「青春の気性が力強く跳ねる橋復旧戦闘場」:地元青年で「決死隊」結成、被災者の声、ナレーションとの矛盾、「青年大国」 (2016年9月21日 「朝鮮中央TV」)
21日、「朝鮮中央TV」で放送された、「咸鏡何道北部地域大洪水被害復旧戦闘」関連番組。茂山郡の青年が「決死隊」を組織し、復旧の要となる橋の普及工事を行っている。この種の番組では、「突撃隊員」などの勇ましい声を紹介するインタビューはあるが、被災者の声を聞くことができない。この辺り、日本の災害報道とはとても異なる。しかし、この番組の中では、洪水で家を流された若い女性が、当時の様子を少し語っている。彼女の口調からは、洪水の激しさ、家を流されたときの絶望感が伝わってくる。しかしこの女性、「決死隊員」に志願し、橋の復旧工事に当たっている。
この番組でおもしろいのは、被災者の女性が「家が流されて絶望的だった」と言っているにもかかわらず、ナレーションでは、「流されそうな家に飛び込み、大元帥様達の肖像画を抱いて出てきた人民は、流される家を見ながらも、党が自分を抱いてくれるという信頼から、心配はなかった」というようなことを言っている。この女性は、「元帥様」の「寒くなる前に家を建ててやれ」という話を聞いて、「決死隊員に志願」したのであるが、流された家、水没した村を見たときは、それどころではなかったことがインタビューから分かる。
それしか方法がないということもあろうが、北朝鮮では、こういう時にとにかく自分たちで何とかしようという前向きな姿が見られる。それを支えているのが青年なのだろう。北朝鮮の人口ピラミッドがどのようになっているのかは分からないが、こうした映像を見ている限りでは、北朝鮮が「青年大国」であることは間違いないようだ。
日本語字幕付き。
Source: KCTV, 2016/09/21
この番組でおもしろいのは、被災者の女性が「家が流されて絶望的だった」と言っているにもかかわらず、ナレーションでは、「流されそうな家に飛び込み、大元帥様達の肖像画を抱いて出てきた人民は、流される家を見ながらも、党が自分を抱いてくれるという信頼から、心配はなかった」というようなことを言っている。この女性は、「元帥様」の「寒くなる前に家を建ててやれ」という話を聞いて、「決死隊員に志願」したのであるが、流された家、水没した村を見たときは、それどころではなかったことがインタビューから分かる。
それしか方法がないということもあろうが、北朝鮮では、こういう時にとにかく自分たちで何とかしようという前向きな姿が見られる。それを支えているのが青年なのだろう。北朝鮮の人口ピラミッドがどのようになっているのかは分からないが、こうした映像を見ている限りでは、北朝鮮が「青年大国」であることは間違いないようだ。
日本語字幕付き。
Source: KCTV, 2016/09/21