「『111通報マン』と共にする111安保探求生活」:エギボン、韓国のスパイ通報広報冊子、「首領様」のゲーム!、「思想・精神的」問題のある絵 (2016年2月26日 「韓国国家情報院」)
過日、ある研究会で報告者に質問をするとき、どうしても「国情院」という言葉が出てこなかった。「KCIA」だの「安企部」だの「南山」だという言葉は頭に浮かぶのだが、「国情院」は出てこなかった。思えば、私が韓国にいたのは「安企部」時代で、「国情院」はその後に改称されたものである。当時、ソウル地下鉄には「スパイ通報、賞金XXXXウォン」というポスターがドアの横にたくさん貼られていた。賞金額は忘れてしまったが、ともかく凄い金額だと思って見ていたのは覚えている。
実は、前回の訪韓でエギボン(愛妓峰)に行ってみた。板門店観光とセットになっている展望台には何回か行ったことがあるが、エギボンは初めてであった。エギボンは、脱北者団体が巨大なクリスマスツリーを点灯したり、風船を飛ばしたりして、しばしば報道に登場するが、一応、「民間人統制線」の内側になるので、入り口で届け出をして、タクシー等で入らなければならない。徒歩のルートもあるらしいが、近年は通行できないという話を聞いた。
「エギボン出入り申請書」には、次の6項目の「保安教育」を受けた「保安教育証明書」が付いている。もちろん、実際には教育を受けるわけでもないが、事務所にいた男性は、我々を「記者」と思ったようで、「特にガイドを付けない取材だが、韓国側の軍事施設の写真は撮らないで欲しい。以前、軍施設写真を公開されて、韓国側の軍人が処分されたので」と言っていた。我々は、記者ではないことと、写真は撮らないことを伝えながら、「北朝鮮側は撮影してもいいですよね」と一応聞いてみたところ、「インターネットにいくらでも公開されているのだから、構わない」ということであった。
1.代表者は、人員把握及び引率に責任があり、異常がある場合は検問所、案内者に即時通告する。
2.指定された写真撮影場所以外の写真撮影を禁止する。
3.民統線以北の指定された駐車場以外での駐停車及び途中下車行為は一切禁止する。
4.民統線以北では、一切の遊興を目的とした行為をすることはできない。
5.出入者は、検問所の勤務員、案内者、管理者の正当な指示に従わなければならない。
6.出入者は、爆発物、酒類、その他、軍事保安及び作戦に支障を来す憂慮があるものを一切携帯することができない。
以上の事項に違反する場合、関係法規による如何なる処分も容認することを誓約します。

民間人が入れる北朝鮮に最も近い場所(除く板門店)ということだが、中朝国境を旅した私にとっては、とても遠く感じた。対岸の村には数人の人影はあったが、その他の動きは見られなかった。2回目という同行者の弁によると、1回目に訪れた時は、畑でピクニックをしたり踊りを踊る人が見えたという。特別な日だったのかもしれない。
250mmズームで撮影した対岸の村。以下、適宜デジタル拡大した写真を紹介していく。スローガンが書かれた「尊厳塔」があり、その正面に労働党事務所、そしてそれを囲むように村が広がっている。平屋は協同農場、アパートは公務員や教員が住んでいるのであろう。

労働党事務所に入っていく人が見える。周囲の建物比べても、労働党の建物はきれいに見える。平壌党庁舎の「元帥様」執務室の位置と同じならば、入り口の上にある部屋がこの村の「党秘書」の部屋なのだろう。「尊厳塔」に書かれているスローガンは読み取ることができない。

労働党事務所の裏の山には、植林されたような背の低い木々が見える。北朝鮮では、年中行事の植林運動が始まっているが、この村では労働党事務所の裏山に取りあえず木を植えているのであろう。植林自体はよいことではあるが、山の木を薪としてむやみに伐採してしまうような状況を克服しない限りは、いたちごっこであろう。

持参した双眼鏡で見た限りでは、人は数人しか確認できなかったが、撮影した写真を拡大すると案外たくさん写っている。下の写真は、協同農場から続く道を撮影したものであるが、人が歩いているのが分かる。

