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    『<TV芸術映画>小学校の小さな運動場』:眼科とサッカー、「無心」に見た、どこかで見た女優だったが (2016年6月6日 「朝鮮中央TV」)

    <追記>
    コメントも頂いたので、写真を掲載し追記しておく。

    「ソンヒャン先生」(カン・イルシム)がウォルミドチームの選手だった頃(映画の中での設定で)。「美術家先生」(手前の男性)、彼女をモデルにした小説(か漫画)を書きたくて、主人公になって欲しいと頼んでいる。ストーリー的に少なからず「下心」、否、「恋心」は感じるのだが、この演出から朝鮮人民もそれを感じ取るのか。あるいは、「崇高な道徳心」に基づいた単純な「美術家」的熱意だけを感じ取るのか。その後、この男性は、怪我を理由にウォルミド・チームを退団した「ソンヒャン先生」をサッカーを捨てた変節者と考えたが、偶然、故郷に戻ったとき、故郷の小学校でサッカー監督をする「ソンヒャン先生」と再会し、感銘を受け『小学校の小さな運動場』という本を創作する。

    20160606 小学校の小さな運動場1mp4_002040578
    Source: KCTV, 2016/06/06

    『小学校の小さな運動場』
    20160606 小学校の小さな運動場3mp4_002184062
    Source: KCTV, 2016/06/06

    海岸でトレーニングをする「ソンヒャン先生」。赤いユニフォームはこの小学校のカラー。
    20160606 小学校の小さい運動場2mp4_001964898
    Source: KCTV, 2016/06/06

    この映画の助演の子供。この子は近視なので眼鏡を掛けている。「ソンヒャン先生」は、サッカーがやりたいというこの子の熱意に打たれ、眼科に連れて行く。そこで作ってもらったサッカー用スペシャル眼鏡。日本のスポーツ界にもこういうメガネがあるのだろうか。スキーゴーグルのように、ゴムバンドで固定できるようになっている。
    20160606 小学校の小さな運動場1mp4_001347658
    Source: KCTV, 2016/06/06

    眼科で、「ソンヒャン先生」は近視を治療するためのマッサージの仕方を学ぶ。そして、毎日、この子に学校でマッサージを施してやる。下は、医師からマッサージの仕方を学ぶ「ソンヒャン先生」
    20160606 小学校の小さな運動場1mp4_001331404
    Source: KCTV, 2016/06/06

    学校では、視力検査表を使って視力の向上をチェックしている。「元帥様」が建設中の眼科病院を「現地指導」したとき、壁面に描かれたのは、この大型判であろう。縁の切れ目で調べるのは日本と同じ。左側の朝鮮文字は、意味がなく並んでいる。純粋な検査用であろう。
    20160606 小学校の小さい運動場2mp4_001345661
    Source: KCTV, 2016/06/06

    小学校で子供たちを教えるときに着ているトレーニング服を着た「ソンヒャン先生」。
    20160606 小学校の小さな運動場1mp4_001551268
    Source: KCTV, 2016/06/06

    「東海の名勝を訪ねて5」で進行役を務めたカン・イルシム。
    kangilsim2.jpg
    KCTV: 2016/03/08

    「東海の名勝を訪ねて5」のクレジット。「朝鮮芸術映画撮影所俳優」と出ている。
    kangilsim3.jpg

    一方、2014年頃に制作されたと思われるこちらの映画では名前のみ出ている。この映画は「平壌演劇映画大学」と「青少年映画創作団」の共作となっているので、この頃、カン・イルシムはまだ学生だったのかもしれない。
    20160606 小学校の小さい運動場2mp4_002454427
    Source: KCTV, 2016/06/06

    ***************************************

    6日、「朝鮮少年団創建日」を記念して、子供サッカーを主題にした「TV芸術映画」が放送された。この映画は、2014年に2回、2015年に1回、そして今回で3回目の放送である。3部構成となっており、2015年と今回は同日に1から3部全て放送している。

