"VVV CP CP DE HMA" モールスの乱数、久しぶりに聞いたドリフト音、おもしろいサイト (2016年10月12日)
中国の休日があり随分時間がかかったが、SDR-dongleの代替品が今日やっと来た。その間に、同軸切り替え機なども仕入れておいたので、それに繋いで、セットしてみた。まあ、2回目に受け取ったものと同じような動作をしている感じである。一応、アンテナのアース対策をしたので、これでRFアンプ用のチップがやられなければよいのだが。使わないときは、コネクターを外しておくのがベストだと開発者。手が届く範囲に切り替え機を取り付けたので、寝るときに同軸を外しておく方がよいのだろうが、少し面倒ではある。
イスラエルからアンテナのスプラッターも入手したのだが、これを入れると減衰がある。測定器がないので正確なデータはとれないが、Sメーターの読みで2つぐらい落ちる。ノイズベッドも同時に落ちるので、結果としてあまり変わっていないのかもしれないが、スプラッターを使わずにT型コネクタを組み合わせて単純な分配をしてみたところ、メーター上の読みは落ちなかった。しかし、一部の周波数帯域では、干渉をするようでビートが発生する。また、TS-440はトランシーバーなので、誤って送信ボタンを押すと、SDRはもちろん、アンテナも、さらには下手をするとPCも壊れかねないので注意しなければならない。送信ボタンの配線を外してしまおうと思っているが、まだこの改造はやっていない。
T型コネクタで分配したので、TS-440とSDR-Dongleで同時受信が可能になった。同じ局を受信すると、SDR-dongleの音声はsamplingに要する時間分だけ遅れて聞こえ、エコーがかかったような感じになる。Sメーターの読みでも、聞こえ方でも両者大きな差はないが、SDR-dongleは苦手な周波数帯があるようで、特に20MHzを越える辺りからは、強力な局のオバケがたくさん聞こえる。バンドパス・フィルターでも入れれば解決するのだろうが、TS-440とダブル体制なので、あまり気にしないことにした。
何となく、3メガ付近を聞いていたら、電信が聞こえた。アマチュア無線の電信以外に、これまでも韓国、上海などの海岸局はしばしば受信していた。韓国の海岸局は、交信をするでもなく存在感を主張するように電波を出している感じがあるが、上海の海岸局は気象情報を送信していた。キーイングからは、エレキ-ではなく縦振り電鍵かバグキーのように聞こえたが、しばらく感動しながら聞いていた。
しかし今日受信したのは、どうやら海岸局ではないようで、3.2MHz付近に複数の局が集まって、交信をしていた。いろいろなコールサインがあったが、Jで始まる局も複数あり、日本の業務局なのかと思った。いくつかあったコールサインをネットでサーチしながら聞いていたが、JJT88というコールサインでヒットがあった。ヒットした資料によると、集まって交信をしていたのは、中国軍だったようだ。乱数を送信をするわけでもなく、各局が定時連絡をしているような雰囲気だった。交信の終え方もアマチュア無線同様「VA(SK)」で終わるなど、軍事機密がプンプンという感じではなかった。
JJT88グループの交信終了後、3メガ付近を聞いていたら、酷いドラフト(キーイングの度に周波数動く)電信が聞こえた。かつて、ソ連のアマチュア局によくあった「あの」電信であるが、その音でこちらは、乱数らしき数字の羅列を凄い速度で送信していた。数字の送信が終わると速度を落として、「VVV CP CP DE HMA」と送信していた。上のJJT88もそうであるように、軍事通信等では、コールサインの国際割当とは無関係に勝手にコールサインを作っているようなので何とも言えないが、HMは北朝鮮に割り当てられているコールサインなので、気になってしまう。
モールスコードの解読字幕付き。(そして、最後はドラマチックな展開が・・・)
Source: 2016/10/12, 1910JST頃、3.154MHz
JJT88の謎が解けたサイトには、色々な軍事通信などの録音ファイルが置かれている。聞いているだけでワクワクしてくる。かつて、「変な音だな」と思って聞いていた信号にも解説が付けられているのでおもしろい。北朝鮮の通信もいくつか収録されており、ARQによる外交通信もある(ARQの音がやたらと懐かしい)。いずれも、解読はされていないはずだから、「恐らく」ということなのだと思う。また、うるさいWoodpeckerが収録されているファイルもあり、うるさかったWoodpeckerも今聞けば、懐かしい音である。
Numbers & Oddities, http://www.numbersoddities.nl/index.html
<追記>
