2016年2月8日の「朝鮮中央TV」:「旧正月名節」と「光明星-4号完全成功」で盛り上がり (2016年2月9日 「朝鮮中央TV」)
8日朝、「朝鮮中央TV」のオープニングについて少し書いたが、2015年2月8日と比べると「光明星-4号完全成功」があるので内容がかなり違っている。
放送開始直後の、『金日成将軍の歌』、『金正日将軍の歌』に加え、「元帥様」称賛ソング、『燃える願い』が流されている。
『金正日将軍の歌』で赤旗に描かれた「太陽像」

Source: KCTV, 2016/02/08
「我々の運命、我々の幸福、元帥様にかかっているので」と歌詞。「太陽像」のような笑顔。

Source: KCTV, 2016/02/08
こう並べてみると、さすがに血が繋がっているからか、3人とも顔は似ている。
「金正恩同志の名言」で「人民軍隊は、首領の軍隊、党の軍隊、最高司令官の軍隊である。人民軍隊は先軍革命の基柱、主力軍である」が流れ、「功勲国家合唱団」による『朝鮮人民軍歌』、『革命武力は元帥様の領導だけに従う』(モランボン楽団)へと続く。2月8日「朝鮮人民軍正規軍化」が背景にあることは間違いない。下は、『朝鮮人民軍歌』のタイトル画面。「名言」から『革命武力は・・』までは、日本語字幕を付けてYouTubeにアップロードしておいた。

Source: YouTube, dprknow channel, https://youtu.be/Po1Tb3MJB-I
「我々には、銃隊の故郷がある」という詩も流れる。この詩は、「元帥様」が「水素弾」発言をした「ピョンチョン革命史跡地」を題材とした詩である。その中で、「だからではないのか。大洋を揺らしながら飛んでいく弾道弾の火柱」という一節がある。

Source: KCTV, 2016/02/08
「旧正月名節」関連の番組も放送されている。例えば、「ポンサン仮面舞踏」というドキュメンタリー番組では、 黄海道の鳳山に伝えられる仮面舞踊を紹介している。この番組、今まで放送されたことを認識していなかったが、韓国統一部のDBによると、2015年8月末に初回放送され、その後、同年9月末にも再放送されている。過去に紹介した、「開城高麗人参」や「東海探訪」同様、「朝鮮中央TV」の取材班が現地取材する番組で、なかなか面白い。いずれ、機会をみて詳細を紹介したいと思う。

Source: KCTV, 2016/02/08
別記事で紹介した「ユンインサン音楽研究所管弦楽団」の別の演奏も流している。曲は「モランボン楽団」の持ち歌である『旧正月の雪よ降れ』という曲。残念ながらストリーミングの状態が悪く、途切れている部分が多いが、YouTubeにアップロードしておくことにする。これまで、意識していなかっただけかもしれないが、「ユンインサン音楽研究所管弦楽団」小規模な編成でよい演奏をしている。以前の動画では、バイオリンを弾いていた人が、今度はギターを弾いている。「モランボン楽団」の持ち歌を編曲して他のプロ楽団(学生などによる演奏はこれまでもあった)にも演奏させるようにしているのかもしれない。

Source: YouTube, dprknow channel, https://www.youtube.com/watch?v=nNGy-7spEtA
「光明星4号発射成功を祝賀する祝砲発射」もあった。

Source: KCTV, 2016/02/08
「地球観測衛星『光明星-4』号発射の成功を祝賀する平壌市軍民慶祝大会」で演説する人民武力部副部長、陸軍上将、尹ドンヒョン。韓国メディアは、この人を「ジェットコースター」と呼んでいる。金正恩時代に入ってから、軍の階級が少将から上将まで上がったり下がったりしているということがその理由である。しかし、演説する声は実に勇ましい。「先軍朝鮮が主導する情勢に逆行するならば、大洋を越えたアメリカ帝国と地球のどこに隠れている侵略者・挑戦者も正義の水素弾と最長距離運搬ロケットまで装備した人民軍での強大な威力の前に生きていけないことでしょう」と演説している。

Source: KCTV, 2016/02/08
そして、「2016年、旧正月慶祝舞台」が「20時報道」後のゴールデンアワーに放送される。2015年にも「慶祝舞台」は放送されているが、公演項目を見せる程度の内容となっており、今年とは演出が異なっている。