    これだけ放送された映画にもかかわらず、拙ブログでは記事にしていない。過去に、女子サッカーチームを題材にした映画について書いたとき、この映画に関するコメントを頂いているにもかかわらずである。見たつもりになっていただけなのか、「無心に」見ていたのか分からないが、記事にしてもよいとてもよくできた映画である。

    今、2部まで見たところであるが、その間に気がついたことを先に書いておく。

    この映画が6日に放送された理由は、「朝鮮少年団創建日」にちなんでであるが、それ以外にも実にタイムリーな内容となっている。というのは、少年サッカーチームのメンバーに近眼の子供がいて、メガネをかけている。小学校のサッカー監督の先生(ウォルミド女性サッカーチームを辞めた選手という役柄)は、その子のサッカー能力が高いにもかかわらず、メガネをかけていては試合に支障があるということで、眼科病院に連れて行き、目の治療をする。

    「眼科病院」まさに、先週、「元帥様」が建設現場を「現地指導」した「眼科」である。2部までの話では、子供の目は回復に向かっているということになっている。この映画を作った時点で、今回の新「眼科病院」建設は予定させていなかったはずであるが、何ともタイムリーな感じがする。

    もう一つは、サッカーの先生を演じる主演女優をどこかで見た、より正確には、この女優の声とアクセントが耳に残っていたことだ。クレジットに出てくる名前は、カン・イルシム。過去に字幕を付けてYouTubeにアップロードしておいた「連続紀行 東海の名勝を訪ねて」の進行役をやっていた女性であった。字幕を付けていると、顔よりも声に集中するからなのか、この人の声を聞いてすぐにピンときたのだが、どこで聞いたのかしばらく思い出せなかった。

    追って、写真などを追加しようと思う。

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    女優

     「東海の名勝」の女優さん、ぜひ詳報お願いいたします。
    女子力高いので!
     北の病院は、高圧的そうで、患者になりたくないです。

    Re: 女優

    コメントを頂き、カン・イルシムについて詳しく追記し、写真を出しておきました。現実は分かりませんが、ドラマや映画で見ている限りでは、医師は高圧的ではありません。位は党幹部や人民軍将校の方が明らかに上です。高圧的というか、とても厳しいのは、看護員同志です。患者をビシビシ叱ります。

    >  「東海の名勝」の女優さん、ぜひ詳報お願いいたします。
    > 女子力高いので!
    >  北の病院は、高圧的そうで、患者になりたくないです。

    初めまして。

    初めまして。
    時々ブログをチェックしてます。

    このドラマ、ネットで見ました。
    作品的によかったです。
    サッカー体操(?)もよかったです。

    主演の女優。やはり、あのドキュメンタリー番組の司会もされてましたね。
    顔と声で「あの人かな?」と
    思ってました。

    Re: 初めまして。

    コメントありがとうございます。拙ブログをご覧頂き、ありがとうございます。

    このドラマ、YouTubeに過去に放送されたものがアップロードされていると思います。サッカー体操も出ていましたね。

    これからもよろしくお願いいたします。

    > 初めまして。
    > 時々ブログをチェックしてます。
    >
    > このドラマ、ネットで見ました。
    > 作品的によかったです。
    > サッカー体操(?)もよかったです。
    >
    > 主演の女優。やはり、あのドキュメンタリー番組の司会もされてましたね。
    > 顔と声で「あの人かな?」と
    > 思ってました。
    プロフィール

    川口智彦

    Author:川口智彦
    「크는 아바이(成長するオッサン)」

    ブログの基本用語:
    「元帥様」=金正恩朝鮮労働党委員長(上の絵の人物)、2016年12月20日から「最高領導者同志」とも呼ばれる
    2021年1月11日から「総秘書同志」
    「首領様」=金日成主席
    「将軍様」=金正日総書記
    「政治局員候補」=金ヨジョン(「元帥様」の妹)、2018年2月11日から「第1副部長同志」とも
    「白頭の血統」=金一族
    「大元帥様達」=「首領様」と「将軍様」
    「女史」=李雪主夫人(2018.07.26より「同志」に)

    우 그림은 충정 담아 아이가 그린 경애하는 김정은원수님이십니다.


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