北朝鮮報道で書かれないこと (dprknow.jp)

11日、「朝鮮中央TV」で「元帥様」が「弾道ロケット発射訓練」を視察する様子を紹介する「録画報道」があった。

この訓練は、韓国国防部が「ウォンサンから日本海に向けて短距離弾道ミサイルを2発発射」と発表したものと思われる。ただし、報道で「実践を彷彿させる弾道ロケット発射訓練をとおして、朝鮮人ミング戦略軍西部前戦打撃部隊の戦闘的威力が残すところなく誇示された」としており、「西部」というのが朝鮮半島西部を意味するのであれば、その部隊を東部に移動させて日本海に向けて弾道ミサイルを発射したのであろう。射程は500Kmとのことなので、西に向けて発射すれば最も離れた地点間でも650Kmぐらいなので中国と戦争になってしまう。西部前戦打撃部隊は本来ならば南、つまりソウルを狙った部隊のはずなので、訓練の目的が「元帥様」の言うように「朴槿恵一味が我々の重大警告にもかかわらず南朝鮮地域に米帝侵略軍と追従国家軍隊を含んだ膨大な侵略集団と米軍の数多くの核戦略装備まで持ち込んでいるので、・・・これに対する我々の自衛的対応措置もより先制的で、より攻撃的な方式にならなければならない」というとことで、青瓦台を狙ったものであることは間違いない。

さらに「元帥様」は、「核武器研究部門とロケット研究部門の協同をさらに強化し、核打撃能力を不断に発展させなければならず、新たに研究製作した核弾頭の威力判定のための核爆発試験と核攻撃能力を高めるために必要な実験を恵贈していくことに関する戦闘的課業を与えられた」と述べているので、場合によっては、近々、さらなる核実験を行うことを考えているのかもしれない。

韓国国防部の発表では、朝5時頃としているが、周囲の暗さからすると時間的には合致する。早朝に訓練をしたのは、スパイ衛星に悟られないためだったのであろう。

Source: KCTV, 2015/03/11

発射は、移動式車両から行われた。

Source: KCTV, 2015/03/11

同日、「元帥様」は、「朝鮮人民軍タンク兵競技大会－２０１６」も視察している。