「中国政府、朝鮮半島問題特別代表一行帰国」:「朝中両国関係と国際情勢について意見交換」と (2016年2月4日 「朝鮮中央通信」)
4日、「朝鮮中央通信」が、武代表が帰国したと伝えた。記事によると「武代表と一行が李スヨン外務相を儀礼訪問し、李ヨンホ外務省副相と会談し」、「談話と会談で、朝中両国関係と地域情勢を含む共同の関心事となる問題について意見を交換した」としている。
「終始一貫、親善的な雰囲気の中で」という枕詞もなく、「意見を交換」とだけされているので、険悪とまでは言わずとも、厳しい雰囲気の中で話し合いが行われ、結局、本国持ち帰りという結果になったのではないかと思われる。
握手をする中朝代表

Source: KCNA, 2016/02/04
<追記>
中国外交部の定例記者会見を読んでいたら、武大偉は、金桂冠外務省第1副相とも会談していたことが分かった。上記の「朝鮮通信報道」で、敢えて「第1副相」を書いていないところに、何か意味がありそうだ。金桂冠と話し合ったとすれば、「核問題」など突っ込んだ内容だと分かってしまうので、敢えて伏せておいたのだろうか。中朝間でそれを伏せるという合意があったのかなかったのか。あったとして、中国が一方的に公開してしまったとすれば、北朝鮮が中国の説得を聞き入れなかった不快感の表出なのかもしれない。
中国外交部、Foreign Ministry Spokesperson Lu Kang's Regular Press Conference on February 4, 2016, http://www.fmprc.gov.cn/mfa_eng/xwfw_665399/s2510_665401/2511_665403/t1338400.shtml
「終始一貫、親善的な雰囲気の中で」という枕詞もなく、「意見を交換」とだけされているので、険悪とまでは言わずとも、厳しい雰囲気の中で話し合いが行われ、結局、本国持ち帰りという結果になったのではないかと思われる。
握手をする中朝代表

Source: KCNA, 2016/02/04
<追記>
中国外交部の定例記者会見を読んでいたら、武大偉は、金桂冠外務省第1副相とも会談していたことが分かった。上記の「朝鮮通信報道」で、敢えて「第1副相」を書いていないところに、何か意味がありそうだ。金桂冠と話し合ったとすれば、「核問題」など突っ込んだ内容だと分かってしまうので、敢えて伏せておいたのだろうか。中朝間でそれを伏せるという合意があったのかなかったのか。あったとして、中国が一方的に公開してしまったとすれば、北朝鮮が中国の説得を聞き入れなかった不快感の表出なのかもしれない。
中国外交部、Foreign Ministry Spokesperson Lu Kang's Regular Press Conference on February 4, 2016, http://www.fmprc.gov.cn/mfa_eng/xwfw_665399/s2510_665401/2511_665403/t1338400.shtml