Source: KCTV, 2016/02/08
司会には、「青年大国」を象徴するのか、若手のアナウンサーを使っている。2人とも「朝鮮中央TV」のレギュラーではあるが、レギュラーの中では最も若いアナウンサーである。

Source: KCTV, 2016/02/08

Source: KCTV, 2016/02/08
毎度おなじみの雪だるまは置かれているが、「光明星」ロケットはない。製作が間に合わなかったのかもしれない。

Source: KCTV, 2016/02/08
『海、満豊歌』などの歌があり、マジックや人間のような動きをするクマのサーカスが続く。このクマのサーカスは過去記事でも紹介したが、今回はおもしろい場面があった。調教師の女性が演技をしたクマに餌をやるのだが、餌をどこからも出さずにクマの口に手を出している。指の間にでも挟んでいたのかもしれないが、人間クマだから餌は食べないのかもしれない。サーカスの動物は食欲だけで動いているはずだから、餌がもらえないのなら演技などしないはずである。まあ、サーカスなのでおもしろければ、それでよいのだが。

Source: KCTV, 2016/02/08
「金ウォンギュン名称、音楽総合大学平壌第2音楽学院」の学生たちが『走って行こう、未来に』(달려가자 미래로)』を歌う。身振りも歌も完全な「モランボン楽団」のコピー。彼女たちの中から、将来の「声楽組」が出てくるのであろう。この歌も日本語字幕を付けてYouTubeにアップロードしておいた。

Source: YouTube, dprknow channel, https://youtu.be/VIJr4wduzzA
別記事でも紹介した、2015年放送の「テレビ連続ドラマ」『防弾壁』の主題歌を歌う歌手も登場している。司会者は、「大変人気のあったテレビドラマ」と紹介している。残念ながら、ストリーミングの状態が悪く、YouTubeにアップロードすることはできない。

Source: KCTV, 2016/02/08
そして最後は、粉雪が舞う中「青年学生の慶祝舞踏会」で踊る若者。

Source: KCTV, 2016/02/08
「朝鮮中央TV」を見ている限りでは、「光明星-4完全成功」で、「旧正月名節」の雰囲気を盛り上げ、「光明星節」に繋げていくことにも、とりあえずは「完全成功」しているようである。
放送開始直後の、『金日成将軍の歌』、『金正日将軍の歌』に加え、「元帥様」称賛ソング、『燃える願い』が流されている。
『金正日将軍の歌』で赤旗に描かれた「太陽像」

Source: KCTV, 2016/02/08
「我々の運命、我々の幸福、元帥様にかかっているので」と歌詞。「太陽像」のような笑顔。

Source: KCTV, 2016/02/08
こう並べてみると、さすがに血が繋がっているからか、3人とも顔は似ている。
「金正恩同志の名言」で「人民軍隊は、首領の軍隊、党の軍隊、最高司令官の軍隊である。人民軍隊は先軍革命の基柱、主力軍である」が流れ、「功勲国家合唱団」による『朝鮮人民軍歌』、『革命武力は元帥様の領導だけに従う』(モランボン楽団)へと続く。2月8日「朝鮮人民軍正規軍化」が背景にあることは間違いない。下は、『朝鮮人民軍歌』のタイトル画面。「名言」から『革命武力は・・』までは、日本語字幕を付けてYouTubeにアップロードしておいた。

Source: YouTube, dprknow channel, https://youtu.be/Po1Tb3MJB-I
「我々には、銃隊の故郷がある」という詩も流れる。この詩は、「元帥様」が「水素弾」発言をした「ピョンチョン革命史跡地」を題材とした詩である。その中で、「だからではないのか。大洋を揺らしながら飛んでいく弾道弾の火柱」という一節がある。

Source: KCTV, 2016/02/08
「旧正月名節」関連の番組も放送されている。例えば、「ポンサン仮面舞踏」というドキュメンタリー番組では、 黄海道の鳳山に伝えられる仮面舞踊を紹介している。この番組、今まで放送されたことを認識していなかったが、韓国統一部のDBによると、2015年8月末に初回放送され、その後、同年9月末にも再放送されている。過去に紹介した、「開城高麗人参」や「東海探訪」同様、「朝鮮中央TV」の取材班が現地取材する番組で、なかなか面白い。いずれ、機会をみて詳細を紹介したいと思う。

