「『脱北』なのか『誘拐』なのか、日本の日テレが放送した特集」:9月29日に日テレのnews every特集をまるまる掲載、日テレは無断引用を抗議するのか?、北朝鮮に都合の悪い部分は削除(2016年10月11日 「uriminzokkiri」)
11日、「uriminzokkiri」に、中国の北朝鮮レストランから韓国に渡った12人の女性従業員が「脱北」であったのか、「誘拐」であったのかを検証する、日テレの番組がまるまる掲載された。この番組は、9月29日、「news every」の中で放送された特集である。私はこの番組は見ていないが、掲載されたものを見る限りでは、特集のはじめから終わりまでまるまるコピーし、字幕を付けて掲載しているようである。北朝鮮は、しばしば、韓国も含む西側の番組に一部字幕を付けて見せることがあるが、このように特集全てをそのまま流すことは極めて珍しい。少なくとも私が知る限りではなかった。
番組で流れている日本語と字幕が同じかどうかについて、付けられた朝鮮語字幕の日本語字幕を付けてYouTubeに掲載したいところであるが、さすがに日本の放送局の番組をそのまま掲載するのは気が引けるので、実際に話していることと大きな違いがある部分があれば、追って、拙ブログ上で文字で紹介することにする。
番組の始まりの部分。「特集です。この写真を見て下さい」と字幕。左下には、わざわざ残してあるのか、HDDレコーダーの録画中のマークが出ている。

Source: 悩むが、一応YouTubeのURLを書いておく。https://www.youtube.com/watch?v=7E35JIoUP_Y
いずれせよ、内容が北朝鮮の主張と一致しているので、全コピー掲載をしたのだと思う。
日テレはこうした無断使用に形式的にでも抗議するのだろうか。それとも、無断使用ではなかったのだろうか。
<追記>
今、番組を見終わった。朝鮮語字幕については、下記を除いては、実に忠実に付けられている。それもそのはずで、内容は、拙ブログでも取り上げてYouTubeで紹介してきた、北朝鮮側の主張をほぼそのまま伝えるものとなっているからである。番組は、北朝鮮で韓国に行った食道従業員の元同僚や家族も取材しているが、彼らが話すことは、北朝鮮が制作した番組と同じである(事実であるから同じだという説明もあり得るが)。興味深いのは、食道の近所の店で「脱北」直前に従業員女性が買ったというリュックサックを番組が取材の過程で見つけ出したり、中国側の出資者が資金を横領されたと証言する部分などである。資金横領については、直接の証言を流していなかったものの、北朝鮮の番組の中でも言われていた(鞄についてはあったような気もするが、失念)。
日本語と字幕の違いは、下記の言葉が翻訳されていない。
オリジナル日本語:「北朝鮮国内で語っていることを考えると、どこまで本音なのかも判断が難しいところですよね。」
これだけである。
<追記2>
下に同番組のオリジナルがある。これをダウンロードして使ったのかとも思ったが、ここに掲載されている動画ファイルにはNNNのウォーターマークが左上に入っているので、テレビで放送されたものをそのまま録画したのであろう。
日本テレビ、http://www.ntv.co.jp/every/sixteen/743194.html
<追記3>
上記の日テレサイトに掲載されている番組と比較すると、数カ所、北朝鮮に都合の悪い映像や音声が削除されていることが分かった。
「首領様」と「将軍様」の銅像の映像。「最高尊厳」を軽々と使うなということであろう。

Source: 日本テレビ、http://www.ntv.co.jp/every/sixteen/743194.html
下記の場面で
ナレーション:「取材規制の厳しい北朝鮮では異例の対応です。」
の音声が削除されている。撮影した際に収録された音声は残っているので、HDD録画から削除したとすると、どのような方法を使ったのだろうか。北朝鮮側も録画か録音をしていれば、タイムラインで音声の入れ替えは可能であるが。

Source: 日本テレビ、http://www.ntv.co.jp/every/sixteen/743194.html
また、アムネスティー関係者を紹介する場面(音声と映像)が削除されている。
ナレーション:「国際人権団体のアムネスティーは、北朝鮮の人権問題を厳しく批判する一方、」

Source: 日本テレビ、http://www.ntv.co.jp/every/sixteen/743194.html
news everyの放送版では、左上に天気予報などが出ている。web掲載版にはないので、各地の放送局が放送する際にこのキャプションを入れているのだと思う。北朝鮮が使っている映像には関東地方の天気予報が出ている。総連本部の関係者が録画して北朝鮮に提供したのだろうか。
<追記4>
思えば、中国・瀋陽にあると言われるuriminzokkiriは、中国国内からはYouTubeにアクセスできないはずである。もちろん、プロキシ・サーバーなどを使えば可能なのかもしれないが、YouTubeへの動画アップロードはどのようにやっているのだろうか。YOUKUへのアップロードは以前からずっとやっているが、YouTubeへのアップロード率(uriminzokkiriに掲載される動画中、YouTubeにもアップロードされる動画の数)が高まったのは、最近である。北朝鮮国内からのアクセスなのか、それとも第三国からのアクセスなのか。北朝鮮国内からのアップロードだとすると「ベルヌ条約は、外交関係がない北朝鮮には適用されない」という日本の最高裁判決が逆適用されて、北朝鮮を提訴することができないが、第三国からのアップロードだとすると、それは可能になる。また、日本国内の組織が関与しているのであれば、日本の法律で対処できる。動画に関しては、一方的にYouTubeに通告し、削除させることも可能であろう。日テレはどうするのか。タレントが出ているわけでもないので、そのまま残しておいた方が局の宣伝にはなると思うのだが。
裁判所HP、最高裁判決文、www.courts.go.jp/app/files/hanrei_jp/813/081813_hanrei.pdf
番組で流れている日本語と字幕が同じかどうかについて、付けられた朝鮮語字幕の日本語字幕を付けてYouTubeに掲載したいところであるが、さすがに日本の放送局の番組をそのまま掲載するのは気が引けるので、実際に話していることと大きな違いがある部分があれば、追って、拙ブログ上で文字で紹介することにする。
番組の始まりの部分。「特集です。この写真を見て下さい」と字幕。左下には、わざわざ残してあるのか、HDDレコーダーの録画中のマークが出ている。