また、アパートにも洗濯物が干されている。

川沿いの道には二重の柵が設けられている。黒いものが電気柵に取り付けられた碍子なのか、朝鮮戦争を扱った映画に良く登場する空き缶なのかは分からない。堤防のようなものの下にある3つの黒いトンネルは、漢江から水を引き込むための水路だと思うが、水深があれば人民軍の小型潜水艇もここから出撃できるはずである。

エギボンから漢江の下流方向を撮影したもの。手前が韓国軍の監視所。監視所の外には韓国軍人の姿は見えず、数台の監視カメラが設置されていた。同様に、北朝鮮側にも監視所のような建物は見えなかったが、山の稜線にかなり広い道のようなものがあった。有事に軍用車両を展開するための道なのかもしれない。

同行者がラジオを持っていたので、AMをスキャンしたところ、810KHzで北朝鮮の放送が聞こえた。「国立交響楽団」の演奏と思われる楽曲が流れており、『パルコルム』もあった。我々がいた時間帯にはアナウンスはなかったが、開城朝鮮中央放送の電波を拾ったようである。この放送には、韓国側のジャミングはかけられていなかった。
エギボンに入る登録をする小さな事務所の中にタイトルの広報冊子があったので持ち帰った。この冊子には、スパイと疑わしい人の特徴が4コマ漫画で紹介されている。以下、111でスパイ通報をするに値する人物像を紹介しておく。
*************************
スパイの疑い類型1
政府機関のホームページなどで収集した国家機密資料をそのままあるいはUSB、CD、E-mailフォルダー、ウェブドライブに大量の保管している人。
スパイの疑い類型2
北朝鮮に対する批判活動を活発に行っている脱北者がどこに住んでいるのかを尋ね回ったり、脱北者団体に深い関心を寄せながら関連動向を隠密に収集する人
スパイの疑い類型3
北朝鮮や中国と貿易をしながら貿易と関係ない政府発行資料、または先端技術資料を収集し、海外にしばしば出張する人
スパイの疑い類型4
随時、ネットカフェを点々としながら、外国系メールやメッセンジャーなどを利用し、特殊文字で作った文書、あるいは画像ファイルで暗号化(ステガノグラフィー)して国内情勢関連文献を伝送する人
スパイの疑い類型5
移民、留学、旅行で長期間海外在留した後に帰国し、南北間問題に関心を寄せ、関連団体で活動しながら、それとなく北朝鮮を称賛したり統一事業を提起してくる人
スパイの疑い類型6
北朝鮮との民間交流にかこつけ、しばしば北朝鮮や中国を訪問しながら北朝鮮主張を擁護、宣伝し、反米、汎政府活動を主導する人
スパイの疑い類型7
主要事業及び軍事施設に深い関心を寄せながら、各種の公開資料を収集し、これら施設を撮影したり、高級関係者に意図的に接近し、関連資料を入手しようとする人
スパイの疑い類型8
離散家族、越北者の国内縁故者に在北家族の写真や手紙をこっそりと渡したり、特別な対価を要求することなく、在北家族と面会を勧誘する人
スパイの疑い類型9
中国同胞、産業研修生などの身分で入国したにもかかわらず、韓国語を上手に駆使しながら、国内の政治、軍事に関心が多く、体制批判の知識人、学生、労働運動家などに隠密に接近する人
左翼事犯の疑い類型1
インターネットカフェ、ブログ、サイバーワールドなど、個人のホームページを開設し、北朝鮮体制の称賛及び北朝鮮の主義主張に同調する文献を集中的に掲載する人
左翼事犯の疑い類型2
使用者の特定が困難な大学構内、共同図書館内のPCおよびインターネット、ネットカフェなどで、北朝鮮体制を称賛あるいは暴力革命の宣伝扇動など、不純な内容をインターネットに掲載後、急いで席から離れる人
左翼事犯の疑い類型3
携帯電話のSMSやツイッター、フェースブック、ミートゥデーのようなインターネット短文掲示板を通して、北朝鮮体制を称賛したり暴力革命を宣伝扇動する不純な内容を伝播する人
左翼事犯の疑い類型4
プロキシサーバーを利用し、接触が不可能な北朝鮮関連インターネットサイトを検索したり、メールを伝送する人
左翼事犯の疑い類型5
北朝鮮が運営するサイト或いは海外親北サイトに許可なく会員として加入したり資料をダウンロード、または伝送する人
左翼事犯の疑い類型6
金日成親子を主人公とするゲーム、キャラクター、歌をインターネット公開サイトにアップロードしたり、彼らの革命業績を露骨に称賛、宣伝する人
국정원, 「111신고맨」과 함께 하는 111안보 탐구생활 より
**************************************
いろいろあるが、「左翼事犯の疑い類型6」は違う。「首領様」や「将軍様」をゲーム化したり、キャラクター化するなど「最高尊厳」の冒涜もよいところで、彼らのゲーム化やキャラクター化は、反北朝鮮の人たちの得意技である。私が入手した「元帥様」の銅像などは、かなり微妙であるが、ワンオフ創作物であった。歌も北朝鮮のオリジナル曲ならばまだしも、いくら称賛するにしても「首領様」や「将軍様」の名前を軽々しく使うのは、北朝鮮的にはよろしくないはずである。
実はこの冊子、国情院のサイトから見ることができる。
http://www.nis.go.kr/common/download.do?seq=6D7E58AAF9E218D0FB6F90C1804EE8A8
同じものだと思って見ていたら、配付用の冊子と違う絵が1枚あった。なんと、国情院のサイトにあるファイルには「思想・精神的」に悪い絵が掲載されているが、配付用の冊子ではその絵が差し替えられている。
「思想・精神的」に悪い絵。女性が「わたし、あなたの全てを知りたい~あなたが働いている会社のことまでも~」言い、男性が「はははは~、こいつ、好奇心美女みたいだなぁ~」と言っている。

