「全ての人民軍将兵の鉄石のような信念と熱い忠誠の情を込め、朝鮮人民軍最高司令官金正恩同志を朝鮮労働党代表者会代表として高く推戴 朝鮮労働党代表者会代表者選挙のための朝鮮労働党朝鮮人民軍代表者会進行」(2012年3月27日「労働新聞」)
「朝鮮中央通信」でも流れたが、「労働新聞」にも記事が出ていた。
http://www.rodong.rep.kp/InterKo/index.php?strPageID=SF01_02_01&newsID=2012-03-27-0002
朝鮮労働党の下部組織である朝鮮人民軍代表者会が開催され、そこで朝鮮労働党代表者会の代表として金正恩さんを推戴したということであるが、「代表」の意味が今一つよく分からない。つまり、金正恩さんは朝鮮人民軍の最高司令官であるのだから、朝鮮労働党朝鮮人民軍代表者会のメンバーであり、党中央で開かれる朝鮮労働党の代表者会に人民軍の「代表」として出席することが推戴されて決まったのか、金正恩さんは党中央軍事委員会の副委員長なのだから、党代表者会に「代表」の一人として出席することは既に決まっており、朝鮮労働党代表者会に出席する代表たちの「代表」、つまり「最高代表(=総秘書)」に推戴するということなのだろうか。
過去記事にも書いた、「朝鮮労働党規約」なるものの第30条を読むと、「代表者会の代表者選出比率と代表者選挙手続きは、党中央委員会が規定する」、「党代表者会は、朝鮮労働党の最高指導機関を選挙し」となっているが、この規定にある「代表者」なるものが何を指しているのかよく分からない。
「労働新聞」の記事を読むと、「代表者会では、朝鮮労働党代表者会に送る代表者が選挙された」としているので、どうやら人民軍の代表として代表者会に送るメンバーを選出する作業は明らかに行っているようである。それと同時に、「敬愛する最高司令官同志は、朝鮮労働党の最高代表者であられ、我が祖国の尊厳と栄光の象徴であられ」としているので、やはり代表者の「最高代表」、すなわち「総秘書」に推戴するという意味なのであろう。
ということは、市レベルの党組織の「代表者会」でも同じ作業が行われ、金正恩さんを「推戴」しているのであろうか。そして、この「推戴」が中央の代表者会に集結し、「最高代表者」として推戴される仕組みなのであろう。
金正日さんも「推戴」により「労働党総秘書」に就任したことは知っていたが、どうせでき勝負であるという先入観もあり、その仕組みについて深く考えてみなかった。
ただ、よく分からないのは、下級レベルの党代表者会で中央の代表者会に出席する代表者として選出されることなく、自動的に代表者になるメンバーはどこでどのように規定されているのであろうか。再確認する必要はあるが、前出の「党規約」には記されていないようだ。
<追記:2012年3月28日 10:50>
今朝、「朝鮮中央通信」に「党代表者会代表者選挙のための朝鮮労働党平安南道代表会進行」という記事が掲載された。ここでも、代表者会へに出席する代表選出と共に、「敬愛する金正恩同志を朝鮮労働党代表者会代表に推戴」することにしたということなので、やはり各地、各機関の代表者会の「推戴」を党代表者会に持ち寄って金正恩さんを「推戴」するということのようだ。金正日さんも同様の形式で「推戴」されたのであろうが、その根拠となる規定はどこにあるのだろうか。
http://www.rodong.rep.kp/InterKo/index.php?strPageID=SF01_02_01&newsID=2012-03-27-0002
朝鮮労働党の下部組織である朝鮮人民軍代表者会が開催され、そこで朝鮮労働党代表者会の代表として金正恩さんを推戴したということであるが、「代表」の意味が今一つよく分からない。つまり、金正恩さんは朝鮮人民軍の最高司令官であるのだから、朝鮮労働党朝鮮人民軍代表者会のメンバーであり、党中央で開かれる朝鮮労働党の代表者会に人民軍の「代表」として出席することが推戴されて決まったのか、金正恩さんは党中央軍事委員会の副委員長なのだから、党代表者会に「代表」の一人として出席することは既に決まっており、朝鮮労働党代表者会に出席する代表たちの「代表」、つまり「最高代表(=総秘書)」に推戴するということなのだろうか。
過去記事にも書いた、「朝鮮労働党規約」なるものの第30条を読むと、「代表者会の代表者選出比率と代表者選挙手続きは、党中央委員会が規定する」、「党代表者会は、朝鮮労働党の最高指導機関を選挙し」となっているが、この規定にある「代表者」なるものが何を指しているのかよく分からない。
「労働新聞」の記事を読むと、「代表者会では、朝鮮労働党代表者会に送る代表者が選挙された」としているので、どうやら人民軍の代表として代表者会に送るメンバーを選出する作業は明らかに行っているようである。それと同時に、「敬愛する最高司令官同志は、朝鮮労働党の最高代表者であられ、我が祖国の尊厳と栄光の象徴であられ」としているので、やはり代表者の「最高代表」、すなわち「総秘書」に推戴するという意味なのであろう。
ということは、市レベルの党組織の「代表者会」でも同じ作業が行われ、金正恩さんを「推戴」しているのであろうか。そして、この「推戴」が中央の代表者会に集結し、「最高代表者」として推戴される仕組みなのであろう。
金正日さんも「推戴」により「労働党総秘書」に就任したことは知っていたが、どうせでき勝負であるという先入観もあり、その仕組みについて深く考えてみなかった。
ただ、よく分からないのは、下級レベルの党代表者会で中央の代表者会に出席する代表者として選出されることなく、自動的に代表者になるメンバーはどこでどのように規定されているのであろうか。再確認する必要はあるが、前出の「党規約」には記されていないようだ。
<追記:2012年3月28日 10:50>
今朝、「朝鮮中央通信」に「党代表者会代表者選挙のための朝鮮労働党平安南道代表会進行」という記事が掲載された。ここでも、代表者会へに出席する代表選出と共に、「敬愛する金正恩同志を朝鮮労働党代表者会代表に推戴」することにしたということなので、やはり各地、各機関の代表者会の「推戴」を党代表者会に持ち寄って金正恩さんを「推戴」するということのようだ。金正日さんも同様の形式で「推戴」されたのであろうが、その根拠となる規定はどこにあるのだろうか。