Source: KCTV, 2016/02/08
別記事で紹介した「ユンインサン音楽研究所管弦楽団」の別の演奏も流している。曲は「モランボン楽団」の持ち歌である『旧正月の雪よ降れ』という曲。残念ながらストリーミングの状態が悪く、途切れている部分が多いが、YouTubeにアップロードしておくことにする。これまで、意識していなかっただけかもしれないが、「ユンインサン音楽研究所管弦楽団」小規模な編成でよい演奏をしている。以前の動画では、バイオリンを弾いていた人が、今度はギターを弾いている。「モランボン楽団」の持ち歌を編曲して他のプロ楽団(学生などによる演奏はこれまでもあった)にも演奏させるようにしているのかもしれない。

Source: YouTube, dprknow channel, https://www.youtube.com/watch?v=nNGy-7spEtA
「光明星4号発射成功を祝賀する祝砲発射」もあった。

Source: KCTV, 2016/02/08
「地球観測衛星『光明星-4』号発射の成功を祝賀する平壌市軍民慶祝大会」で演説する人民武力部副部長、陸軍上将、尹ドンヒョン。韓国メディアは、この人を「ジェットコースター」と呼んでいる。金正恩時代に入ってから、軍の階級が少将から上将まで上がったり下がったりしているということがその理由である。しかし、演説する声は実に勇ましい。「先軍朝鮮が主導する情勢に逆行するならば、大洋を越えたアメリカ帝国と地球のどこに隠れている侵略者・挑戦者も正義の水素弾と最長距離運搬ロケットまで装備した人民軍での強大な威力の前に生きていけないことでしょう」と演説している。

Source: KCTV, 2016/02/08
そして、「2016年、旧正月慶祝舞台」が「20時報道」後のゴールデンアワーに放送される。2015年にも「慶祝舞台」は放送されているが、公演項目を見せる程度の内容となっており、今年とは演出が異なっている。

Source: KCTV, 2016/02/08
司会には、「青年大国」を象徴するのか、若手のアナウンサーを使っている。2人とも「朝鮮中央TV」のレギュラーではあるが、レギュラーの中では最も若いアナウンサーである。

Source: KCTV, 2016/02/08

Source: KCTV, 2016/02/08
毎度おなじみの雪だるまは置かれているが、「光明星」ロケットはない。製作が間に合わなかったのかもしれない。

Source: KCTV, 2016/02/08
『海、満豊歌』などの歌があり、マジックや人間のような動きをするクマのサーカスが続く。このクマのサーカスは過去記事でも紹介したが、今回はおもしろい場面があった。調教師の女性が演技をしたクマに餌をやるのだが、餌をどこからも出さずにクマの口に手を出している。指の間にでも挟んでいたのかもしれないが、人間クマだから餌は食べないのかもしれない。サーカスの動物は食欲だけで動いているはずだから、餌がもらえないのなら演技などしないはずである。まあ、サーカスなのでおもしろければ、それでよいのだが。

Source: KCTV, 2016/02/08
「金ウォンギュン名称、音楽総合大学平壌第2音楽学院」の学生たちが『走って行こう、未来に』(달려가자 미래로)』を歌う。身振りも歌も完全な「モランボン楽団」のコピー。彼女たちの中から、将来の「声楽組」が出てくるのであろう。この歌も日本語字幕を付けてYouTubeにアップロードしておいた。

Source: YouTube, dprknow channel, https://youtu.be/VIJr4wduzzA
別記事でも紹介した、2015年放送の「テレビ連続ドラマ」『防弾壁』の主題歌を歌う歌手も登場している。司会者は、「大変人気のあったテレビドラマ」と紹介している。残念ながら、ストリーミングの状態が悪く、YouTubeにアップロードすることはできない。

Source: KCTV, 2016/02/08
そして最後は、粉雪が舞う中「青年学生の慶祝舞踏会」で踊る若者。

Source: KCTV, 2016/02/08
「朝鮮中央TV」を見ている限りでは、「光明星-4完全成功」で、「旧正月名節」の雰囲気を盛り上げ、「光明星節」に繋げていくことにも、とりあえずは「完全成功」しているようである。