Source: NIS, http://www.nis.go.kr/common/download.do?seq=6D7E58AAF9E218D0FB6F90C1804EE8A8
こちらが冊子にある「思想・精神的」問題がない絵。男女の言っていることは同じである。

Source: 국정원, 「111신고맨」과 함께 하는 111안보 탐구생활
子供でもアクセスできるインターネット側の「思想・精神的」問題に対応すべきだと思うのだが、逆になっている。
実は、前回の訪韓でエギボン(愛妓峰)に行ってみた。板門店観光とセットになっている展望台には何回か行ったことがあるが、エギボンは初めてであった。エギボンは、脱北者団体が巨大なクリスマスツリーを点灯したり、風船を飛ばしたりして、しばしば報道に登場するが、一応、「民間人統制線」の内側になるので、入り口で届け出をして、タクシー等で入らなければならない。徒歩のルートもあるらしいが、近年は通行できないという話を聞いた。
「エギボン出入り申請書」には、次の6項目の「保安教育」を受けた「保安教育証明書」が付いている。もちろん、実際には教育を受けるわけでもないが、事務所にいた男性は、我々を「記者」と思ったようで、「特にガイドを付けない取材だが、韓国側の軍事施設の写真は撮らないで欲しい。以前、軍施設写真を公開されて、韓国側の軍人が処分されたので」と言っていた。我々は、記者ではないことと、写真は撮らないことを伝えながら、「北朝鮮側は撮影してもいいですよね」と一応聞いてみたところ、「インターネットにいくらでも公開されているのだから、構わない」ということであった。
1.代表者は、人員把握及び引率に責任があり、異常がある場合は検問所、案内者に即時通告する。
2.指定された写真撮影場所以外の写真撮影を禁止する。
3.民統線以北の指定された駐車場以外での駐停車及び途中下車行為は一切禁止する。
4.民統線以北では、一切の遊興を目的とした行為をすることはできない。
5.出入者は、検問所の勤務員、案内者、管理者の正当な指示に従わなければならない。
6.出入者は、爆発物、酒類、その他、軍事保安及び作戦に支障を来す憂慮があるものを一切携帯することができない。
以上の事項に違反する場合、関係法規による如何なる処分も容認することを誓約します。

