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    「米国務省報道官定例記者会見」(2012年4月13日「US Department of State」)

    北朝鮮の衛星発射を受けて米国は北朝鮮に対する栄養援助をどうすることにしたのか。昨日、ホワイトハウスが声明を発表した。

    http://www.whitehouse.gov/the-press-office/2012/04/13/statement-press-secretary-north-korea-s-missile-launch

    声明では、「北朝鮮のいつもの行動パターンであるので驚くことはないが」とした上で、「ミサイル」発射を強く非難している。

    しかし、「大統領は建設的に北朝鮮と対話をして行く準備があることを明確にした」とし、その条件として「北朝鮮側も約束を守ること、国際的義務を履行すること、近隣諸国と平和裏に交渉すること」を上げている。

    このホワイトハウス声明では、栄養援助についての具体的な言及はなかった。

    13日に行われた米国務省報道官の定例記者会見では、栄養支援について多くの質問がなされたが、トナー報道官は栄養援助の現状について、「suspended(中断、一時中止)」であると答えている。記者が敢えて「void or null(無効)」であるのかとたたみかけた質問をしても、「suspended」と繰り返している。そして「一時中止」する理由として、北朝鮮政権のような信用できない政権の下で、栄養援助がそれを本当に必要としている人々に届けられるという保証が得られないことを上げている。

    http://www.state.gov/r/pa/prs/dpb/2012/04/187884.htm#DPRK

    ホワイトハウス声明からしても、国務省報道官の「一時中止」という言い回しからしても、米国は今回の衛星発射で北朝鮮との関係を完全に遮断する意図はないようである。国連安保理ではさらなる制裁決議をすることはなく、議長声明を出すことになるという報道が流れてきているが、形式的には「中国の意向をくみ」としておきながら、米国としても消極的ながら衛星発射を黙認し、これ以上事態を悪化させない、つまり北朝鮮が核実験に走らないようにする道を選んだのではないだろうか。

    北朝鮮は、引き続きIAEAに対して査察を受け入れるというシグナルを送り、失った信頼を取り戻す必要がある。米国務省報道官は、北朝鮮に対する査察に関するIAEAでの動きについての質問に対して「それはIAEAに問い合わせること」と逃げているが、もしかすると何かが進行中であるのかもしれない。

    もし上記の状況判断が正しいとすれば、ボールは北朝鮮のコートに戻ってきたことになる。北朝鮮のお祭りが終わった後で、具体的な動きが見えてくるのであろうが、金正恩さんはどう出るのか。

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