「第30回4月の春親善芸術祝典」:中国不参加、ロシア多数、その他 (2016年4月21日 「朝鮮中央TV」)
「第30回4月の春親善芸術祝典」を見直しながら、おもしろそうな曲をYouTubeにアップロードしていった。過去に紹介していない物は以下。
開幕公演、万寿台芸術団『人民の歓喜』。「太陽節」なので「首領様」系の曲が多いが、『首領様は永遠に我々と共におられる』の前に演奏されている。
Source: YouTube, dprknow channel
第2組でロシア・マサルリジノブ名称国立アカデミア、ウォロネズ民俗合唱団による、ロシア語版『金日成将軍の歌』。日本語字幕付き。「元帥様」系の歌のロシア語版はあるのだろうか。
Source: YouTube, dprknow channel
第2組でベトナム国家芸術団がベトナムの民族楽器で演奏する朝鮮曲。『私の国の青い空(내 나라 푸른 하늘)』と『忠誠の歌(충성의 노래)』。『私の国の青い空』をこの楽器で演奏すると大変味が出る。
Source: YouTube, dprknow channel
第3組でキューバ器楽三重奏団によるクラリネット独奏『カンソンの朝焼け(강선의 노을)』。「カンソン」は北朝鮮の製鉄所の名称。キューバをしっかりと招いているところなどさすがである。
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第2組にウクライナからの参加者がいることである。ウクライナ国立歌劇劇場の人民俳優、トゥブロニラボバ・スウィトゥルラナが歌う朝鮮曲『祝願(축원)』を歌っている。ウクライナ国立歌劇劇場は、調べるとキエフに位置しているので、地域的には反ロシア勢力(政権側)が強い場所である。この女性歌手がどのような立場かは分からないが、ロシアが敏感なウクライナから人を招いているところは興味深い。過去記事で紹介した「ユニークな朝鮮語」で歌う女性は、ロシアとの関係が強いベラルーシ人であった。
Source: YouTube, dprknow channel
ロシアの系では、ロシア・スブロポリエ国立カザク芸術団公演より、ロシア語で歌う『明けてくれるな平壌の夜よ(지새지 말아다오 평양의 밤아)』とロシア曲『カチューシャ』を歌っている。過去記事に「『明けてくれるな平壌の夜』は『モスクワ郊外の夕べ』に通じるところがある」と書いたことがあるが、そのためかロシア語で歌ってもなかなかしっくりきている。カチューシャは、日本で歌われている訳詞ととても異なっている。字幕に出る朝鮮語訳は、ロシア語を忠実に訳しているものと思われるが、字幕を付けていて、これほど違うものかと驚いた。
Source: YouTube, dprknow channel
また、ロシア・ハバロフスク地方交響楽団室内三重奏団が演奏するピアノ三重奏で『はためけ共和国旗、我々の三色旗』を演奏している。極東ロシアと北朝鮮の結びつきは強いので、来て当たり前の地域である。
Source: YouTube, dprknow channel
西側では、フランス・アルベリック・マニャール名称室内楽団が朝鮮曲『自動車運転手の歌』を演奏している。ちなみに、フランスはEU圏内では唯一、北朝鮮と国交がない国である。こういう国からも招待しているところなど、手抜かりがない。
Source: YouTube, dprknow channel
過去記事でも紹介したイタリア、ヤン・フィルハモニック管弦楽団の指揮者、ジュリアノ・ソグニは、『チョンサンの野に豊年が来た』という朝鮮曲の指揮もしている。
Source: YouTube, dprknow channel
キプロス音楽団が訪朝し、ヴェルディ作曲、歌劇『椿姫』より「乾杯の歌」を歌った。イタリア語で歌っているので、朝鮮語字幕が出ている。この字幕も訳出してみたが、北朝鮮の歌にしばしば登場する「元帥様」の「愛」とは異質な、ある意味、朝鮮人民には刺激的な「愛」である。
Source: YouTube, dprknow channel
キプロスでは、『主体』というキプロス人が作曲した曲のピアノ演奏も披露している。字幕には「この作品は、偉大な金日成同志に対する限りない敬慕の情を抱き、キプロス音楽団団長が作曲しました。作品は、ひたすら自分が選択した道、主体の一路にだけ力強く進む朝鮮の強い気性を形成しています」と出る。
Source: YouTube, dprknow channel
東南アジアでは、上で紹介したベトナムとマレイシアから出演者があった。マレーシア・プレスコ・ハモニカ重奏団は、『金日成将軍の歌(김일성장군의 노래)』を演奏している。この『金日成将軍の歌』もなかなかユニークである。
Source: YouTube, dprknow channel
在外朝鮮人では、中国と日本からの参加があった。中国人の参加は、中国政府により禁止されたのか、結局1組もなかった。一方、在中朝鮮人については、この限りではなかったようだ。中国政府は、本来ならば出したくなかったのかもしれないが、民族問題の火種にも成りかねないので、黙認したのであろう。動画は、舞踊と歌で『行こう、白頭山へ(가리라 백두산으로)』と『我々の金正恩同志(우리의 김정은 동지)』。
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在日朝鮮人も多くの歌や踊りを披露した。中でも、この3人組の『元帥様のそばには人民がいます』は、「モランボン楽団」的でなかなかよかった。
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上では、音楽に対のみ紹介したが、バレー、サーカス、コントなど、他にもおもしろい公演があった。朝鮮人民にとっては、世界の文化に触れるよい機会となったであろう。