Source: 悩むが、一応YouTubeのURLを書いておく。https://www.youtube.com/watch?v=7E35JIoUP_Y
いずれせよ、内容が北朝鮮の主張と一致しているので、全コピー掲載をしたのだと思う。
日テレはこうした無断使用に形式的にでも抗議するのだろうか。それとも、無断使用ではなかったのだろうか。
<追記>
今、番組を見終わった。朝鮮語字幕については、下記を除いては、実に忠実に付けられている。それもそのはずで、内容は、拙ブログでも取り上げてYouTubeで紹介してきた、北朝鮮側の主張をほぼそのまま伝えるものとなっているからである。番組は、北朝鮮で韓国に行った食道従業員の元同僚や家族も取材しているが、彼らが話すことは、北朝鮮が制作した番組と同じである(事実であるから同じだという説明もあり得るが)。興味深いのは、食道の近所の店で「脱北」直前に従業員女性が買ったというリュックサックを番組が取材の過程で見つけ出したり、中国側の出資者が資金を横領されたと証言する部分などである。資金横領については、直接の証言を流していなかったものの、北朝鮮の番組の中でも言われていた(鞄についてはあったような気もするが、失念)。
日本語と字幕の違いは、下記の言葉が翻訳されていない。
オリジナル日本語:「北朝鮮国内で語っていることを考えると、どこまで本音なのかも判断が難しいところですよね。」
これだけである。
<追記2>
下に同番組のオリジナルがある。これをダウンロードして使ったのかとも思ったが、ここに掲載されている動画ファイルにはNNNのウォーターマークが左上に入っているので、テレビで放送されたものをそのまま録画したのであろう。
日本テレビ、http://www.ntv.co.jp/every/sixteen/743194.html
<追記3>
上記の日テレサイトに掲載されている番組と比較すると、数カ所、北朝鮮に都合の悪い映像や音声が削除されていることが分かった。
「首領様」と「将軍様」の銅像の映像。「最高尊厳」を軽々と使うなということであろう。

Source: 日本テレビ、http://www.ntv.co.jp/every/sixteen/743194.html
下記の場面で
ナレーション:「取材規制の厳しい北朝鮮では異例の対応です。」
の音声が削除されている。撮影した際に収録された音声は残っているので、HDD録画から削除したとすると、どのような方法を使ったのだろうか。北朝鮮側も録画か録音をしていれば、タイムラインで音声の入れ替えは可能であるが。

Source: 日本テレビ、http://www.ntv.co.jp/every/sixteen/743194.html
また、アムネスティー関係者を紹介する場面(音声と映像)が削除されている。
ナレーション:「国際人権団体のアムネスティーは、北朝鮮の人権問題を厳しく批判する一方、」

Source: 日本テレビ、http://www.ntv.co.jp/every/sixteen/743194.html
news everyの放送版では、左上に天気予報などが出ている。web掲載版にはないので、各地の放送局が放送する際にこのキャプションを入れているのだと思う。北朝鮮が使っている映像には関東地方の天気予報が出ている。総連本部の関係者が録画して北朝鮮に提供したのだろうか。
<追記4>
思えば、中国・瀋陽にあると言われるuriminzokkiriは、中国国内からはYouTubeにアクセスできないはずである。もちろん、プロキシ・サーバーなどを使えば可能なのかもしれないが、YouTubeへの動画アップロードはどのようにやっているのだろうか。YOUKUへのアップロードは以前からずっとやっているが、YouTubeへのアップロード率(uriminzokkiriに掲載される動画中、YouTubeにもアップロードされる動画の数)が高まったのは、最近である。北朝鮮国内からのアクセスなのか、それとも第三国からのアクセスなのか。北朝鮮国内からのアップロードだとすると「ベルヌ条約は、外交関係がない北朝鮮には適用されない」という日本の最高裁判決が逆適用されて、北朝鮮を提訴することができないが、第三国からのアップロードだとすると、それは可能になる。また、日本国内の組織が関与しているのであれば、日本の法律で対処できる。動画に関しては、一方的にYouTubeに通告し、削除させることも可能であろう。日テレはどうするのか。タレントが出ているわけでもないので、そのまま残しておいた方が局の宣伝にはなると思うのだが。
裁判所HP、最高裁判決文、www.courts.go.jp/app/files/hanrei_jp/813/081813_hanrei.pdf