2.850MHzの「朝鮮中央放送」を聞いているが、20KHzのワイドフィルターを使って受信すると音が素晴らしい。この周波数帯は、混信がないので、このフィルターで充分。何というか、ドラムやベースの低音がすごくのびる。アンテナが悪いので、若干の雑音とフェージングがあるが、もっとよいアンテナで受信すれば、凄くよい音で楽しむことができるのだと思う。先ほど、「モランボン楽団」の楽曲メドレーを流しており、羅ユミの『告白』もその中にあったが、ぶっ飛びそうな素晴らしい音で彼女の声が聞けた。理由は分からないが、YouTubeなどにアップロードされている動画よりも音の広がりがあるような気がする。
イスラエルからアンテナのスプラッターも入手したのだが、これを入れると減衰がある。測定器がないので正確なデータはとれないが、Sメーターの読みで2つぐらい落ちる。ノイズベッドも同時に落ちるので、結果としてあまり変わっていないのかもしれないが、スプラッターを使わずにT型コネクタを組み合わせて単純な分配をしてみたところ、メーター上の読みは落ちなかった。しかし、一部の周波数帯域では、干渉をするようでビートが発生する。また、TS-440はトランシーバーなので、誤って送信ボタンを押すと、SDRはもちろん、アンテナも、さらには下手をするとPCも壊れかねないので注意しなければならない。送信ボタンの配線を外してしまおうと思っているが、まだこの改造はやっていない。
T型コネクタで分配したので、TS-440とSDR-Dongleで同時受信が可能になった。同じ局を受信すると、SDR-dongleの音声はsamplingに要する時間分だけ遅れて聞こえ、エコーがかかったような感じになる。Sメーターの読みでも、聞こえ方でも両者大きな差はないが、SDR-dongleは苦手な周波数帯があるようで、特に20MHzを越える辺りからは、強力な局のオバケがたくさん聞こえる。バンドパス・フィルターでも入れれば解決するのだろうが、TS-440とダブル体制なので、あまり気にしないことにした。
何となく、3メガ付近を聞いていたら、電信が聞こえた。アマチュア無線の電信以外に、これまでも韓国、上海などの海岸局はしばしば受信していた。韓国の海岸局は、交信をするでもなく存在感を主張するように電波を出している感じがあるが、上海の海岸局は気象情報を送信していた。キーイングからは、エレキ-ではなく縦振り電鍵かバグキーのように聞こえたが、しばらく感動しながら聞いていた。
しかし今日受信したのは、どうやら海岸局ではないようで、3.2MHz付近に複数の局が集まって、交信をしていた。いろいろなコールサインがあったが、Jで始まる局も複数あり、日本の業務局なのかと思った。いくつかあったコールサインをネットでサーチしながら聞いていたが、JJT88というコールサインでヒットがあった。ヒットした資料によると、集まって交信をしていたのは、中国軍だったようだ。乱数を送信をするわけでもなく、各局が定時連絡をしているような雰囲気だった。交信の終え方もアマチュア無線同様「VA(SK)」で終わるなど、軍事機密がプンプンという感じではなかった。
JJT88グループの交信終了後、3メガ付近を聞いていたら、酷いドラフト(キーイングの度に周波数動く)電信が聞こえた。かつて、ソ連のアマチュア局によくあった「あの」電信であるが、その音でこちらは、乱数らしき数字の羅列を凄い速度で送信していた。数字の送信が終わると速度を落として、「VVV CP CP DE HMA」と送信していた。上のJJT88もそうであるように、軍事通信等では、コールサインの国際割当とは無関係に勝手にコールサインを作っているようなので何とも言えないが、HMは北朝鮮に割り当てられているコールサインなので、気になってしまう。
モールスコードの解読字幕付き。(そして、最後はドラマチックな展開が・・・)
Source: 2016/10/12, 1910JST頃、3.154MHz
JJT88の謎が解けたサイトには、色々な軍事通信などの録音ファイルが置かれている。聞いているだけでワクワクしてくる。かつて、「変な音だな」と思って聞いていた信号にも解説が付けられているのでおもしろい。北朝鮮の通信もいくつか収録されており、ARQによる外交通信もある(ARQの音がやたらと懐かしい)。いずれも、解読はされていないはずだから、「恐らく」ということなのだと思う。また、うるさいWoodpeckerが収録されているファイルもあり、うるさかったWoodpeckerも今聞けば、懐かしい音である。
Numbers & Oddities, http://www.numbersoddities.nl/index.html
<追記>
2.850MHzの「朝鮮中央放送」を聞いているが、20KHzのワイドフィルターを使って受信すると音が素晴らしい。この周波数帯は、混信がないので、このフィルターで充分。何というか、ドラムやベースの低音がすごくのびる。アンテナが悪いので、若干の雑音とフェージングがあるが、もっとよいアンテナで受信すれば、凄くよい音で楽しむことができるのだと思う。先ほど、「モランボン楽団」の楽曲メドレーを流しており、羅ユミの『告白』もその中にあったが、ぶっ飛びそうな素晴らしい音で彼女の声が聞けた。理由は分からないが、YouTubeなどにアップロードされている動画よりも音の広がりがあるような気がする。