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    「『集団脱北』事件の卑劣な陰謀を暴露する」:怒る北朝鮮食堂の女性達 (2016年4月24日 「uriminzokkiri-TV」)

    24日、uriminzokkiri-TVにアップロードされた動画。「南朝鮮傀儡国情院」に「誘拐・拉致」されることなく、脱出した北朝鮮レストランの「接待員」たちの証言を聞くことができる。

    首謀者は、ホ・カンイルという北朝鮮レストランの「支配人」で、「南朝鮮傀儡国情院」に買収されて、「犯行に及んだ」という説明である。

    この動画を見ていると、北朝鮮レストランの実態が少し分かる。まず、証言する「接待員」が「対方」と呼んでいる中国側のパートナーの存在。今回、ホ・カンイルの「魔手」から逃れることができた「接待員」は、「中国側パートナーの人質になった」と語っている。「保護された」ではなく、「人質」と言っているところから、中国側パートナーは、レストランの経営が成り立たなくなること、またホ・カンイルが「経営資金を横領した」」とも言っているので、文字通り、残った「接待員」を「人質」としたのであろう。

    また、ホ・カンイルが車で「接待員」を連れ出して、一晩「行方不明」になったこともあるという。この男は「私生活の問題」があるとされているので、そうだとすれば何をしたのかは大体想像がつく。それにしても、北朝鮮のメディアが対外向けであるにせよ、こういう生の声を聞かせてしまうというのは、ホ・カンイルを悪人に仕立てるためにしても、異例である。

    さらに、ホ・カンイルが暴力的で、「接待員」を情け容赦なく殴り、ある従業員は出た釘にに頭を打ち付けられて「脳に損傷を受けた」とまで証言している。これも、ホ・カンイルを悪人に仕立て上げるための創作と言ってしまえばそれまでだが、「接待員」の様子からは、必ずしもそうではないようだ。逆にいえば、北朝鮮では人を管理するために、そのような手法がしばしば使われているのではないのかという想像もできる。

    また、ホ・カンイルの奥さんが中国に来たとき、ホ・カンイルに暴行されたという発言もあるが、その中で「この人は、外国人が見ている前で、平気で・・・」と証言している。これもおもしろい。海外で働く彼女らには、外国人の前では祖国の恥をさらすような行動はしないよう強く言われているのであろう。もちろん「人前で」とも言っているので、外国人だけの話ではないだろうが、敢えて「外国人が見ている前で」と言っているところがおもしろい。

    北朝鮮の公式メディアが、「南朝鮮」の指導者を口汚く罵倒することはしばしばあるが、この動画では、「接待員」がホ・カンイルを最大級の口汚さで罵倒している。聞いていて、吹き出すほど汚い言葉を使っている。これも、ホ・カンイルに対する怒りの演出だといえばそれまでだが、uriminzokkiri-TVにアップロードされるインタビュー番組を見てても、これほどまでに汚い言葉を使っている事例は見たことがない。

    また、北朝鮮が見せるインタビューは、いつも整然と行われ、発言者は順序が決められたように大体、1人ずつ発言をする。複数が一度に発言することは、滅多にない(過去、脱北者の親戚のインタビューで一時的に重なったことはある)。しかし、この「接待員」インタビューでは、全員が一気に発言する場面が何カ所もあり、字幕を付けようにも何を言っているのだか、声が重なってしまって聞き取れない。これも、北朝鮮のインタビュー形式としては異例である。

    「南朝鮮御用メディア」が、朝鮮レストランで働く「接待員」は、「エリートの子女」としていることに反発し、それぞれの親の職業を言わせているが、まず、全員が平壌出身という点でエリートであることは間違いない。片親であったり、栄誉軍人であったり、母親が工場労働者であったりするが、どちらかの親が党秘書であったり、兄が金策工業大学の学生であったりと、どう考えてもオール北朝鮮レベルで考えた場合、「平凡な労働者の娘」とは言い難い。

    それはそうと、やはり「13人の集団脱北」には、何か裏があるような気がする。この「接待員」たちの話しぶりや様子を見ていると、全てが創作であるとはとても言い難いからである。特に、机を叩きながら激怒している接待員(この接待員は、激怒しすぎて、前後不覚になっている。創作ではあり得ないか、創作ならばすごい役者だ)や母や弟のことをいつも話していた友人を思い出し、泣きながら話をする「接待員」を見ていると涙が出る。

    YouTubeに日本語字幕を付けてアップロードしておいた。

    Source: uriminzokkiri-TV, 2016/04/24

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    川口智彦

    Author:川口智彦
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