開幕公演、万寿台芸術団『人民の歓喜』。「太陽節」なので「首領様」系の曲が多いが、『首領様は永遠に我々と共におられる』の前に演奏されている。
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第2組でロシア・マサルリジノブ名称国立アカデミア、ウォロネズ民俗合唱団による、ロシア語版『金日成将軍の歌』。日本語字幕付き。「元帥様」系の歌のロシア語版はあるのだろうか。
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第2組でベトナム国家芸術団がベトナムの民族楽器で演奏する朝鮮曲。『私の国の青い空(내 나라 푸른 하늘)』と『忠誠の歌(충성의 노래)』。『私の国の青い空』をこの楽器で演奏すると大変味が出る。
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第3組でキューバ器楽三重奏団によるクラリネット独奏『カンソンの朝焼け(강선의 노을)』。「カンソン」は北朝鮮の製鉄所の名称。キューバをしっかりと招いているところなどさすがである。
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第2組にウクライナからの参加者がいることである。ウクライナ国立歌劇劇場の人民俳優、トゥブロニラボバ・スウィトゥルラナが歌う朝鮮曲『祝願(축원)』を歌っている。ウクライナ国立歌劇劇場は、調べるとキエフに位置しているので、地域的には反ロシア勢力(政権側)が強い場所である。この女性歌手がどのような立場かは分からないが、ロシアが敏感なウクライナから人を招いているところは興味深い。過去記事で紹介した「ユニークな朝鮮語」で歌う女性は、ロシアとの関係が強いベラルーシ人であった。
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ロシアの系では、ロシア・スブロポリエ国立カザク芸術団公演より、ロシア語で歌う『明けてくれるな平壌の夜よ(지새지 말아다오 평양의 밤아)』とロシア曲『カチューシャ』を歌っている。過去記事に「『明けてくれるな平壌の夜』は『モスクワ郊外の夕べ』に通じるところがある」と書いたことがあるが、そのためかロシア語で歌ってもなかなかしっくりきている。カチューシャは、日本で歌われている訳詞ととても異なっている。字幕に出る朝鮮語訳は、ロシア語を忠実に訳しているものと思われるが、字幕を付けていて、これほど違うものかと驚いた。
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また、ロシア・ハバロフスク地方交響楽団室内三重奏団が演奏するピアノ三重奏で『はためけ共和国旗、我々の三色旗』を演奏している。極東ロシアと北朝鮮の結びつきは強いので、来て当たり前の地域である。
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西側では、フランス・アルベリック・マニャール名称室内楽団が朝鮮曲『自動車運転手の歌』を演奏している。ちなみに、フランスはEU圏内では唯一、北朝鮮と国交がない国である。こういう国からも招待しているところなど、手抜かりがない。
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過去記事でも紹介したイタリア、ヤン・フィルハモニック管弦楽団の指揮者、ジュリアノ・ソグニは、『チョンサンの野に豊年が来た』という朝鮮曲の指揮もしている。
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キプロス音楽団が訪朝し、ヴェルディ作曲、歌劇『椿姫』より「乾杯の歌」を歌った。イタリア語で歌っているので、朝鮮語字幕が出ている。この字幕も訳出してみたが、北朝鮮の歌にしばしば登場する「元帥様」の「愛」とは異質な、ある意味、朝鮮人民には刺激的な「愛」である。
Source: YouTube, dprknow channel
キプロスでは、『主体』というキプロス人が作曲した曲のピアノ演奏も披露している。字幕には「この作品は、偉大な金日成同志に対する限りない敬慕の情を抱き、キプロス音楽団団長が作曲しました。作品は、ひたすら自分が選択した道、主体の一路にだけ力強く進む朝鮮の強い気性を形成しています」と出る。
Source: YouTube, dprknow channel
東南アジアでは、上で紹介したベトナムとマレイシアから出演者があった。マレーシア・プレスコ・ハモニカ重奏団は、『金日成将軍の歌(김일성장군의 노래)』を演奏している。この『金日成将軍の歌』もなかなかユニークである。
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在外朝鮮人では、中国と日本からの参加があった。中国人の参加は、中国政府により禁止されたのか、結局1組もなかった。一方、在中朝鮮人については、この限りではなかったようだ。中国政府は、本来ならば出したくなかったのかもしれないが、民族問題の火種にも成りかねないので、黙認したのであろう。動画は、舞踊と歌で『行こう、白頭山へ(가리라 백두산으로)』と『我々の金正恩同志(우리의 김정은 동지)』。
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在日朝鮮人も多くの歌や踊りを披露した。中でも、この3人組の『元帥様のそばには人民がいます』は、「モランボン楽団」的でなかなかよかった。
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上では、音楽に対のみ紹介したが、バレー、サーカス、コントなど、他にもおもしろい公演があった。朝鮮人民にとっては、世界の文化に触れるよい機会となったであろう。