北京の「27号探査隊員」:南朝鮮に接収された「平壌大成山館」、朝鮮大使館と朝鮮人民、大使館周辺 (2016年12月14日)
ミファドンムに後ろ髪を引かれつつ、「革命的気勢」を高めて玉柳館から戦略的後退をした「27号探査隊員」は、次の作戦目標地点である平壌大成山館に向かった。望京駅を中心に平壌大成山館は、玉柳館の正反対にあり、同駅を通り越して北東に向かった。この方向には朝鮮語の看板を掲げた店舗は見られなかったが、目標地点に近づくとぼちぼち目に付いた。望京周辺のコリアンタウン、かなり広い範囲に点在するような雰囲気だ。
目標地点が記された地図を参照しながら、平壌大成山館が入店するビルに到達するも、平壌大成山館なるものは見当たらず。ただ、古びた看板がビル壁面に残されているだけであった。

場所は間違いないし、看板の下にはカフェもあるのだが、どう見ても南朝鮮謹製。

写真には写っていないが、店内にいる女性従業員は、チマチョゴリを着ているわけでもなく、制服を着ているわけでもなく、そこらにいる中国人か韓国人のような服装で仕事をしていた。「27号探査隊員」は、さらなる探査は不要と判断し、南朝鮮資本(か中国市場経済資本)に接収された平壌大成山館跡地を後にした。(今思えば、2階まで探査した方が良かったのかもしれないが、夕闇に包まれる前に次の作戦地点に向かいたかった)

これでは、ミファドンムが平壌大成山館を知っているはずがない。
探査作戦を決死貫徹できずに撤退する悔しさを胸に抱きつつ、次の作戦地点である朝鮮大使館に向かうべく、望京駅から地下鉄に乗る。何回か乗り継ぎをして向かうのは東大橋駅。同駅は朝暘街に隣接しており、駅から出ると大きな百貨店などが並んでいる。
作戦地図を参考に目標地点に向かうと、朝鮮文字の看板が目に付き出す。普通江商店、開城メガネ店など、北朝鮮の地名を店名に付けた商店が並んでいる。看板を見る限り、これらの商店で売られているのは家電製品や日用品。下の写真の白い看板の店では、航空券も販売している。この一角を見る限りでは、ちょっとしたノースコリアンタウンといった感じがする。

それもそのはず、右側には広大な敷地の中に北朝鮮大使館があった。下の写真中央(木が茂っている一角)が北朝鮮大使館で、商店はその右側に並んでいる。「27号探査隊員」は北から歩いてきたので、商店は道の左側、大使館は道の右側ということになる。北朝鮮大使館、もっと小規模だと思っていたが、歴史的経緯からして広大な敷地を提供されているようだ。写真下が大使館本体、上の方が大使館員の宿舎のようで、アパートのような建物が何棟か建てられていた。

Source: Google Earth
「27号探査隊員」は、大使館の周囲をぐるっと歩いてみることにした。朝鮮大使館の東門。ちょうど、大使館敷地内に入る女性がいた。内側には2メートルほどの古い壁があり、外側を5メートルぐらいの高い鉄柵が囲っている。北朝鮮大使館に駆け込む脱南者もいないと思うのだが。

大使館の敷地内には、スローガンが掲げられていた。
東門から見えるスローガン、「先軍朝鮮の太陽金正恩将軍万歳!」

大使館正面には、「元帥様」などの「革命活動」を紹介する写真ボードがあったが、大使館正面を警備する中国公安がいたので、トラブルを避けるために写真撮影はしなかった。少し離れたところから撮影した、共和国旗と国章。

大使館西側には、ショッピングモールがあり、こちらはロシア街になっている。こちらはこちらでおもしろそうなのだが、時間がなかったので、通過するだけに留めておいた。周囲をロシア人がかなりたくさん歩いていた。

そして、西側にもスローガンがある。「皆、党第7回大会決定貫徹へと!」

スローガンが刻まれた塔があり、その背景にあるのは館員用の宿舎。

そして、大使館敷地北西角辺りには、銀畔館という朝鮮食堂があったが、改装工事中で休業との張り紙が出ていた。場所からして、朝鮮大使館員御用達なのかもしれない。

「27号探査隊員」は、大使館北側道路を大使館員宿舎を眺めつつ東に向かって歩いた。朝鮮文字の看板を掲げる商店の探査をすることを考えていたのだが、商店が建ち並ぶ道路に至ったところで、平壌方言を話す親子連れに遭遇、どこから出てきたのかは分からないが、間違いなく大使館員家族だと判断し尾行した。親子連れなので、話していたことは、日本の親子連れと変わらないような内容であった。この家族連れ、タクシーを拾って、どこかに行ってしまった。普通の話をしながらタクシーを捕まえていたので、尾行に気付いてということはないと思う。男の子は耳にヘッドフォン(革命歌謡でも聴いているのか、モランボン楽団の歌を聞いているのか、それとも「思想・精神的」に良くない楽曲を聴いているのか)、女の子はスマホの画面を見詰めている。お母さんはタクシーを捕まえようと車が来る方向を見ている。本当にどこにでもいる家族連れの姿だ。

