「人体の『潤滑剤』ビタミン」:「ロボット撮影機」を使用したと思われるCG映像、司会は女子力旺盛なカン・イルシム、カロリーベースから栄養ベースの健康管理に、自然なインタビュー、多様なアイスクリーム、「万里馬速度」 (2016年11月22日 「朝鮮中央TV」)
22日、「朝鮮中央TV」で、ビタミンについて紹介するドキュメンタリー番組が放送された。この番組では、一つ前の記事で紹介した「ロボット撮影機」を使って撮影したと思われるCG画面が多用されている。
そのCGに埋め込まれた司会として、これまで日本語字幕を付けて紹介したドキュメンタリー番組にも登場している、女子力旺盛なカン・イルシムを起用している。確か、初めてテレビに登場したとき、彼女は、まだ学生と紹介されいたと思うが、今回、番組最後に出るクレジットを見ても「司会」とだけ書かれており、既に大学を卒業しプロとして働いているのかもしれない。所属は、「朝鮮中央TV」であろうか。
カン・イルシムを組み入れたCGであるが、なかなかよくできていると思う。カンがCGの自動車に乗って登場したり、手元で文字を曲げたりする場面は、とても自然にできている。今日の日本のテレビ局であれば、当たり前に使うような技術であろうが、それでもデジタル画像処理が一般化してから可能になった技術だと思うので、そんなに前ではない。
この番組では、上記の通り、ビタミンの重要さについて解説している。北朝鮮は、カロリーベースでの摂取量が不足しているというのが一般的な認識であり、また、そのような現状もとりわけ平壌以外の地域で依然として残っているのであろうが、カロリーベースではなく、栄養(ビタミン)ベースの教養を提供するこうした番組を放送できるところまで、改善してきているのかもしれない。
過去に紹介したドキュメンタリーシリーズもそうであるが、この番組の面白さは、台本無しの朝鮮人民インタビューが聞けるところである。もちろん、日本のテレビ局同様、「このような質問をしますから」とか、事前取材を通じて、大体の話は決まっているにしても、朝鮮人民が自分の言葉で、色々なことを言っているのがおもしろい。特に、「ビタミンの木」農場のシーンで出てくるおばさんが、ビタミンの木の実の効能を話した後、するっと「偉大な首領様」の逸話に入っていくところなど、やらせなのか、本当にこのおばさんが思ったことを言っているのか、分からない。感じとしては、この地に「ビタミンの木」を植えさせてくれ、生活を良くしてくれた「首領様」に本当に感謝しているようである。
また、5.1総合加工工場で生産されているアイスクリームも色々と見せているが、本当に多種多様なアイスクリームを作っているようだ。単に、羅先で流通していなかっただけなのかもしれないが、2014年、羅先で食べたアイスクリームとは全く違う、日本のコンビニで売っていそうなアイスクリームが平壌では食べられるようになったようだ。
こうした映像を見ていると、「元帥様」の時代になり、「千里馬速度」から「万里馬速度」になったという雰囲気が伝わってくる。
日本語字幕付き。
Source: KCTV, 2016/11/22
そのCGに埋め込まれた司会として、これまで日本語字幕を付けて紹介したドキュメンタリー番組にも登場している、女子力旺盛なカン・イルシムを起用している。確か、初めてテレビに登場したとき、彼女は、まだ学生と紹介されいたと思うが、今回、番組最後に出るクレジットを見ても「司会」とだけ書かれており、既に大学を卒業しプロとして働いているのかもしれない。所属は、「朝鮮中央TV」であろうか。
カン・イルシムを組み入れたCGであるが、なかなかよくできていると思う。カンがCGの自動車に乗って登場したり、手元で文字を曲げたりする場面は、とても自然にできている。今日の日本のテレビ局であれば、当たり前に使うような技術であろうが、それでもデジタル画像処理が一般化してから可能になった技術だと思うので、そんなに前ではない。
この番組では、上記の通り、ビタミンの重要さについて解説している。北朝鮮は、カロリーベースでの摂取量が不足しているというのが一般的な認識であり、また、そのような現状もとりわけ平壌以外の地域で依然として残っているのであろうが、カロリーベースではなく、栄養(ビタミン)ベースの教養を提供するこうした番組を放送できるところまで、改善してきているのかもしれない。
過去に紹介したドキュメンタリーシリーズもそうであるが、この番組の面白さは、台本無しの朝鮮人民インタビューが聞けるところである。もちろん、日本のテレビ局同様、「このような質問をしますから」とか、事前取材を通じて、大体の話は決まっているにしても、朝鮮人民が自分の言葉で、色々なことを言っているのがおもしろい。特に、「ビタミンの木」農場のシーンで出てくるおばさんが、ビタミンの木の実の効能を話した後、するっと「偉大な首領様」の逸話に入っていくところなど、やらせなのか、本当にこのおばさんが思ったことを言っているのか、分からない。感じとしては、この地に「ビタミンの木」を植えさせてくれ、生活を良くしてくれた「首領様」に本当に感謝しているようである。
また、5.1総合加工工場で生産されているアイスクリームも色々と見せているが、本当に多種多様なアイスクリームを作っているようだ。単に、羅先で流通していなかっただけなのかもしれないが、2014年、羅先で食べたアイスクリームとは全く違う、日本のコンビニで売っていそうなアイスクリームが平壌では食べられるようになったようだ。
こうした映像を見ていると、「元帥様」の時代になり、「千里馬速度」から「万里馬速度」になったという雰囲気が伝わってくる。
日本語字幕付き。
Source: KCTV, 2016/11/22