潜水艦へのSLBM搭載に使われたクレーン車判明:SANY 75t 中国上海製 (2016年10月23日 「朝鮮の今日」)
23日、元山港から「咸鏡北道北部被害復旧戦闘」地域への「物流輸送戦闘」の様子を紹介する動画が「朝鮮の今日」に掲載された。過去記事でも紹介したように、「朝鮮中央TV」で見られる「復旧戦闘」などで使われているパワーシャベルやクレーン車などの製造会社名には、かなり几帳面にぼかしが入れられている。
しかし、「朝鮮の今日」はチェックが甘いのか、一瞬、クレーン車の製造会社名が写ってしまっている。

Source: 「朝鮮の今日」、2016/10/23
上の写真に見られるようにSANYというメーカーのクレーン車であることが分かるが、ネットで検索すると、中国・上海のクレーン車製造メーカーのようである。
Oriemac Industry Mchinary & Equipmentが製造する75トンのクレーン車、STC750。

Source: made-in-china.com, http://jp.made-in-china.com/co_oriemac/image_75-Ton-Sany-Mobile-Crane-Stc750_eeuungiug_yNZToYqMMjkl.html
元山港で使われている車両については、アームの部分しか写らないが、ペイントやクレーン操縦席のライトの形状などからすると、2016年8月25日に北朝鮮メディアで放送されたSLBM「試験発射大成功」の際に、ミサイルをつり上げて潜水艦に搭載するために使われていたクレーン車もSANY製ではないかと思われる。

Source: KCTV, 2016/08/25
元山港と潜水艦基地で使われた車両が同一かどうかは分からないが、いずれにせよ、同じ中国の会社のクレーン車が片や人道目的、片や軍事目的で使われていることになる。安保理決議でも「人道目的」は制裁対象から除外されているが、このようなケースからしても、明確な目的区分は現実的に困難であることが分かる。中国が頭を痛めるのもここであろう。
北朝鮮が一生懸命ぼかしを入れるのも、こうした問題があるからではないだろうか。
しかし、「朝鮮の今日」はチェックが甘いのか、一瞬、クレーン車の製造会社名が写ってしまっている。

Source: 「朝鮮の今日」、2016/10/23
上の写真に見られるようにSANYというメーカーのクレーン車であることが分かるが、ネットで検索すると、中国・上海のクレーン車製造メーカーのようである。
Oriemac Industry Mchinary & Equipmentが製造する75トンのクレーン車、STC750。

Source: made-in-china.com, http://jp.made-in-china.com/co_oriemac/image_75-Ton-Sany-Mobile-Crane-Stc750_eeuungiug_yNZToYqMMjkl.html
元山港で使われている車両については、アームの部分しか写らないが、ペイントやクレーン操縦席のライトの形状などからすると、2016年8月25日に北朝鮮メディアで放送されたSLBM「試験発射大成功」の際に、ミサイルをつり上げて潜水艦に搭載するために使われていたクレーン車もSANY製ではないかと思われる。

Source: KCTV, 2016/08/25
元山港と潜水艦基地で使われた車両が同一かどうかは分からないが、いずれにせよ、同じ中国の会社のクレーン車が片や人道目的、片や軍事目的で使われていることになる。安保理決議でも「人道目的」は制裁対象から除外されているが、このようなケースからしても、明確な目的区分は現実的に困難であることが分かる。中国が頭を痛めるのもここであろう。
北朝鮮が一生懸命ぼかしを入れるのも、こうした問題があるからではないだろうか。