「中国外務省、スポークスパーソン定例記者会見」:北朝鮮関連豊富 (2016年1月7日 「中国外務省HP」)
1月7日の中国外務省定例記者会見では、北朝鮮の「水素弾」実験に関するやりとりが多く行われている。以下、その要約。
1.中国外務省は、北朝鮮の最近の核実験に関する声明を昨日出した。中国外務省の高官は、中国の立場について在中北朝鮮大使館の関係者により詳細な説明を行った。
2.韓国が米国に対して、朝鮮半島に対する核再配備を要求したとされることに関する質問に以下。
最近の北朝鮮による核実験に対して、国際社会が強く反応していることは了解している。我々は、状況を把握しており、今後の展開について憂慮している。
中国は、昨日明らかにしたとおり、朝鮮半島の非核化というゴールを実現するために積極的に努力している。我々は、そのゴールに向かい前進し、朝鮮の核問題を六者会談を通じて解決することに関与を続ける。
朝鮮の核問題は、根深く、複雑である。中国政府は、非核化の実現と朝鮮半島の中期的な安定のために、関係国の合理的な懸念が六者会談の枠組み内で話し合われるべきであると常に信じている。六者会談を機能させるためには、6者の参加が必要である。朝鮮半島の非核化と東北アジアの平和と安定を実現することは、全当事者の利益に合致し、きちんと責任を分担し、全ての当事者がそのゴールに向かわなければならない。全ての当事者は、東北アジアの平和と安定というより大きな青写真を抱き、全ての関連国は六者会談を通じた朝鮮の核問題解決の正しいトラックに直ちに戻らなければならない。
3.日米が安保理で新たな制裁を検討していることに関して、以下。
1月7日、北朝鮮の核実験を討議するための国連安保理の緊急会議が開催され、報道声明を出した。中国は、議論で建設的な役割をした。安保理常任理事国として、中国は安保理におけるこれからの議論にも参加し、関連国と朝鮮半島の非核化、核不拡散、東北アジアの平和と安定を促進する。
4.北朝鮮が参加しようとしない六者会談において、成果が出せるかについて、以下。
ここ数年、六者会談が中断している期間に、朝鮮の核問題は曲折や反転を経験した。今、我々が直面していることは、六者会談の重要性、必要性、緊急性を全ての当事者が認識し、六者会談をできるだけ早く再開することである。朝鮮の核問題を解決するためには、効果的で現実的なプラットフォームとアプローチが、六者会談だけであるということが証明された。中国は、全ての当事者が合理的な懸案を適切に表明することに貢献し、六者会談を通じて朝鮮半島の非核化と長期的な安定を実現する道であると言うことを認識することを願っている。
5.北朝鮮が中国に事前通告をしなかったのは今回が初めてか、過去もそうだったのか。今回の核実験が中朝関係に与える影響について、以下。
北朝鮮は、核実験(訳注:単数形、test)の前に中国に通告しなかった。(訳注:よって、今回のみと思われる)
中国の朝鮮半島の非核化に関する立場は明確かつ不動である。北朝鮮の核実験に反対する。北朝鮮の行動は、両国関係の通常の発展を妨げる。
6.中国の北朝鮮に対する対応が不十分であるという批判がある。中朝国境は開かれており、正常に機能している。中国は、北朝鮮に食料、燃料を供給し続けている。中国政府が北朝鮮を制裁するのは簡単ではないのか。中国が本当に非核化を望むのであれば、なぜ未だに北朝鮮と貿易を続けているのかという質問に対して、以下。
その意見には賛成できない。中国側は、朝鮮の核問題解決と東北アジアの平和と安定のために、言葉、政策、行動を通じて適切な努力をしてきた。我々の努力は建設的で、透明である。朝鮮の核問題は根深く、複雑である。(以下、2の答弁内容を繰り返し)こうした複雑の朝鮮の核問題を解決するためには、全ての当事者が一つになり努力することが必要である。中国が十分な役割を演じていないと非難する者は、自分がどれほど建設的なことをしたのかを自分に問いかけるとよい。現状では、全ての当事者が忍耐力を持って、地域の平和と安定という青写真を描き、六者会談にできるだけ早く復帰することがさらに緊要である。我々は、国際的責務を尊重し、国際社会と共に朝鮮半島の非核化を推し進めていく。
Ministry of Foreign Affairs of the People's Republic of China, Foreign Ministry Spokesperson Hua Chunying's Regular Press Conference on January 7, 2016, http://www.fmprc.gov.cn/mfa_eng/xwfw_665399/s2510_665401/2511_665403/t1330231.shtml
