「アリラン協会」の新しいHP「メアリ」、3月1日開設、マシンリョンスキー場PV、金剛山PV (2016年3月16日)
北朝鮮系サイトがまた一つ増えた。3月1日に「メアリ(こだま)」というサイトが開設された。このサイトを開設した「アリラン協会」なるものに関する紹介が「読者からの質問」に答える形で出ていた。以下がその回答。
**********
アリラン協会は、祖国解放70周年となった昨年8月、また1つ刻まれる民族分裂の歴史の前で、これ以上統一を遅らせてはいけないという歴史の求めを自ら重く受け止めた共和国の各階層の住民と専門家で組織された無所属民間団体です。
(中略)
協会の基本活動は、当面、『メアリ』ホームページをとおし、民族内部に少なからず残っている思想と政見、信仰の有害な壁を崩し、偏見と嫉視の残滓を洗い落とし、民族の心の中からまず和解と団合、統一の道を磨いていくことです。
(中略)
『メアリ』ホームページ関する具体的紹介は、ホームページのトップの下にあります。
**************
とあるので、そこをクリックすると、
***************
・我々のホームページは、朝鮮民主主義人民共和国無所属民間団体、アリラン協会で運営しています。
・我々のホームページは、北南間の誤解と不信を解消し、民族の和解と団合を図りながら、祖国統一に寄与する有益で多様なニュースを伝えることを基本的使命としています。
・我々のホームページに掲載されている写真、動画は、編集局記者、共和国北半部の各地通信員と熱誠会員、各階層人民が送ってくる資料に基づいています。
・我々のホームページは、言論の生命である正確性と真理性、客観性と公正性に合致する内外の各界各層同胞が送ってくる多様なニュースも掲載します。
・我々のホームページに有益なニュースと手紙、写真、動画を提供して下さる内外の熱誠読者には、本人の意志により通信員資格を付与して差し上げます。
・我々のホームページの会員加入及び利用細則は、国際的に普遍化された規則によります。
・我々のホームページに送られてくる手紙が本ホームページの編集方針に合わない場合、掲載されない場合もあります。
메아리(こだま) 、http://www.arirang-meari.com/index.php
***********
となっている。
上記のURLからホストを調べると、中国瀋陽にあるXINNET TECHNOLOGY CORPORATIONという会社のサーバーを使っている。Uriminzokkiriもこの会社のサーバーを使っているので、瀋陽にある北朝鮮組織が運用しているHPと思われる。
このサイトが開設された直後、このサイトの存在は認識していたのだが、見るとuriminzokkiriのコピーのようで、あまり真面目にチェックしなかった。しかし、チェックしてみると、いくつかおもしろい写真や動画があることが分かった。
YouTubeに日本語字幕を付けてアップロードしておいた「メアリHP紹介」動画。素人っぽい女性が同サイトを紹介している。uriminzokkiri-TVによく登場する女性ではないようだ。

Source: YouTube, dprknow channel, https://www.youtube.com/watch?v=vwnH_06bTwI
また、マシンリョンスキー場のPVもあった。オリジナルの英語字幕が付けられている。ほぼ、「朝鮮中央TV」や「uriminzokkiri-TV」で紹介された動画であるが、一部、見たことがない動画も含まれているので見るに値する。特に、3等室でもかなり豪華なホテルの客室には驚いた。「元帥様」は1等室のベッドに座ったはずなので、宿泊可能、しかもお金に余裕があるのならば赤い「革命史跡碑標識」が付けられているはずの、「元帥様」が座ったベッドがある部屋がよいと思う。例によって、安保理決議2270で贅沢禁輸品とされたスノーモービルでのツアーの様子も見せている。また、同ホテル飲料水は、マシンリョンの天然水だという。これも新しいポイントだと思う。さらに、コーヒーショップでは、インスタントではなくコーヒーマシンを使って抽出したコーヒーを出している場面もある。羅先のエンペラーホテルのカジノのコーヒーショップで非インスタントコーヒーを飲もうとしたが、ないと言われた。金満中国人ではない「ご一行様」を追い出したかっただけかもしれないが、ちゃんとしたコーヒーが飲めるポイントは高い。日本語字幕は付けてないが、様子は分かると思う。