夕方になり、気温もどんどん下がってきた。「27号探査隊員」は、ここで作戦行動をいったん中断し、体勢を立て直すために一度前線司令部(ホテル)に戻ることにした。
目標地点が記された地図を参照しながら、平壌大成山館が入店するビルに到達するも、平壌大成山館なるものは見当たらず。ただ、古びた看板がビル壁面に残されているだけであった。

場所は間違いないし、看板の下にはカフェもあるのだが、どう見ても南朝鮮謹製。

写真には写っていないが、店内にいる女性従業員は、チマチョゴリを着ているわけでもなく、制服を着ているわけでもなく、そこらにいる中国人か韓国人のような服装で仕事をしていた。「27号探査隊員」は、さらなる探査は不要と判断し、南朝鮮資本(か中国市場経済資本)に接収された平壌大成山館跡地を後にした。(今思えば、2階まで探査した方が良かったのかもしれないが、夕闇に包まれる前に次の作戦地点に向かいたかった)

これでは、ミファドンムが平壌大成山館を知っているはずがない。
探査作戦を決死貫徹できずに撤退する悔しさを胸に抱きつつ、次の作戦地点である朝鮮大使館に向かうべく、望京駅から地下鉄に乗る。何回か乗り継ぎをして向かうのは東大橋駅。同駅は朝暘街に隣接しており、駅から出ると大きな百貨店などが並んでいる。
作戦地図を参考に目標地点に向かうと、朝鮮文字の看板が目に付き出す。普通江商店、開城メガネ店など、北朝鮮の地名を店名に付けた商店が並んでいる。看板を見る限り、これらの商店で売られているのは家電製品や日用品。下の写真の白い看板の店では、航空券も販売している。この一角を見る限りでは、ちょっとしたノースコリアンタウンといった感じがする。

それもそのはず、右側には広大な敷地の中に北朝鮮大使館があった。下の写真中央(木が茂っている一角)が北朝鮮大使館で、商店はその右側に並んでいる。「27号探査隊員」は北から歩いてきたので、商店は道の左側、大使館は道の右側ということになる。北朝鮮大使館、もっと小規模だと思っていたが、歴史的経緯からして広大な敷地を提供されているようだ。写真下が大使館本体、上の方が大使館員の宿舎のようで、アパートのような建物が何棟か建てられていた。

Source: Google Earth
「27号探査隊員」は、大使館の周囲をぐるっと歩いてみることにした。朝鮮大使館の東門。ちょうど、大使館敷地内に入る女性がいた。内側には2メートルほどの古い壁があり、外側を5メートルぐらいの高い鉄柵が囲っている。北朝鮮大使館に駆け込む脱南者もいないと思うのだが。

大使館の敷地内には、スローガンが掲げられていた。
東門から見えるスローガン、「先軍朝鮮の太陽金正恩将軍万歳!」

大使館正面には、「元帥様」などの「革命活動」を紹介する写真ボードがあったが、大使館正面を警備する中国公安がいたので、トラブルを避けるために写真撮影はしなかった。少し離れたところから撮影した、共和国旗と国章。

大使館西側には、ショッピングモールがあり、こちらはロシア街になっている。こちらはこちらでおもしろそうなのだが、時間がなかったので、通過するだけに留めておいた。周囲をロシア人がかなりたくさん歩いていた。

そして、西側にもスローガンがある。「皆、党第7回大会決定貫徹へと!」

スローガンが刻まれた塔があり、その背景にあるのは館員用の宿舎。

そして、大使館敷地北西角辺りには、銀畔館という朝鮮食堂があったが、改装工事中で休業との張り紙が出ていた。場所からして、朝鮮大使館員御用達なのかもしれない。

「27号探査隊員」は、大使館北側道路を大使館員宿舎を眺めつつ東に向かって歩いた。朝鮮文字の看板を掲げる商店の探査をすることを考えていたのだが、商店が建ち並ぶ道路に至ったところで、平壌方言を話す親子連れに遭遇、どこから出てきたのかは分からないが、間違いなく大使館員家族だと判断し尾行した。親子連れなので、話していたことは、日本の親子連れと変わらないような内容であった。この家族連れ、タクシーを拾って、どこかに行ってしまった。普通の話をしながらタクシーを捕まえていたので、尾行に気付いてということはないと思う。男の子は耳にヘッドフォン(革命歌謡でも聴いているのか、モランボン楽団の歌を聞いているのか、それとも「思想・精神的」に良くない楽曲を聴いているのか)、女の子はスマホの画面を見詰めている。お母さんはタクシーを捕まえようと車が来る方向を見ている。本当にどこにでもいる家族連れの姿だ。

夕方になり、気温もどんどん下がってきた。「27号探査隊員」は、ここで作戦行動をいったん中断し、体勢を立て直すために一度前線司令部(ホテル)に戻ることにした。