SDR-dongle V.3+SDRuno と TS-440トランシーバの比較 (2016年9月24日)
<追記>
SDR-dongle V.3が故障した。状況は、到着直後から動作しなかった1つめと同じく、短波帯以下の受信が事実上不可能になるという症状。発売元に問い合わせたところ、「千個以上売っているが、そういう症状はない」とのこと。原因は、拙宅のアンテナ設置環境に伴う「静電気」ではないかと言っている。商売気がない、どちらかというと趣味で開発しているような人なので、3つ目を送ってやると言っているが、とにかく、その前に原因を究明して欲しいと、送料こちら持ち(とはいえ、USBメモリほどの重さなので、大した料金ではない)で壊れた2個を送り返して調べてもらうことにした。トランシーバーは壊れていないので、もしかするとSDR-dongleに使われているチップが静電気に弱いのか、保護回路が充分に機能していないのかもしれない。安価で高性能なSDRなので、是非とも問題を解消してもらいたい。
SDR-dongle V.3とアマチュア無線用トランシーバTS-440と比較してみた。結果は、「あまり変わらない」である。北朝鮮や韓国の電波は強いので当然同じように聞こえるが、少し弱めのクウェートから送信されている Radio Free Afghanistanを聞いても、SDR-dongleの方が若干弱めであるが、聞こえ方という意味ではあまり変わらない。
ソフトウェアは、SDRunoというフリーウェア(若干の制限付き)を使っているが、このソフトウェアがとてもよくできており、フィルターで帯域を適切に切り替えると、音がとてもよくなる。驚いたのは、「人民の声放送」が、トランシーバよりもクリアに聞こえたことだ。北朝鮮によるジャミングも、ノイズブランカである程度抑制できることが分かった。ノイズブランカは混信除去機能ではないのだが、北朝鮮のジャミング音にノイズのような成分が含まれているので、それを抑制しているのだと思う。
このソフトウェアの録音機能(写真中央のRecorder)が、また使える。通常の録音では、受信中の放送局の音声しか録音することができないが、この録音機能を使うと一定の帯域内(約650KHz)内にある信号を全て録音している。SDR-dongleとの組み合わせでは、この帯域を拡大できないのが少し残念である(ソフトウェアが意図的に制限を加えているため)。ただし、この録音はSDRunoのレコーダーを使わないと再生できない問題がある。しかし、Windows10のボイスレコーダー(やその他のwav録音ソフト)を使うと、普通のwav音声ファイルを同時録音することができる。写真は、両方を同時録音しているところ。残念なのは、タイマー録音機能がないことであるが、wav録音だけであれば、タイマー録音機能がある録音ソフトもあるので、それで録音できるはずである。
SDRunoでの受信音をWin10でどのようにすればKG-FAXにリダイレクトできるのかも分かったので(上のボイスレコーダーで音声録音をするのと同じ方法)、まだ試してはいないが、気象ファックスなども見られるはずである。
TS-440には、IF出力を45MHz帯に変換して取り出し、SDRでバンドスコープとして使えるようにもしたのだが、これは、あまり使えなかった。アマチュア無線用として、あるバンドの帯域内をモニターするにはよいのだろうが、ラジオ受信では表示される周波数も実際とは異なるので(実際の周波数+45MHz)、分かりにくい。
ということで、TS-440は再び押し入れ行きになりそうだ。そのスペースには、ちょうどアンテナチューナーが置けそうなので、これを確かめてみようと思っている。アマチュア無線用なので、ラジオの周波数帯での効用は試してみないと分からないが、追ってレポートすることにする。駄目でも、アンテナ切り替えができるので、V/UHF用のディスコーンとの切り替えには便利だと思う。
メーカーの回し者ではないが、20ドルのSDR-dongle V.3はとても使える。
今、中国国際放送の日本語放送が終わり、再び「朝鮮中央放送」が聞こえてきた。「モランボン楽団」の歌もトランシーバーより音がよい。