民間人が入れる北朝鮮に最も近い場所(除く板門店)ということだが、中朝国境を旅した私にとっては、とても遠く感じた。対岸の村には数人の人影はあったが、その他の動きは見られなかった。2回目という同行者の弁によると、1回目に訪れた時は、畑でピクニックをしたり踊りを踊る人が見えたという。特別な日だったのかもしれない。
250mmズームで撮影した対岸の村。以下、適宜デジタル拡大した写真を紹介していく。スローガンが書かれた「尊厳塔」があり、その正面に労働党事務所、そしてそれを囲むように村が広がっている。平屋は協同農場、アパートは公務員や教員が住んでいるのであろう。

労働党事務所に入っていく人が見える。周囲の建物比べても、労働党の建物はきれいに見える。平壌党庁舎の「元帥様」執務室の位置と同じならば、入り口の上にある部屋がこの村の「党秘書」の部屋なのだろう。「尊厳塔」に書かれているスローガンは読み取ることができない。

労働党事務所の裏の山には、植林されたような背の低い木々が見える。北朝鮮では、年中行事の植林運動が始まっているが、この村では労働党事務所の裏山に取りあえず木を植えているのであろう。植林自体はよいことではあるが、山の木を薪としてむやみに伐採してしまうような状況を克服しない限りは、いたちごっこであろう。

持参した双眼鏡で見た限りでは、人は数人しか確認できなかったが、撮影した写真を拡大すると案外たくさん写っている。下の写真は、協同農場から続く道を撮影したものであるが、人が歩いているのが分かる。

また、アパートにも洗濯物が干されている。

川沿いの道には二重の柵が設けられている。黒いものが電気柵に取り付けられた碍子なのか、朝鮮戦争を扱った映画に良く登場する空き缶なのかは分からない。堤防のようなものの下にある3つの黒いトンネルは、漢江から水を引き込むための水路だと思うが、水深があれば人民軍の小型潜水艇もここから出撃できるはずである。

エギボンから漢江の下流方向を撮影したもの。手前が韓国軍の監視所。監視所の外には韓国軍人の姿は見えず、数台の監視カメラが設置されていた。同様に、北朝鮮側にも監視所のような建物は見えなかったが、山の稜線にかなり広い道のようなものがあった。有事に軍用車両を展開するための道なのかもしれない。