Source YouTube, dprknow channel, https://www.youtube.com/watch?v=t-KfdsJLwuc
また、金剛山観光PVもあった。これは、オリジナル字幕に中国語が使われているので、中国人観光客や投資家を誘致するために制作された動画のようだ。こちらも日本語字幕は付けてないがアップロードしておいた。

Source: YouTube, dprknow channel, https://www.youtube.com/watch?v=wK1f2sQy7nA
動画では、上で紹介したもの以外に「熱誠会員」が投稿したとされるものもアップロードされているが、その作りや映像からしてuriminzokkiri-TVの動画と同じ場所で制作していると思われる。
一方、静止画では素人くさい写真もある。
「熱誠会員」が投稿した甥の1歳の誕生日の写真であるが、これなど構図やフォーカスが素人的である。

Source: meari, http://www.arirang-meari.com/index.php?t=photo&no=9
スマホを持って遊んでいる写真は、背景が合成であるが、この程度の合成はスマホのアプリでもできると思う(やったことがないので確証はないが)。

Source: meari, http://www.arirang-meari.com/index.php?t=photo&no=9
平壌国際空港新庁舎と「科学技術殿堂」内部の写真もおもしろいものがあった。両方とも、「電気製品」を販売する店が写っている。北朝鮮パッドやノートPCも置かれているようで、ゆっくりと見物してみたい場所である。
平壌国際空港内の家電製品販売店

Source: meari, http://www.arirang-meari.com/index.php?t=photo&no=8
「科学技術殿堂」内の家電製品商店

Source: meari, http://www.arirang-meari.com/index.php?t=photo&no=1
また、「楽園映画館」の前で「70日戦闘の宣伝・扇動活動」をする人々を写した写真もおもしろい。何がおもしろいのかというと、上映中の映画2本が見えている点だ。右の「遺産」は「朝鮮中央TV」でも2006年以来(韓国統一部DBによる)何回も放送されている名作、また左の「所願」も2012年(統一部DB)に放送されて以来何回も放送されている映画である。機会があれば、北朝鮮の映画館で「朝鮮芸術映画」を見たいと思っているが、映画館の建物や看板も写真では初めて見た。

Source: meari, http://www.arirang-meari.com/index.php?t=photo&no=11
さて、「熱誠会員」になって、帰国報道さえされない気の毒な北朝鮮女子サッカー国家チームの試合の様子の写真でも投稿しようと思い、登録のページを見た。「名前や住所は、本人の希望により実名でなくてもよい」となっている。

**********
アリラン協会は、祖国解放70周年となった昨年8月、また1つ刻まれる民族分裂の歴史の前で、これ以上統一を遅らせてはいけないという歴史の求めを自ら重く受け止めた共和国の各階層の住民と専門家で組織された無所属民間団体です。
(中略)
協会の基本活動は、当面、『メアリ』ホームページをとおし、民族内部に少なからず残っている思想と政見、信仰の有害な壁を崩し、偏見と嫉視の残滓を洗い落とし、民族の心の中からまず和解と団合、統一の道を磨いていくことです。
(中略)
『メアリ』ホームページ関する具体的紹介は、ホームページのトップの下にあります。
**************
とあるので、そこをクリックすると、
***************
・我々のホームページは、朝鮮民主主義人民共和国無所属民間団体、アリラン協会で運営しています。
・我々のホームページは、北南間の誤解と不信を解消し、民族の和解と団合を図りながら、祖国統一に寄与する有益で多様なニュースを伝えることを基本的使命としています。
・我々のホームページに掲載されている写真、動画は、編集局記者、共和国北半部の各地通信員と熱誠会員、各階層人民が送ってくる資料に基づいています。
・我々のホームページは、言論の生命である正確性と真理性、客観性と公正性に合致する内外の各界各層同胞が送ってくる多様なニュースも掲載します。
・我々のホームページに有益なニュースと手紙、写真、動画を提供して下さる内外の熱誠読者には、本人の意志により通信員資格を付与して差し上げます。
・我々のホームページの会員加入及び利用細則は、国際的に普遍化された規則によります。
・我々のホームページに送られてくる手紙が本ホームページの編集方針に合わない場合、掲載されない場合もあります。
메아리(こだま) 、http://www.arirang-meari.com/index.php
***********
となっている。
上記のURLからホストを調べると、中国瀋陽にあるXINNET TECHNOLOGY CORPORATIONという会社のサーバーを使っている。Uriminzokkiriもこの会社のサーバーを使っているので、瀋陽にある北朝鮮組織が運用しているHPと思われる。
このサイトが開設された直後、このサイトの存在は認識していたのだが、見るとuriminzokkiriのコピーのようで、あまり真面目にチェックしなかった。しかし、チェックしてみると、いくつかおもしろい写真や動画があることが分かった。
YouTubeに日本語字幕を付けてアップロードしておいた「メアリHP紹介」動画。素人っぽい女性が同サイトを紹介している。uriminzokkiri-TVによく登場する女性ではないようだ。

