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    「4月の春親善芸術祝典合同公演開催」:中国からの参加はなし、朝鮮語での熱唱 (2016年4月15日 「朝鮮中央通信」)

    15日、「朝鮮中央通信」が報じたところでは、世界各地から演奏家やパーフォーマーを招いて開催している「4月の春親善芸術祝典」の「合同公演」があった。この公演は、金永南、崔泰福、ヤン・ヒョンソプなど北朝鮮の幹部が鑑賞しているので、6部に分けて開催してきた最終公演だと思われる。この公演の様子は、恐らく16日の「朝鮮中央TV」で放送されると思うので、興味深い場面があれば、追記することにする。

    「朝鮮中央TV」では、第6部まで放送されたが、中国からの芸術団は参加していないような気がする。これまで「朝鮮中央TV」の放送で確認できた参加国は以下のとおり。

    第1組:万寿台芸術団(『金日成将軍の歌』の指揮者は外国人、「ジュリアノ・ソグニ」と紹介されるが国籍不明)
    第2組:ロシアバレー団、マレイシアハーモニカ重奏団、スペインフラメンコ
    第3組:ロシア・カザク芸術団、ペルー独唱家、キューバ演奏団
    第4組:この組は放送されていない。「4」という数字が縁起が悪いので、組自体が構成されていない可能性はある。あるいは、中国からの参加者をこの組に入れ、敢えて放送しなかったのか。昨年の構成と比較すれば分かるが、韓国統一部DBでは組番号まで表示されないので、保存してある録画を再生しなければならない。
    第5組:ロシア・サーカス、ベトナム・パフォーマンス、ベラルーシ、ベトナム、タイ
    第6組:ベラルーシ、キプロス、在米朝鮮人

    そして、「朝鮮中央通信」が伝える「合同公演」には、ロシア、スペイン、ベトナム、ロシアハバロフスク、ロシアアカデミア、マレーシア・ハーモニカ、海外同胞芸術人と紹介されている。

    「第4組」が謎ではあるが、中国からの出演者はない。今年が異例なのかについては、これまでの公演参加国をきちんとチェックする必要があるが、記憶で言うなら、昨年は中国からの参加者があったと思う。

    中朝経済関係は継続しているものの、文化交流まで冷え込んでいるのは、経済交流を続けるための中国のパフォーマンスなのか、本当に関係が悪化してきているのか見極めなければならない。

    一方で、ロシアからの参加が増えているのは朝露関係の深まりの反映であるが、中国との関係からすれば決して良くないベトナムを入れているところなどには、北朝鮮の何らかの意図が反映されている可能性はある。

    昨夜の記事にも書いた、ベラルーシ女性によるユニークな発音の『金日成将軍の歌』を含め、いくつかの公演をYouTubeにあっぷろーどしておいた。

    ベラルーシ女性歌手の『金日成将軍の歌』

    Source: KCTV, 2016/04/15

    在米朝鮮人芸術団、『パルコルム』、ヨハンシュトラウス2世、『春の声』、この2曲が繋がるのがなんともおもしろい。

    Source: KCTV, 2016/04/15

    ペルー女性歌手が歌う『首領様、夜も深まりました』。こちらも発音がすごく、カラオケで演歌を熱唱しているオバサンの感じがよい。一応「独唱家」と紹介されるが、カラオケで一人で歌っている人と解した方がよさそうだ。

    Source: KCTV, 2016/04/14

    <追記>
    16日12時40分、在日朝鮮人公演を放送している。

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    川口智彦

    Author:川口智彦
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    2021年1月11日から「総秘書同志」
    「首領様」=金日成主席
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