同行者がラジオを持っていたので、AMをスキャンしたところ、810KHzで北朝鮮の放送が聞こえた。「国立交響楽団」の演奏と思われる楽曲が流れており、『パルコルム』もあった。我々がいた時間帯にはアナウンスはなかったが、開城朝鮮中央放送の電波を拾ったようである。この放送には、韓国側のジャミングはかけられていなかった。
エギボンに入る登録をする小さな事務所の中にタイトルの広報冊子があったので持ち帰った。この冊子には、スパイと疑わしい人の特徴が4コマ漫画で紹介されている。以下、111でスパイ通報をするに値する人物像を紹介しておく。
*************************
スパイの疑い類型1
政府機関のホームページなどで収集した国家機密資料をそのままあるいはUSB、CD、E-mailフォルダー、ウェブドライブに大量の保管している人。
スパイの疑い類型2
北朝鮮に対する批判活動を活発に行っている脱北者がどこに住んでいるのかを尋ね回ったり、脱北者団体に深い関心を寄せながら関連動向を隠密に収集する人
スパイの疑い類型3
北朝鮮や中国と貿易をしながら貿易と関係ない政府発行資料、または先端技術資料を収集し、海外にしばしば出張する人
スパイの疑い類型4
随時、ネットカフェを点々としながら、外国系メールやメッセンジャーなどを利用し、特殊文字で作った文書、あるいは画像ファイルで暗号化(ステガノグラフィー)して国内情勢関連文献を伝送する人
スパイの疑い類型5
移民、留学、旅行で長期間海外在留した後に帰国し、南北間問題に関心を寄せ、関連団体で活動しながら、それとなく北朝鮮を称賛したり統一事業を提起してくる人
スパイの疑い類型6
北朝鮮との民間交流にかこつけ、しばしば北朝鮮や中国を訪問しながら北朝鮮主張を擁護、宣伝し、反米、汎政府活動を主導する人
スパイの疑い類型7
主要事業及び軍事施設に深い関心を寄せながら、各種の公開資料を収集し、これら施設を撮影したり、高級関係者に意図的に接近し、関連資料を入手しようとする人
スパイの疑い類型8
離散家族、越北者の国内縁故者に在北家族の写真や手紙をこっそりと渡したり、特別な対価を要求することなく、在北家族と面会を勧誘する人
スパイの疑い類型9
中国同胞、産業研修生などの身分で入国したにもかかわらず、韓国語を上手に駆使しながら、国内の政治、軍事に関心が多く、体制批判の知識人、学生、労働運動家などに隠密に接近する人
左翼事犯の疑い類型1
インターネットカフェ、ブログ、サイバーワールドなど、個人のホームページを開設し、北朝鮮体制の称賛及び北朝鮮の主義主張に同調する文献を集中的に掲載する人
左翼事犯の疑い類型2
使用者の特定が困難な大学構内、共同図書館内のPCおよびインターネット、ネットカフェなどで、北朝鮮体制を称賛あるいは暴力革命の宣伝扇動など、不純な内容をインターネットに掲載後、急いで席から離れる人
左翼事犯の疑い類型3
携帯電話のSMSやツイッター、フェースブック、ミートゥデーのようなインターネット短文掲示板を通して、北朝鮮体制を称賛したり暴力革命を宣伝扇動する不純な内容を伝播する人
左翼事犯の疑い類型4
プロキシサーバーを利用し、接触が不可能な北朝鮮関連インターネットサイトを検索したり、メールを伝送する人
左翼事犯の疑い類型5
北朝鮮が運営するサイト或いは海外親北サイトに許可なく会員として加入したり資料をダウンロード、または伝送する人
左翼事犯の疑い類型6
金日成親子を主人公とするゲーム、キャラクター、歌をインターネット公開サイトにアップロードしたり、彼らの革命業績を露骨に称賛、宣伝する人
국정원, 「111신고맨」과 함께 하는 111안보 탐구생활 より
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いろいろあるが、「左翼事犯の疑い類型6」は違う。「首領様」や「将軍様」をゲーム化したり、キャラクター化するなど「最高尊厳」の冒涜もよいところで、彼らのゲーム化やキャラクター化は、反北朝鮮の人たちの得意技である。私が入手した「元帥様」の銅像などは、かなり微妙であるが、ワンオフ創作物であった。歌も北朝鮮のオリジナル曲ならばまだしも、いくら称賛するにしても「首領様」や「将軍様」の名前を軽々しく使うのは、北朝鮮的にはよろしくないはずである。
実はこの冊子、国情院のサイトから見ることができる。
http://www.nis.go.kr/common/download.do?seq=6D7E58AAF9E218D0FB6F90C1804EE8A8
同じものだと思って見ていたら、配付用の冊子と違う絵が1枚あった。なんと、国情院のサイトにあるファイルには「思想・精神的」に悪い絵が掲載されているが、配付用の冊子ではその絵が差し替えられている。
「思想・精神的」に悪い絵。女性が「わたし、あなたの全てを知りたい~あなたが働いている会社のことまでも~」言い、男性が「はははは~、こいつ、好奇心美女みたいだなぁ~」と言っている。

Source: NIS, http://www.nis.go.kr/common/download.do?seq=6D7E58AAF9E218D0FB6F90C1804EE8A8
こちらが冊子にある「思想・精神的」問題がない絵。男女の言っていることは同じである。

Source: 국정원, 「111신고맨」과 함께 하는 111안보 탐구생활
子供でもアクセスできるインターネット側の「思想・精神的」問題に対応すべきだと思うのだが、逆になっている。