Source: YouTube, dprknow channel, https://www.youtube.com/watch?v=vwnH_06bTwI
また、マシンリョンスキー場のPVもあった。オリジナルの英語字幕が付けられている。ほぼ、「朝鮮中央TV」や「uriminzokkiri-TV」で紹介された動画であるが、一部、見たことがない動画も含まれているので見るに値する。特に、3等室でもかなり豪華なホテルの客室には驚いた。「元帥様」は1等室のベッドに座ったはずなので、宿泊可能、しかもお金に余裕があるのならば赤い「革命史跡碑標識」が付けられているはずの、「元帥様」が座ったベッドがある部屋がよいと思う。例によって、安保理決議2270で贅沢禁輸品とされたスノーモービルでのツアーの様子も見せている。また、同ホテル飲料水は、マシンリョンの天然水だという。これも新しいポイントだと思う。さらに、コーヒーショップでは、インスタントではなくコーヒーマシンを使って抽出したコーヒーを出している場面もある。羅先のエンペラーホテルのカジノのコーヒーショップで非インスタントコーヒーを飲もうとしたが、ないと言われた。金満中国人ではない「ご一行様」を追い出したかっただけかもしれないが、ちゃんとしたコーヒーが飲めるポイントは高い。日本語字幕は付けてないが、様子は分かると思う。

Source YouTube, dprknow channel, https://www.youtube.com/watch?v=t-KfdsJLwuc
また、金剛山観光PVもあった。これは、オリジナル字幕に中国語が使われているので、中国人観光客や投資家を誘致するために制作された動画のようだ。こちらも日本語字幕は付けてないがアップロードしておいた。

Source: YouTube, dprknow channel, https://www.youtube.com/watch?v=wK1f2sQy7nA
動画では、上で紹介したもの以外に「熱誠会員」が投稿したとされるものもアップロードされているが、その作りや映像からしてuriminzokkiri-TVの動画と同じ場所で制作していると思われる。
一方、静止画では素人くさい写真もある。
「熱誠会員」が投稿した甥の1歳の誕生日の写真であるが、これなど構図やフォーカスが素人的である。

Source: meari, http://www.arirang-meari.com/index.php?t=photo&no=9
スマホを持って遊んでいる写真は、背景が合成であるが、この程度の合成はスマホのアプリでもできると思う(やったことがないので確証はないが)。

Source: meari, http://www.arirang-meari.com/index.php?t=photo&no=9
平壌国際空港新庁舎と「科学技術殿堂」内部の写真もおもしろいものがあった。両方とも、「電気製品」を販売する店が写っている。北朝鮮パッドやノートPCも置かれているようで、ゆっくりと見物してみたい場所である。
平壌国際空港内の家電製品販売店

Source: meari, http://www.arirang-meari.com/index.php?t=photo&no=8
「科学技術殿堂」内の家電製品商店

Source: meari, http://www.arirang-meari.com/index.php?t=photo&no=1
また、「楽園映画館」の前で「70日戦闘の宣伝・扇動活動」をする人々を写した写真もおもしろい。何がおもしろいのかというと、上映中の映画2本が見えている点だ。右の「遺産」は「朝鮮中央TV」でも2006年以来(韓国統一部DBによる)何回も放送されている名作、また左の「所願」も2012年(統一部DB)に放送されて以来何回も放送されている映画である。機会があれば、北朝鮮の映画館で「朝鮮芸術映画」を見たいと思っているが、映画館の建物や看板も写真では初めて見た。

Source: meari, http://www.arirang-meari.com/index.php?t=photo&no=11
さて、「熱誠会員」になって、帰国報道さえされない気の毒な北朝鮮女子サッカー国家チームの試合の様子の写真でも投稿しようと思い、登録のページを見た。「名前や住所は、本人の希望により実名でなくてもよい」となっている。
