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    「20時報道」(2012年4月17日「朝鮮中央TV」)

    今朝見た「20時報道」でも、引き続き太陽節関連行事の様子が伝えられている。各地では、「集団体操」(マスゲーム)が開催され、それを見に来る市民も映し出されている。

    恵山市にて
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    Source: KCTV, http://www.uriminzokkiri.com/php_tmp/download.php?categ1=12&no=9396

    恵山市の市民であろうか、あでやかな洋服の女性も見られる。市民の様子は一様に明るい。娯楽の少ない北朝鮮では、こうしたマスゲームを見ることは楽しいことであろうし、自治体単位での開催であろうから親戚や友人が踊っているのかもしれない。

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    Source: KCTV, http://www.uriminzokkiri.com/php_tmp/download.php?categ1=12&no=9396

    さて、今朝の「20時報道」を見ていておもしろかったのは、金日成花展を訪れたインドネシア大使館駐在武官の英語によるインタビュー場面の字幕である。「主体」式翻訳ともいうべきかなり装飾された翻訳であったので、おもしろかった。米朝協議に出席した金桂寛第1外務次官は英語も分かる人なので、たとえ通訳を介して話をしたとしてもデービスさんの話は英語で理解できたであろうが、英語が分からない朝鮮高官に対してこのような通訳がなされているとすると空恐ろしい。こちらは、朝鮮人民向けのテレビ放送なので装飾したのであろうとは思うが。

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    Source: KCTV, http://www.uriminzokkiri.com/php_tmp/download.php?categ1=12&no=9396

    放送ではインタビューが編集されてはいるが、字幕と彼の英語の発言を重ねてみると、次のようになる。

    "Kimilsungia flower exhibition is very good."
    「今日、金日成花の展示会場に来たが、花が本当に美しい。」

    "Because I know that Kimilsungia is very difficult to grow up even though in Indonesia."
    「金日成花をこのように素晴らしく育てるのを見れば、朝鮮人民の心の中にインドネシア人民と全く同じ敬慕の情が込められていることが分かります。」

    "Yes, I know that, the time is 1950s in Bogor, our first President Sukarno gave the flower to Kim Il-sung as a present."
    「金日成花はインドネシアの初代大統領であるスカルノが、限りない敬慕の情を込め金日成主席に差し上げた花です。」

    "Yes, I hope so. We can be good friends forever."
    「この花と共に朝鮮とインドネシアの親善は永遠であることでしょう。」

    まったく違うことが字幕に書かれているとはいわないが、やはりかなり「主体的」であるといえるのではないだろうか。

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    川口智彦

    Author:川口智彦
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    「元帥様」=金正恩朝鮮労働党委員長(上の絵の人物)、2016年12月20日から「最高領導者同志」とも呼ばれる
    2021年1月11日から「総秘書同志」
    「首領様」=金日成主席
    「将軍様」=金正日総書記
    「政治局員候補」=金ヨジョン(「元帥様」の妹)、2018年2月11日から「第1副部長同志」とも
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