1.中国外務省は、北朝鮮の最近の核実験に関する声明を昨日出した。中国外務省の高官は、中国の立場について在中北朝鮮大使館の関係者により詳細な説明を行った。
2.韓国が米国に対して、朝鮮半島に対する核再配備を要求したとされることに関する質問に以下。
最近の北朝鮮による核実験に対して、国際社会が強く反応していることは了解している。我々は、状況を把握しており、今後の展開について憂慮している。
中国は、昨日明らかにしたとおり、朝鮮半島の非核化というゴールを実現するために積極的に努力している。我々は、そのゴールに向かい前進し、朝鮮の核問題を六者会談を通じて解決することに関与を続ける。
朝鮮の核問題は、根深く、複雑である。中国政府は、非核化の実現と朝鮮半島の中期的な安定のために、関係国の合理的な懸念が六者会談の枠組み内で話し合われるべきであると常に信じている。六者会談を機能させるためには、6者の参加が必要である。朝鮮半島の非核化と東北アジアの平和と安定を実現することは、全当事者の利益に合致し、きちんと責任を分担し、全ての当事者がそのゴールに向かわなければならない。全ての当事者は、東北アジアの平和と安定というより大きな青写真を抱き、全ての関連国は六者会談を通じた朝鮮の核問題解決の正しいトラックに直ちに戻らなければならない。
3.日米が安保理で新たな制裁を検討していることに関して、以下。
1月7日、北朝鮮の核実験を討議するための国連安保理の緊急会議が開催され、報道声明を出した。中国は、議論で建設的な役割をした。安保理常任理事国として、中国は安保理におけるこれからの議論にも参加し、関連国と朝鮮半島の非核化、核不拡散、東北アジアの平和と安定を促進する。
4.北朝鮮が参加しようとしない六者会談において、成果が出せるかについて、以下。
ここ数年、六者会談が中断している期間に、朝鮮の核問題は曲折や反転を経験した。今、我々が直面していることは、六者会談の重要性、必要性、緊急性を全ての当事者が認識し、六者会談をできるだけ早く再開することである。朝鮮の核問題を解決するためには、効果的で現実的なプラットフォームとアプローチが、六者会談だけであるということが証明された。中国は、全ての当事者が合理的な懸案を適切に表明することに貢献し、六者会談を通じて朝鮮半島の非核化と長期的な安定を実現する道であると言うことを認識することを願っている。
5.北朝鮮が中国に事前通告をしなかったのは今回が初めてか、過去もそうだったのか。今回の核実験が中朝関係に与える影響について、以下。
北朝鮮は、核実験(訳注:単数形、test)の前に中国に通告しなかった。(訳注:よって、今回のみと思われる)
中国の朝鮮半島の非核化に関する立場は明確かつ不動である。北朝鮮の核実験に反対する。北朝鮮の行動は、両国関係の通常の発展を妨げる。
6.中国の北朝鮮に対する対応が不十分であるという批判がある。中朝国境は開かれており、正常に機能している。中国は、北朝鮮に食料、燃料を供給し続けている。中国政府が北朝鮮を制裁するのは簡単ではないのか。中国が本当に非核化を望むのであれば、なぜ未だに北朝鮮と貿易を続けているのかという質問に対して、以下。
その意見には賛成できない。中国側は、朝鮮の核問題解決と東北アジアの平和と安定のために、言葉、政策、行動を通じて適切な努力をしてきた。我々の努力は建設的で、透明である。朝鮮の核問題は根深く、複雑である。(以下、2の答弁内容を繰り返し)こうした複雑の朝鮮の核問題を解決するためには、全ての当事者が一つになり努力することが必要である。中国が十分な役割を演じていないと非難する者は、自分がどれほど建設的なことをしたのかを自分に問いかけるとよい。現状では、全ての当事者が忍耐力を持って、地域の平和と安定という青写真を描き、六者会談にできるだけ早く復帰することがさらに緊要である。我々は、国際的責務を尊重し、国際社会と共に朝鮮半島の非核化を推し進めていく。
Ministry of Foreign Affairs of the People's Republic of China, Foreign Ministry Spokesperson Hua Chunying's Regular Press Conference on January 7, 2016, http://www.fmprc.gov.cn/mfa_eng/xwfw_665399/s2510_665401/2511_665403/t1330231.shtml