、まだ字幕付けに手が着いていないが、ここ数日で何とかしたいと思っている。
新しい3Dアニメも連日放送されているので、そちらに手を付けるか悩ましいところだが。
日本語字幕付き。
Source: KCTV, 2017/01/01
おもしろいのは、「愛育院などがたくさんあるにもかかわらず、敢えてこんな映画を作る必要があるのか」という話である。私もこの映画を見たとき、北朝鮮はこの矛盾をどのように説明するのかに関心があった。現実には、この映画のモデル、チャン・ジョンアのみならず、「愛育院」などに収容しきれない孤児を引き取って育てている人々はたくさんいるはずである。直接的には、チャン・ジョンアを称賛する内容となっているが、間接的には、孤児を引き取って育てている全ての人々への賛辞を込めた映画だったのではないだろうか。
一方、こうした「社会主義大家庭」の風潮が、個人主義が蔓延し始めた都市部を中心に崩れ始めていることに対する警鐘でもあるような気がする。主人公のチャン・ジョンアが生まれ育ったのも、平壌ではなく、地方都市のカンソンであった。
どこかで見たような気がしながら見ていたのだが、過去記事で紹介した「ガス車」を開発する人民大隊長と軍医の淡い恋のストーリーに登場する女性は、『私たちの家の話』の主役、ベク・ソルミであった。「とある映画で軍医役を務めていた」とこの特集番組の中で言っているが、それがこの映画だとは思わなかった。こちらの映画、まだ字幕付けに手が着いていないが、ここ数日で何とかしたいと思っている。
新しい3Dアニメも連日放送されているので、そちらに手を付けるか悩ましいところだが。
日本語字幕付き。
Source: KCTV, 2017/01/01