SDR-dongle V.3が故障した。状況は、到着直後から動作しなかった1つめと同じく、短波帯以下の受信が事実上不可能になるという症状。発売元に問い合わせたところ、「千個以上売っているが、そういう症状はない」とのこと。原因は、拙宅のアンテナ設置環境に伴う「静電気」ではないかと言っている。商売気がない、どちらかというと趣味で開発しているような人なので、3つ目を送ってやると言っているが、とにかく、その前に原因を究明して欲しいと、送料こちら持ち(とはいえ、USBメモリほどの重さなので、大した料金ではない)で壊れた2個を送り返して調べてもらうことにした。トランシーバーは壊れていないので、もしかするとSDR-dongleに使われているチップが静電気に弱いのか、保護回路が充分に機能していないのかもしれない。安価で高性能なSDRなので、是非とも問題を解消してもらいたい。
SDR-dongle V.3とアマチュア無線用トランシーバTS-440と比較してみた。結果は、「あまり変わらない」である。北朝鮮や韓国の電波は強いので当然同じように聞こえるが、少し弱めのクウェートから送信されている Radio Free Afghanistanを聞いても、SDR-dongleの方が若干弱めであるが、聞こえ方という意味ではあまり変わらない。
ソフトウェアは、SDRunoというフリーウェア(若干の制限付き)を使っているが、このソフトウェアがとてもよくできており、フィルターで帯域を適切に切り替えると、音がとてもよくなる。驚いたのは、「人民の声放送」が、トランシーバよりもクリアに聞こえたことだ。北朝鮮によるジャミングも、ノイズブランカである程度抑制できることが分かった。ノイズブランカは混信除去機能ではないのだが、北朝鮮のジャミング音にノイズのような成分が含まれているので、それを抑制しているのだと思う。
このソフトウェアの録音機能(写真中央のRecorder)が、また使える。通常の録音では、受信中の放送局の音声しか録音することができないが、この録音機能を使うと一定の帯域内(約650KHz)内にある信号を全て録音している。SDR-dongleとの組み合わせでは、この帯域を拡大できないのが少し残念である(ソフトウェアが意図的に制限を加えているため)。ただし、この録音はSDRunoのレコーダーを使わないと再生できない問題がある。しかし、Windows10のボイスレコーダー(やその他のwav録音ソフト)を使うと、普通のwav音声ファイルを同時録音することができる。写真は、両方を同時録音しているところ。残念なのは、タイマー録音機能がないことであるが、wav録音だけであれば、タイマー録音機能がある録音ソフトもあるので、それで録音できるはずである。
SDRunoでの受信音をWin10でどのようにすればKG-FAXにリダイレクトできるのかも分かったので(上のボイスレコーダーで音声録音をするのと同じ方法)、まだ試してはいないが、気象ファックスなども見られるはずである。
TS-440には、IF出力を45MHz帯に変換して取り出し、SDRでバンドスコープとして使えるようにもしたのだが、これは、あまり使えなかった。アマチュア無線用として、あるバンドの帯域内をモニターするにはよいのだろうが、ラジオ受信では表示される周波数も実際とは異なるので(実際の周波数+45MHz)、分かりにくい。
ということで、TS-440は再び押し入れ行きになりそうだ。そのスペースには、ちょうどアンテナチューナーが置けそうなので、これを確かめてみようと思っている。アマチュア無線用なので、ラジオの周波数帯での効用は試してみないと分からないが、追ってレポートすることにする。駄目でも、アンテナ切り替えができるので、V/UHF用のディスコーンとの切り替えには便利だと思う。
メーカーの回し者ではないが、20ドルのSDR-dongle V.3はとても使える。
今、中国国際放送の日本語放送が終わり、再び「朝鮮中央放送」が聞こえてきた。「モランボン楽団」の歌もトランシーバーより音がよい。
