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    「各国の宇宙科学技術部門専門家、記者が衛星管制総合指揮所を参観」(2012年4月11日「朝鮮中央通信」)

    北朝鮮入りしたメディアでは既に配信されているかもしれないが、「朝鮮中央通信」がこのようなニュースを動画で配信した。
    外国の記者たちが平壌の衛星管制総合指揮所を参観したということである。総合指揮所の入り口には「偉大な指導者金正日同志が現地指導された前門、2009年4月5日」と「敬愛する金正恩同志が現地指導された前門、2009年4月5日」という看板が並んで掲げられている。さすがに、ダミー施設に金正日さんや金正恩さんの名前は張り出さないと思われるので、今回案内されたのは本当の総合指揮所であろう。

    総合指揮所flv_000026598
    Source: KCNA, http://www.kcna.kp/

    内部は発射場にある管制施設よりも「それらしく」できており、正面には衛星発射場の様子が映し出される大型スクリーンが設置されている。恐らく、記者たちはこのスクリーンを通して発射の様子を見ることになるのであろう。

    総合指揮所flv_000120118
    Source: KCNA, http://www.kcna.kp/

    また、大型スクリーン横の画面にはオシロスコープの波形のようなものが映し出されているが、それが何なのか、他国の衛星発射でもこのようなデータを使うのかは分からない。

    総合指揮所flv_000113118
    Source: KCNA, http://www.kcna.kp/

    衛星からの電波を受信するのはいつであるかとの記者の質問に対し、北朝鮮担当者は「10時間半、11時間、真夜中、12時間過ぎで我が国の経緯に来るものとの見通しである」と回答している。すると、予告しているとおりやはり午前中から昼にかけて発射し、衛星からの電波を受信するのはその日の夜ということになるのであろう。恐らく、北朝鮮が衛星から受信したとして初めに公開するのは「金日成将軍の歌」のような音声であろう。もしかすると、今回は金正恩さんのテーマソングである「パルコルム」かもしれない。どうせ公開するのであれば、事前に送信周波数やモード(変調方式)、軌道などまで公開しておけば、少なくとも韓国や日本では受信できる可能性は高い。前回のように、違法無線局が多い27MHz帯での送信でなければの話だが。

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    川口智彦

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    2021年1月11日から「総秘書同志」
    「首領様」=金日成主席
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